東南アジアの銀行口座開設を勧める人がいる。
何故か定期預金で10%ほどの利回りが付くようだが、リスクが著しく高いと感じる。
フィリピンは月利5%でお金を借りる人がいる?
このブログで何度か書いている事だが、東南アジアの高金利定期預金は、裏で高利回りでお金を貸し出しているからだ。
回収できなくなる可能性が高く、破綻リスクが高い。
しかも現地通貨でなく米ドル建てになっている事があり、銀行主体の考えで米ドルを欲しているとしか思えない。
そもそも10%の利回りを出すという事は、銀行の利益を考えれば20%以上の高金利でお金を貸し出さなければ運営できないはずだ。
こんな話をしていたら、ブローカー?と思われる人がこんな話をし始めた。
「フィリピン経済は好調で、月利5%で貸し出しているんです。
月利5%でも借りる人が多いんですよ。」
いやいや、いくらフィリピン経済が好調であったとしても、月利5%=年利60%も成長していない。
また、どんな人が借りるかと言えば、富裕層の人も借りるようだ。
もっと低金利で借りられる銀行もフィリピンにはあるようだが、そうしたところで借りるには納税証明書が必要になるとの事。
しかし、節税したい富裕層は納税をしっかりと行っていないので、納税証明書がなく、そうした機関でお金を借りられない。
なので、月利5%払ってでも納税証明書が必要な銀行でお金を借りると説明していた。
話が矛盾しすぎている。
節税したい人は高金利でお金を借りようとする訳がない。
東南アジアの高金利預金は現地通貨でなく米ドル建てとなっている事がほとんどだ。
そして、現地や米国の政策金利を大きく上回る金利となっているので、担保がなく、あるのは大きなリスク。
日本人がオーナーになり、日本人に営業を特化している銀行もあるそうで、注意が必要だ。
もちろん、私としては決してお勧めのできない口座開設である。
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