海外を使った投資詐欺は後を絶たない。
だが、昔から今に至るまで、海外投資詐欺を見ていると共通する部分がある事が分かる。
月利、日本人にだけ、円建て、日本語の契約書であったら海外投資詐欺を疑え!
日本人が日本人を騙す海外を舞台にした投資詐欺は絶えない。
そうした詐欺に遭わない為のポイント=海外投資詐欺で見られる共通項を解説したい。
◆月利〇%案件!
海外の投資詐欺案件を見ていると、月利〇%で募集していることが多い。
何故か3%という数字が多様されるのだが、月利3%は日本人が引っかかりやすい数字なのだろうか?
こうした案件、実際には投資にお金が回されていないことが多い。
募集当初は順調に行っているように見せるのだが、そもそもこうした案件はポンジスキーム(自転車操業)であり、運用などされていないケースがほとんど。
最初は新しく契約した人間から入ってきたお金で配当を出せるが、徐々に配当を出せないようにして、破綻した事にする。
そもそも運用していないので、実質的には破綻でも何でもなく、当初から2~3年後には破綻させた事にすると計画的になっていたりする。
首謀者は集めたお金を海外のどこかに隠して逃げてしまう。
◆日本人にだけの特別案件!
「特別」とか「限定」といった言葉に弱い人が多いが、海外投資詐欺案件では「日本人にだけ」と説明して募集を掛ける事がある。
海外投資案件なのに日本人にだけ特別扱いする事はない。
金融教育が促されていない日本、海外の真っ当な金融会社からしたら日本市場は特に顧客を増やそうと積極的になるところではない。
日本居住者をお断りする会社もあるほどで、逆の意味で特別扱いされている。
「日本人にだけ特別」と話がきたら、日本人だけを詐欺の対象としているのだと考えてもらいたい。
海外投資案件で日本人だけにするメリットは本来はないのである。
◆円建て商品
海外の投資案件であれば米ドルがベースになる。
その国の自国通貨も加わるかもしれないが、日本円でだけしか投資できないものは、そもそも海外投資とは言えない。
海外なのに日本円での案内となれば、それは日本人にお金を出資しやすくする為の罠と言える。
◆日本語の契約書
契約書の段階まで来ると既にヤバい感じがするのだが、契約書を見て日本語であったらNGだ。
海外の投資案件であるのに契約書が日本語であるはずがない。
英語であるはずだ。
日本人だけ特別ではないと書いた通りであるが、契約書も日本人向けに日本語で用意する事はない。
海外の投資案件であるのに契約書が日本語であったら、そこでサインをしないのが最後に逃げられるタイミングと言えるかもしれない。
まとめると、海外だからと言って打ち度の小槌用に毎月お金が入ってくる事はなく、日本人が特別扱いされる事もないと頭に入れておいてもらいたい。
投資詐欺を考える人は手を変え品を変え様々な案件を用意してくるが、意外とこうしたポイントは変わらない。
逆に考えれば、こうしたポイントが今も昔も日本人が引っかかりやすい要素となっているのかなと感じる。
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