このブログには多くの問い合わせをいただいている。
その中には、「このような投資を勧められているのですが、投資しても大丈夫ですか?」という質問も多い。
これは投資すべきではない!と答える事も多いのだが、ある程度決まったパターンになっているように感じるのでご紹介したい。
オフショア積立投資を初期口座で停止しては意味がない!
オフショア積立投資は、長期間に亘って積み立てる事でリスクを軽くし、リターンを得る商品である。
日本にいながら、リスクが高い日本から海外へ資産移転できるだけでも価値がある。
商品特性的に積立当初は手数料率が高く、徐々に手数料率が下がっていく仕組みになっている。
その為、積立初期は利回りが出ないことも多く、せっかちな方にとっては面白みのない商品と言える。
そうした点をついて、オフショア積立投資を初期口座だけで停止させて、他の商品への投資を勧める人がいるそうだ。
初期口座だけでも長期間積み立てれば利益が出ると説明している人がいるようだが、初期口座は6%の手数料が掛かる部分で、この部分から多くの手数料が取られる仕組みである。
6%以上の利回りを出さなければ、利回りはプラスにならない。
初期口座は手数料を払うための口座と言える。
一方の積立口座は手数料が低く、この部分で運用益を出していくのである。
この積立口座に積み立てを行わないのは、ナンセンスとしか言いようがない。
オフショア積立投資を停止させて他の商品に投資させたい人は、その商品でマージンが得られるのだろうが、相手の金融・経済状況などには興味がないのだろう。
手数料体系などの商品特性を把握していない人は、今一度IFAに確認してみるべきだ。
きちんと説明できないIFAであれば、他のIFAに移管(変更)することをおススメしたい。
毎月配当型の商品のほとんどはポンジースキーム!
FXや東南アジアをベースにして、毎月配当型の商品を勧める人が多い。
ズバリ言うが、こうした商品は2~3年で消えて無くなるケースがほとんどである。
いわゆるポンジースキーム(出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する仕組み)で、実際に運用をしているかどうかも定かでない。
毎月2~3%の配当を謡っている商品が多いようだが、毎月安定して2~3%の利回りを出すことなど出来るのだろうか?
2~3年後に破綻した際に、実は契約は投資ではなく出資であることに気付く人が多いが、出資であれば、お金が返ってくることはない。
仮に契約が投資であったとしても、返金されるまでには集団訴訟などかなりの労力を要す。
2~3年後に破綻することまでが計画された商品であるかもしれない。
一番酷いケースは、オフショア積立投資を初期口座だけで停止させて、こうした毎月配当型でうま味のある商品と煽り、将来的に消えてなくなるポンジースキームに投資(出資)させるパターン。
オフショア積立投資を始める際に、どのような考えでスタートさせたのかを忘れてはならない。
投資だけに限った話ではないが、継続させることが一番成功に近づくのである。
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