日本はバブルが弾けた20世紀末以降、給与水準も上がらず、物価も上がらない状態であった。
21世紀初頭からデフレーションな状態であり、現金の価値についてそれほど考えない人がほとんどだったが、2022年頃から世界的なインフレーションの波に飲み込まれ、日本円の価値が下がったと感じる人が増えているように思う。
長期的に見れば現金・貨幣の価値は下がり続けている!
日本で貨幣が誕生したのは、中国の開元通宝をモデルとして783年に作られた富本銭だと言われている。
世界で初めての貨幣は、紀元前7世紀のリディア(現トルコ西部)で作られた金属貨幣だと言われている。
考えてみてほしい。
この時代から見て、貨幣価値は常に下がり続けている。
見方を変えた方が分かりやすいと思うが、モノやサービスの価格は上がり続けている。
ここ20年の日本を見ていると分かり辛いかもしれないが、江戸時代から昭和時代をイメージすれば分かり易いのではないだろうか?
ひと昔前までは銭や厘という通貨単位もあったが、物価上昇により今では使われなくなった。
これも通貨(貨幣)価値が下がっている要因だが、戦後の高度経済成長期に合わせてモノやサービスの価格は上昇していった。
これをもっと長い物差しで見れば、貨幣価値は基本的に下がり続けているというのがイメージできると思う。
貨幣価値は下がり続けるので、何もせずに眠らせておいてはならない。
日本政府は「貯蓄から投資へ」などと言ったキャッチフレーズを作り、国民に投資・資産運用を行わせようとしている。
こんなキャッチフレーズはさておき、そもそも貨幣価値は下がっていくものなので投資・資産運用を行っていなければ資産価値は目減りしていってしまう。
日本政府が「貯蓄から投資へ」と言っているものの、自分自身で株式投資などを行って資産価値を上げていくには相応の知識と強靭なマインドが必要となる。
海外に目を向けると、そうした事をせずとも資産価値を増やしてくれる金融商品・保険商品があるので、資産価値を自然と増やしていける。
一方、日本国内の銀行・証券会社・保険会社は真っ当に資産を増やしてくれるような金融商品・保険商品を提供できていない。
それは何故かと言えば、日本政府がそうした環境にしているからなのだが、だからと言って国民一人一人に投資しろと丸投げしているのは酷い話だなと思う。
政府の考える流れに安易に乗ってはいけない。
海外では資産価値を増やしてくれる金融商品・保険商品があると書いたが、日本人でも受け入れてくれる保険会社があるので、そうしたプランを活用した方が良い。
海外の保険商品を活用すると、日本にいながら日本円を米ドルなどの外貨建てで海外で運用する事ができる。
日本は人口減少・少子高齢化により日本円そのものの力も落ちているので、海外の保険商品を活用する事は日本円リスクにも対応できるのだ。
現金・通貨・貨幣の価値は下がり続ける、そして、その中でも日本円の力は落ちている。
どのように資産価値を守り増やしていくかを考えて行動しなくてはならない。

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