米国の政策金利が徐々に上がってきている。
ところで政策金利とは一体どんな金利なんだろうか?
政策金利と中央銀行と市中銀行と景気の関係性は?
FXをやっている人の方が政策金利には敏感かもしれない。
2国間の政策金利の差を日割りしてスワップ金利がもらえるからだ。
なので、FX会社の公式サイトには政策金利が掲載されている事が多い。
*FXのことなら外為どっとコムHOME >マーケット/セミナー >政策金利 >政策金利一覧
(FXを推奨している訳ではない。私はFX否定派である。)
さて、政策金利とは一体何なんだろうか?
政策金利とは、中央銀行が市中銀行(一般の銀行)に融資する時の金利である。
中央銀行が景気の動向を見ながら数値を決定し、景気が良ければ金利が上がり、悪ければ金利を下げる。
米国の金利が徐々に上がっているのは、米国の景気が上がっているという事だ。
日本はと言えば、2008年12月から政策金利0.1%が続いており、サブプライムショック・リーマンショックから未だ景気が復活していないと言える。
我々が市中銀行で融資を受ける際の金利は、政策金利を下回る事は有り得ない。
中央銀行から融資される金利以下の数字を付けてしまったら、その銀行は破綻してしまうからだ。
日本の政策金利は0.1%となっているが、民間に融資する時にそれ以上の数字にしておけば市中銀行も利益が残る。
そして預金金利は、政策金利との和を民間に融資する金利未満にしておかなければならない。
(実際には人件費など必要経費があるので、もっと細かい計算になる。)
また、預金金利の場合、日本国債との関係性も出てくる。
日本の市中銀行は日本国債を半強制的に購入させられているが、日本国債の10年物の利回りも0.044%と低空飛行。
この数字を超える預金金利を付けたら銀行は破綻してしまうので、日本の銀行は低金利が続いているのだ。
日本は人口減少・少子高齢化が進み、景気が今後抜本的に上向くとは考え辛い。
税収と予算のバランスを見れば、日本国債も発行を続けなければならない。
日本の政策金利や国債利回りが上向くとは考えられないので、日本の銀行に余裕資金を置いていても資産価値が上がる事はなく、全く意味がない事なのである。
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