21世紀の初頭に爆発的な人気を誇った「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだことがある人は多いだろう。
今となっては一般的な考えになってきたが、いかに早く不労所得を得るかが人生でお金に苦労しない生き方であるかを教えてくれた名著と言える。
サラリーマン=ラットレースであり、サラリーマンをしているといつまでも会社勤めで苦労をしなくてはならない。
定年までは給与というインカムゲインをもらえるものの、定年まで汗水たらして働くことが人生の楽しみではないはずだ。
今では「ブラック企業」という言葉が定着し、過重労働をさせる会社は叩かれる傾向にあるが、そうした会社を退職したところで、また会社を勤めをしていたら根本的にラットゲームから抜け出すことはできない。
また、会社勤めを終え年金生活になれば不労所得となるのだが、人口減少・少子高齢化が進む日本では現役世代が高齢者を支える賦課制度が採用されているものの、その制度は崩壊へと進んでいて、いつまで維持できるかも想像できない。
更に、経団連会長やトヨタ自動車社長が終身雇用がいつまで継続できるか分からないと発言していて、サラリーマンが安泰な時代とは言えなくなっている。
金持ち父さん貧乏父さんはラットレースから抜け出して、不労所得を得る事の重要性を説いているが、今の日本人に必要不可欠な知識だと思う。
金持ち父さん貧乏父さんの世界を体感できる「キャッシュフローゲーム」というボードゲームもある。
実際にプレーしたことがある人もいると思う。
だが、このゲームから間違った世界へと誘導されるケースもある。
その筆頭がMLM(マルチレベルマーケティング)である。
健康食品などの連鎖販売取引、いわゆるねずみ講に参画させる為の入り口となっているのだが、そうしたピラミッド組織の下部に入ったところで大した不労所得にはならない。
加入時に支払うお金を超えるまでにどれだけの時間と労力が必要かは想像できず、大事な友人を無くしてしまう残念な結果になってしまう。
また、不動産投資への勧誘も少なくないが、日本は人口減少・少子高齢化が進んでいて不動産投資に適した環境とはなっていない。
では海外の不動産はどうかと言えば、海外の不動産の状況や法律をきちんと理解して契約ができるだろうか?
高値掴みされることもあり、海外の不動産で日本人が騙されてしまうケースは少なくない。
そして、キャッシュフローゲームからオフショア投資へと繋がるケースも少なくない。
生命保険や年金プランなどオフショアには優れた金融商品が存在しているが、将来に備えた商品となっている。
年金として活用するのであれば問題ないが、直ぐにラットレースから抜け出せるものではない。
では、どうすればいいのだろうか?
短期間でラットレースを抜け出そうとするなら、リスクを取ってリターンを求めるしかない。
そこには不労所得ではなくキャピタルゲイン的な案件が多いが、そもそもお金を増やしていく事が重要ではないだろうか?
香港には日本には知られていないような投資案件や事業出資案件が存在している。
そうした案件は一見すると怖さがあるが、そのリスクを取ることによってリターンが得られるのである。
ラットレースから抜け出すこと=不労所得を得る事と考えるかもしれないが、根本にあるのは如何にお金を増やしていく事であるはずだ。
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