日本の生命保険は早く死なないと損をするとよく言われる。
これはどういう事だろうか?
日本の生命保険は利回りが悪く、契約時の死亡保障が何年・何十年に亘って固定なのでリスクとなる!
日本の生命保険は利回りが悪い。
ほぼ金利が付かない日本国債が運用の約半分を占めているので利回りが良くなるはずがない。
契約初期の頃は支払っている保険料が少ないので、早く亡くなって死亡保障をもらえればプラスとなるが、早く亡くなる事を想定して保険に入る人はどれほどいるだろうか?
お金の部分だけを考えればプラスだが、早くなくなることを想定していては人生悲しくなってしまう。
ただし、日本の生命保険は長く契約して支払い保険料が多くなると、支払った金額が死亡保障額(解約返戻金)に近づいていく。
死亡保障額が固定されているからだが、死亡保障額が固定されたままで物価が上がれば損をしてしまう。
契約時の日本円の価値と満期時(もしくは死亡保障金や解約返戻金を受け取った時)で物価がどうなっているかを考えなくてはならない。
例えば、30歳の人が2,000万円の死亡保障で生命保険を契約したとしよう。
30年後、60歳で亡くなって死亡保障金を受け取ったり、満期で解約返戻金として2,000万円を受け取ったとする。
この段階で、支払った保険金は2,000万円近くになっているはずだ。
日本円の価値が下がっていれば、同じ2,000万円でも意味が異なってきて、長期間の運用で損をする結果となってしまうのだ。
いわゆるインフレリスクであるが、日本の生命保険はそうしたリスクに対応ができていない。
海外の生命保険はどうかと言えば、死亡保障額も解約返戻金も運用によって年々増額していくシステムになっている。
解約返戻金は10年未満に支払保険金を超えていて、損益分岐点を迎えるのがとても早く、その後も解約返戻金は増えていくので、貯蓄性がとても高い。
また、死亡保障も年々増加していくので、長生きするリスクに対応できている。
日本は長寿国家と言われるが、年金などの社会保障システムも崩壊に向かっていて、民間の保険会社が提供する商品にもメリットがない。
実は長生きするのに適していない国となっている。
長生きして人生を楽しみたいのであれば、海外の仕組みを上手く自分に取り入れていく事をお勧めしたい。
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