日本人に圧倒的な人気を誇っていたフレンズプロビデント(Friends Provident)が日本居住の日本人の受け入れを停止してから6年となった。
フレンズプロビデントが日本居住の日本人受け入れ停止をした背景と今のオフショア投資の日本市場を比較すると…
フレンズプロビデントが日本居住の日本人の受け入れを停止した背景は明らかにされていない。
・金融庁の圧力
・日本人のマネーリテラシーが低いから
・MLM(マルチレベルマーケティング、いわゆるネットワークビジネス)により正しい情報が普及されていない
・紹介業者間の根も葉もない潰しあい
これらの事が理由ではないかと言われているが、先ず、金融庁の圧力ではないだろう。
2018年の6月で香港籍のオフショア生命保険は日本居住の日本人の受け入れを停止した。
(正規代理店のテクニックで契約できるスキームも残っている。)
これは明らかに金融庁の圧力があった。
2012年にフレンズプロビデントが日本居住の日本人の受け入れを停止したのが金融庁の圧力であったのならば、そのタイミングで香港籍のオフショア生命保険も撤退していたはずだ。
フレンズプロビデントの日本市場からの撤退は、おそらく日本人のマネーリテラシーの低さに嫌さが差したからだと思う。
MLMによってフレンズプロビデントが普及してしまったというのもマネーリテラシーの低い顧客を増やした要因ともいわれている。
階層が多くなっていくと商品の正しい情報が伝わらない。
年利20%。30%という数字だけを聞いて契約した人も多い。
(実際には長期投資する事により、年利5~10%が見込める商品。)
数年経つと、こうしたMLMの人たちは姿を消し、MLM経由の紹介によって契約した人で紹介者と連絡が取れない…と途方に暮れてしまった契約者も多い。
こうした顧客が増えてしまっては問題と考え、フレンズプロビデントは日本居住の日本人と新規契約を行わなくなったと考えられる。
フレンズプロビデントは良い商品なのだが、間に人が入れば入るほど、商品が正しく伝わらず、ブランド価値が下がってしまう。
オフショア投資商品はIFAと呼ばれる正規代理店から商品概要やサポート体制をしっかりと聞き、正規代理店と直接契約をしなくてはならないのである。
オフショア投資の日本市場、今も似たような状況になってきていないかと嫌な空気を感じている。
フレンズプロビデントに変わりRL360°(旧名ロイヤルロンドン)やインベスターズトラスト(Investors Trust)を契約する人が多いが、MLM的な手法で商品が広がっているような気がする。
MLMを行っている人は、当然ながらフレンズプロビデントの時代背景を知らないから危機感など全くない。
例えMLMの人やそうした類のセミナーからオフショア投資商品を知ったとしても、契約は直接正規代理店から話を聞いて行わなくてはならない。
RL360°もインベスターズトラストも良い商品であることに間違いはないのだが、間に紹介者が入ると、情報が歪んでしまうのだ。
そもそも、MLMで商品概要をしっかりと説明できる事はなく、途中でいなくなってしまうケースが多いので、アフターサポートもほとんど行われないと言ってもいいだろう。
更に法的観点から言えば、MLMに関わっている人は契約などに関与する権利を持っていないはずだ。
RL360°やインベスターズトラストは、契約からアフターサポートまでを請け負ってくれる海外の正規代理店に直接商品概要を聞き、契約を行わなければならない。
そうしなければ、契約後に痛い目に遭うし、こうした商品を提供している会社がどんどん日本市場から離れていってしまい、日本人にとって悲しい結末を迎えてしまう事になってしまう。
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