オフショア投資のプロバイダーであるフレンズプロビデント(Friends Provident)が日本居住の日本人の受け入れを停止してから12年が経った。
あの衝撃から早12年。
オフショア投資のプロバイダーは日本市場を好んではいない!
今、日本居住の日本人がオフショア金融センターの保険会社が提供するSavings Plan(海外積立投資・オフショア積立投資)と呼ばれる商品を契約しようとしたら、RL360°(アールエルスリーシックス、旧名ロイヤルロンドン)のRegular Savings PlanかInvestors Trust(インベスターズトラスト)のEvolutionの2つから選択する事になるだろう。
(信託会社が提供する積立投資商品もあるが、会社の信頼性からして保険会社の積立投資商品が契約できる限りは保険会社の商品を契約した方が良いと思う。)
12年前はこの2社とFriends Providentに加え、更にStandard Life(スタンダードライフ)やAgeas(アジアス、FTLifeを経て現在はCTF Life)、Hansard(ハンサード)などがあり選択肢が多かった。
それでも、多くの人が契約していたのがFriends Providentだったと思う。
そんなFriends Providentが2012年7月に日本居住の日本人の受け入れの停止を突然発表したのだが、最終受け入れまでの猶予は1ヶ月も与えられなかった。
海外オフショア投資のプロバイダー(保険会社)が受け入れを停止する時には突然の発表となる事がほとんどで、最終受け入れまでの猶予もほとんど与えられないので、海外オフショア籍の投資商品・保険商品の契約を考えている人は早め早めに行動する事をお勧めしたい。
こうした背景とは別に、投資は早くスタートした方が投資期間を長く取れるので、その分有利に働くという利点もある。
海外オフショア投資のプロバイダーがなぜ日本居住の日本人の受け入れを停止するかと言えば、複数の理由があると言われている。
先ず、日本の金融庁が海外の金融商品に好意的ではない背景がある。
海外の金融商品や保険商品が日本人に知れ渡ると日本の金融商品・保険商品では太刀打ちできないからであり、日本の金融庁が海外の金融庁やプロバイダーに圧力を掛けているという噂は絶えない。
日本政府が大量に発行している日本国債の受け手は日本国内の銀行や保険会社だったりするのだが、そうした金融機関を守る為に日本人が海外の保険会社の商品に気付く事を恐れている。
海外の金融商品・保険商品が日本人に知られると日本の保険会社の売上が下がるので、日本の保険会社を守る為に海外の保険会社を日本政府は毛嫌いしている傾向にあるのだ。
同じような理由で、日本政府は日本人に知恵を付けさせたくないので金融教育を促さないという背景もある。
日本人に金融知識が付いて海外の金融商品の情報が知れ渡ったら、日本の金融業界が大打撃を受けるからである。
ただし、間違った商品知識でオフショア投資商品を契約する人もいて、海外オフショア投資のプロバイダーは頭を痛めているようだ。
それこそが、海外オフショア金融センターの保険会社が日本市場を嫌っている2つ目の理由と言える。
今でも、MLM(マルチレベルマーケティング)やネットワークビジネス、ねずみ講のような組織体制にして集客させているIFA(Independent Financial Advisor)=正規代理店もあるが、そうした形で契約すると商品概要を間違って認識して契約してしまい、後々トラブルになる事が多い。
MLMの階層にいる人たちは又聞きで商品概要を聞いているので、正しく商品概要を説明していない事が多い。
また、何とか契約させてやろうと話を盛った営業トークをしてくる事も多い。
契約後に聞いていた話と違うと後悔する人もいたりする。
MLMであると、サポートもその組織内で行うようになるのだが、実際にはサポートをし切れずに放置されてしまうクライアントも多く、結果的に商品のブランド価値が下がってしまう。
こうした流れに嫌気が差し、海外オフショア投資のプロバイダーは日本市場を好意的に思っていないのである。
ここまで書いてきた話を逆に捉えればいいのだが、海外オフショア投資商品は日本にはない魅力的な商品があり、MLMではなく、直接IFAと呼ばれる正規代理店から商品概要を聞いた後に契約して、サポートも直接受けられれば良いだけの話である。
今現在、Friends Providentはもちろんだが、それ以外も含めて海外オフショア投資の契約をしている人は自分の契約状況を確認してみてもらいたい。
IFAから直接サポートが受けられる状態であれば良いが、そうなっていないのであれば、IFAを移管(変更)すべきである。
また、これから海外オフショア投資を契約したいという方は、金融知識やサポート力があるIFAに連絡して契約をすることを徹底してもらいたい。
*ご質問やご相談等はこちらから。
海外オフショア籍の保険商品はIFA=正規代理店がアフターサポートを担当する!
Friends Providentを契約している人は12年以上の契約となっているはずなので、オフショア投資でのベテランと言える。
ここまでの長きに亘り契約を継続できているので正しく契約出来ていると思うが、満期にきちんと出金できるように改めて自分自身の契約が正しく行われているかを確認してみてもらいたい。
先ほどから書いている通り、Friends Providentなどの海外オフショア籍の保険会社が提供する保険商品・金融商品はIFAと呼ばれる正規代理店と通して契約をする事になっている。
と言うのも、海外の保険会社は直接クライアントを受け入れてはおらず、IFAが契約からアフターサポートまでを担当する事になっているからだ。
IFA=正規代理店だが、海外の保険会社なので日本国内にはIFA=正規代理店は存在しない。
とは言え、海外のIFAであっても日本人スタッフがいるところもあるので、そうしたIFAと契約していれば、日本語でやり取りできるのでストレスなく対応してもらえるはずだ。
契約時だけでなくアフターサポートまでを直接クライアントと向き合って対応してくれるIFAであれば、満期まで問題なく契約を完遂できる事だろう。
問題はMLM(マルチレベルマーケティング)・ネットワークビジネス・ねずみ講のような体制になっているかどうかである。
IFAの中には日本市場に対して自社で直接クライアントと向き合う事なく、MLMのような体制にして、紹介者や仲介会社経由にして業務・責務を丸投げしているところもあったりする。
そのような紹介者・仲介会社はいつまでサポートしてくれるか分からず、気付いた時には連絡が取れなくなっている事も少なくない。
積立投資は住所変更などがなければ淡々と積み立てていくだけなので、サポートが不要な状態と言う人もいたりする。
だが、満期などでお金が引き出したいと思った時にはIFAに連絡するしかない。
ところが、サポートを紹介者や仲介会社に丸投げしていて、その紹介者や仲介会社がサポートを放棄していれば、投資難民化してしまうのだ。
そうならない為に、今一度どのような形で契約しているかを確認してみてもらいたい。
もし、IFAが直接サポートしてくれない、紹介者や仲介会社と連絡が取れない等の問題が起こっていれば、直接サポートしてくれるIFAに契約を移管(変更)すれば良いのだ。
(紹介者・仲介会社経由であれば、それ自体も問題だが。)
IFAの移管は今契約しているIFAに連絡する必要は無く、これからお世話になりたいIFAを探し出して連絡をすれば、そのIFAが対処してくれる。
日本人スタッフがいて、直接クライアントと向き合って対応してくれるサポート力が高いIFAを選べば、気持ち良く満期を迎えられることだろう。
*ご質問やご相談、IFA=正規代理店の選定でお悩みの方はこちらから。
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