香港フィリップ証券でフレンズプロビデントや保険商品を契約した方から、IFA(Independent Financial Advisor)変更についての相談を受けた。
フィリップ証券から、「保険業務を止めるので代理店(IFA)の変更をしてもらいたい。」と案内が着ているようだ。
昨日はMEGA Wealth Management (Asia) Ltd.が同じように保険業務が停止されると案内したが、クライアントは冷静に対応してもらえればと思う。

特に、こうした流れが一般化している訳ではなく、オフショア金融センターである香港では普通に金融業・保険業は活動しているので、サポート力があるIFAへの変更を行ってもらえればと思う。
香港フィリップ証券でフレンズプロビデントや保険商品を契約している方はIFA(正規代理店)を変更しよう!
香港フィリップ証券はその名の通りに証券会社である。
2010年頃に頻繁に行われていた香港金融ツアーではHSBC香港などの銀行口座開設、保険会社訪問がメインであったが、フィリップ証券の口座開設も行っていたところもあった。
メインは証券業務であるが、香港の保険業を管理監督する香港の「保険業監管局(Hong Kong Insurance Authority)」にも登録されていて、保険業務も行っている会社になる。
保険業務は所謂IFA業となり、日本人でフィリップ証券で保険商品を購入した人がどれほどいるか分からないが、クライアントに保険業務が停止されると案内がされているので、該当する方はIFAの変更を行わなければならない。
ちなみにだが、フィリップ証券の香港保険業監管局での登録を確認すると、特に保険業務を停止すると言った案内がされている訳ではなかった。
数か月後に業務を止める事を考えていて、先にクライアントに連絡を流しているのかもしれない。
(↓フィリップ証券の香港保険業監管局の登録情報スクリーンショット↓)
フィリップ証券は保険業務を止めるので代理店(IFA)を変更してもらいたいと案内されているので、IFAを変更するしかない。
IFAの変更ポイントはサポート力が高いIFAを選定するに限る。
日本人スタッフがいて日本居住の日本人に対するサポート力が高いIFAも存在する。
IFAには受け入れ条件があるが、先ずは移管したいIFAを探して、直接IFAに連絡して相談するところから始めてみてもらえればと思う。
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IFAとは?IFAの責務とは?IFAの変更はどのように行うべき?
そもそも、IFAとはどのような立ち位置になるのだろうか?
香港など海外の保険会社は直接クライアントと受け入れてはおらず、IFAが正規代理店となって契約やアフターサポートを請け負う事になっている。
どのような会社がIFAになれるかと言えば、現地の保険当局や金融庁に登録されている会社がIFAとなる。
先ほど、「香港保険業監管局」という単語を出したが、香港の場合はこの「香港保険業監管局」が政府直轄で保険業を管理監督している。
保険商品以外の積立投資商品の場合は金融庁への登録も必要だ。
香港の金融庁はSecurities & Futures Commission of Hong Kong(通称SFC)である。
☆香港金融庁 ⇒ Securities & Futures Commission of Hong Kong
☆香港保険業監管局 ⇒ Hong Kong Insurance Authority
フレンズプロビデントや保険商品でIFAの変更を考えているのであれば、この2つの機関への登録があるかどうかを確認した方が良い。
香港のサイトなので、広東語か英語での表記になっている。
その為、登録の確認方法が難しいと感じる方もいるかもしれない。
そうであれば、IFAと思われる会社に直接問い合わせて聞いてみれば良い。
登録番号などを教えてもらえるはずだ。
中にはIFAのように装っている会社があったりする。
そうした会社はこうした機関に登録されてはおらず、登録は不要だと説明してくるようだが、登録が必要か不要かは冷静になって考えれば分かる事だろう。
香港など海外の保険商品や金融商品を扱うIFAは、日本国内には存在しない。
日本では金融商品取引法により、勧誘や営業が禁止されていて、日本国内にIFAが籍を置けないのである。
だが、この法律は販売側を規制しているだけであり、自ら海外にあるIFAに連絡を入れる場合には購入を許容されている。
海外にあるIFAに連絡をすると聞くと躊躇してしまう人もいるかもしれないが、日本人スタッフがいるIFAも存在している。
そうしたIFAに連絡をしてみれば良い。
今はZoomなどのウェブツールが発達しているので、自宅にいながら日本語でやり取りできる。
IFA変更の手続きも郵送などで行えるので、IFAの変更の為にわざわざ海外に渡航する必要もない。
IFAの責務は契約時の対応だけでなく、アフターサポートまでもが含まれる。
今回、香港フィリップ証券が保険業務を終了する事に至ったが、ご丁寧に案内メールを入れている事を考えると、綺麗な終わり方だなと感じる。
IFAの中には自社の責務を放棄して、どこかの誰かに契約やアフターサポートを丸投げてしているところもあったりする。
紹介者や仲介会社と言われる人や会社を活用してネットワークビジネス・マルチレベルマーケティングのようにしているのだ。
もちろん、こうしたIFAを選択すべきではないし、紹介者や仲介会社を使うべきでもない。
紹介者や仲介会社からは又聞きで商品概要を聞く事になるので、正しく商品概要を理解できない事が多い。
そして、責任感も無いので、いつまでアフターサポートを行ってくれるか分からない。
IFAと紹介者・仲介会社の間で責任の所在も曖昧になるので、後々困った状況に陥る事が多い。
IFAは自社で責任感を持って自らクライアントと接ししてくれ、日本居住の日本人の受け入れやサポート実績が豊富なところをIFAの変更先として選べば、満期まで安心して契約できる事だろう。
IFAの変更は、これからお世話になりたいIFAに連絡をすれば、そのIFAが変更のやり方・手続きについて案内してくれる。
最後に、IFAの選択基準や変更方法についてをまとめておきたい。
◆IFAが登録している国(地域)の保険業や金融業を管理監督している機関に登録されている事
◆自社で責任持って直接対応してくれ、日本人の受け入れやサポート実績が豊富な事
◆IFAの変更方法は、これからお世話になりたいIFAに連絡すれば、手続き方法について教えてもらえる。
長期契約となっているはずなので、満期までサポートしてくれる事が重要である。
サポート力があるIFAを見つけて、資産価値向上につなげてもらえればと思う。
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