海外の生命保険は、加入する証券を担保にしてプライベートバンクからお金を貸し付けてもらい安価に契約できるスキームがある。
この場合、プライベートバンクに口座を開設するなど、少々面倒なステップを踏まなければならないが、米国のローン会社を活用することにより、プライベートバンクの口座を開設する必要なく安価に保険を購入できる方法もあるようだ。
米国ローン会社Gracie Point活用で安価に保険を契約できるスキーム!金利分は経費として節税も可能!

(↑プライベートバンク活用のスキームはこちら。)
米国のローン会社Gracie Pointは生命保険を担保にお金を貸し付けてれる会社である。
生命保険の何を担保にするかと言えば、解約返戻金(キャッシュバリュー)となっている。
その為、どんな生命保険に対しても有効かと言えば、契約時の解約返戻金が高くなくてはならない。
所謂ホールライフ型生命保険は立ち上がりの解約返戻率はとても低いので、このスキームの対象とはなっていない。
ユニバーサルライフと呼ばれる生命保険などが対象となるが、日本居住の日本人が契約できる商品で対象となるのは以下の商品などに限られる。
サンライフ香港 | GenerationⅡ VenusⅡ BRIGHT UL Wealth-Builder |
CTF Life (旧名FTLife) |
Regentシリーズ Fortune Saverシリーズ |
パンアメリカンライフ | ULシリーズ全般 IULシリーズ全般 |
例えば、サンライフ香港のライフブリリアンスやCTF LifeのOn Your Mindなどは入っていない。
これらも良い商品と言えるが、解約返戻金の立ち上がりが緩やかなので、このスキームでは対象外となっている。
どれくらいお得になるかと言えば、例えばパンアメリカンライフのユニバーサルライフでUSD2,000,000の死亡保険金の生命保険にUSD1,000,000の保険料で加入したとしよう。

例えば、契約時点直ぐの解約返戻金が支払保険料の85%であれば、支払い保険料の85%までを米国のローン会社Gracie Pointが貸し付けてくれる。
つまりはUSD2,000,000の死亡保険金の生命保険をUSD150,000で加入できてしまうのだ。
これは激安!
ローンを組むのでGracie Pointに返済が必要となるが、返済金利は米ドル3ヶ月LIBOR(当コンテンツ記載時時点で0.92%)+2.00%、及び、当初5年間は取引手数料が年間:0.4%となっている。
つまり、当初5年は3.32%で6年目以降は2.92%となる。
(この金利は保険会社・商品や保険料によって異なってくる。返済期限は最長20年で更新可能。)
S&P500Index連動のユニバーサルライフであれば、その利回りが返済金利分を下回り、返済額が証券のキャッシュバリューを上回る可能性は低いと思う。
(仮に上回ってしまった場合、追加担保を求められる可能性あり)

より具体的なシミュレーションは次回お伝えしたいが、ローンを組まずに契約した時と85%のローンを受けて契約した時の解約返戻金の利回り比較は以下のようになる。
ローン組まず | ローン設定 | |
8年後 | 139% | 148% |
10年後 | 156% | 171% |
15年後 | 206% | 224% |
ローンを組む事により初期投資額が減額できるので、レバレッジが効き利回りが良くなる優れモノである。
タイトルに法人向け案件と書いたが、それは何故かと言えば、返済金利分は経費として計上できる点が先ずは挙げられる。
節税商品としても活用できるからだ。
また、この融資を受ける為には、銀行預金、不動産、株式、債券、ファンド等の総資産額USD2,000,000以上が必要となってくる。
個人でここまでの額があればもちろん契約可能だが、この数字からしても法人向けかなと思う。
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プライベートバンクを活用する事によっても保険料を安くして契約できる!
海外の保険商品は日本とは比較にならないほどの優れた利回りになっているとはよく聞く話。
だが、利回りだけでなく優れた特性も併せ持っているのが海外の保険商品と言える。
先述してきたように、ローン会社を活用できるのも海外の保険商品ならではと言えるだろう。
ローン会社が設定できる保険商品は契約当初から解約返戻金がそれなりに高くなければならないが、日本国内にそのような保険商品は存在しない。
現に、こうしたローン会社が日本の保険商品も対象にしているとは聞いた事が無い。
日本と海外では実力差が大きい事をローン会社が客観的に表現してくれている。
ローン会社を使うと金利がかかる。
低金利な状況であれば良いのだが、今後金利は上昇していく事が考えられる。
そうなると、こうしたローン会社を活用してもうま味が少なくなってしまうはずだ。
他の方法で保険を安く契約できる方法がないかと言えば、例えば、プライベートバンクを活用する方法もある。
プライベートバンクの受け入れ基準は各社によってまちまちだが、2万米ドル以上といったところがボーダーかなと思う。
プライベートバンクなので、当然ながら富裕層や資産家がターゲットなので、高額となる。
プライベートバンクをどのように活用するかと言えば、自身が加入する保険証券を担保にしてプライベートバンクに保険料を支払ってもらうスキームとなる。
つまりは、直接保険料を保険会社に支払うのではなく、プライベートバンクにいくらかのお金を預入、保険料を払ってもらう流れになる。
例えば、10万米ドルの死亡保険金に対して支払保険料3万米ドルの生命保険に加入したとする。
その際、2万米ドルをプライベートバンクに預け入れる事でプライベートバンクが3万米ドルを保険会社に支払ってくれるイメージである。
この際も金利が発生するが、プライベートバンクは金利以上の利回りで運用されるので、Win-Winの関係となれる。
亡くなったり解約する際には借りている分を返済しなければならないが、それだけの保険料や解約返戻金の生命保険に加入している事になるので、充分にお金を遺す事ができる。
日本でプライベートバンクと聞くと、ポートフォリオをお客さんの為に組んで運用を行うイメージが強いと思うが、海外のプライベートバンクは自社の実力で勝負ができるようになっているのだ。
海外のプライベートバンクを活用している日本人がどれだけいるか分からないが、受け入れ審査も厳しい。
その厳しい審査をクリアすれば、子々孫々に亘って資産保全ができ、資産価値がどんどん大きくなっていく事だろう。

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海外の保険商品はIFA=正規代理店が契約からアフターサポートまでを請け負う!
海外の保険会社は自社で直接クライアントを受け入れてはおらず、IFA(Independent financial Advisor)と呼ばれる正規代理店が契約からアフターサポートまでを請け負う事になっている。
もちろん、海外の保険会社なので日本国内にそのIFA=正規代理店は存在しない。
海外にあるIFAに先ずは連絡をする事になるが、海外のIFAと言えど日本人スタッフがいるIFAもある。
問題はローン会社やプライベートバンクの活用方法に長けた日本人スタッフがいるIFAが数少ない事だ。
ただ単に保険商品を契約するだけでないこうしたスキームは普通のIFAでは対処が難しい。
ローン会社はプライベートバンクと繋がっている日本人スタッフ在籍のIFA自体が数少ないはずだ。
逆に言えば、そうしたIFAが資産保全や資産価値向上に対しての良きアドバイザーとなってくれることだろう。
海外保険商品の成否はIFAの選定に尽きるとよく言われるが、ローン会社やプライベートバンク活用などスキームが難しくなればなるほど、IFAによって成否に大きな差が付いてくると思う。
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