RL360°やインベスターズトラストなどの海外オフショア籍の保険会社が提供する海外積立投資商品はIFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる正規代理店が契約からアフターサポートまでを行う責務を持っている。
その為、IFAの選定が最重要と呼ばれる世界となっている。
RL360°やインベスターズトラスト契約でのIFA選定で各国金融庁への登録必要性は?
IFAとは何か?というポイントを先ず解説すべきであるが、人によって解釈が異なっていたりする。
私は現地当局に登録・認証されている法人や個人の事をIFAと呼んでいる。
何かの資格や登録・認証もなくIFAと名乗っている法人や個人がいるが、それであれば誰しもがIFAとなれてしまう。
そんな適当なものではないはずだ。
例えば香港であれば、香港の保険業を管理監督する「香港保険業監管局」や香港の金融庁である「香港証券先物委員会」に登録されている法人や個人がIFAと言えるはずだ。
☆香港保険業監管局 ⇒ Hong Kong Insurance Authority
☆香港証券先物委員会 ⇒ Securities and Futures Commission
各々頭文字を取って香港保険業監管局はHKIA、香港証券先物委員会はSFCと略されている。
海外オフショア金融センターには優れた投資商品が多く存在するのだが、そうした環境を悪用して詐欺商品などを紹介する人もいたりする。
だが、HKIAやSFCなどの機関に登録している人たちは詐欺商品などを販売する事はない。
もし、そうした商品に手を付けてしまったら、HKIAやSFCの登録を外されてしまって元も子もない。
逆に考えれば、HKIAやSFCに登録されている会社=IFAと直接やり取りして、直接契約すれば詐欺商品を紹介されるリスクが無くなるのだ。
RL360°やインベスターズトラストなどが提供するオフショア積立投資商品は100種類以上あるファンドの中から10種類までを選択して運用していく事になる。
このファンド選定は有料にはなるがIFAに依頼する事も可能。
香港の会社が顧客のポートフォリオを管理する際にはSFCへの登録が必要となってくる。
香港の金融庁であるSFCへの登録と一言で言っているが、10種類の免許に分かれて付与される。
Type1:証券売買(Dealing in securities)
Type2:先物取引(Dealing in futures contracts)
Type3:外国為替証拠金取引(Leveraged foreign exchange trading)
Type4:投資助言(Advising on securities)
Type5:先物取引に関わる助言(Advising on futures contracts)
Type6:コーポレートファイナンス(Advising on corporate finance)
Type7:私設取引所業務(Providing automated trading services)
Type8:信用取引(Securities margin financing)
Type9:投資運用(Asset management)
Type10:格付業務(Providing credit rating services)
RL360°やインベスターズトラストなどを売買しようと思えばType1が、ポートフォリオ管理を受託するならType4や9が必要となってくる。
だが、RL360°やインベスターズトラスト側としてはこうしたSFCへの登録は不要と考えているようだ。
RL360°やインベスターズトラストがそう言っている理由はおそらく、どちらの会社も香港に登録されている訳ではないからだと思われる。
RL360°はマン島、インベスターズトラストはケイマン諸島に登録されている保険会社である。
(インベスターズトラストは証券発行地を幾つか持っていて、日本人が契約するとプエルトリコから証券が発行される。)
香港のレギュレーションではSFCの登録が求められるが、マン島やケイマン諸島、プエルトリコ籍の会社であるからSFCは不要と言っている状態となっている。
実際、香港に登録されていないRL360°やインベスターズトラストは香港の会社が直接販売している訳ではなく、各香港IFAの関連会社が販売しているケースが多い。
BVI法人だったりするのだろうが、だからこそRL360°やインベスターズトラストは香港の金融庁であるSFCへの登録は不要と言っているのかなと想像する。
そうしたRL360°やインベスターズトラストの言葉だけを真に受けてかどうかは分からないが、香港SFCに登録していないIFAがあったりする。
少なくとも、他の香港の保険会社の商品も扱っていればSFCの登録はされていて当然だと思うのだが、RL360°やインベスターズトラスト特化型のIFAであったとしたら、IFAの特性である独立系という観点からしても心許ない。
小難しい事を書いてきたが、単純に考えた方が良いと思う。
香港を拠点にしながら香港の金融庁であるSFCに登録していないIFAってどうなんだろうか?
IFAと本当に言えるのだろうか?
SFCに登録していない時点で、本当にIFAと呼べるのだろうか?と私は疑問に思う。
香港のSFCに登録しているIFAと登録していないIFA、あなたならどちらを選択しますか?
*ご質問やご相談、正規代理店(IFA)の選定でお悩みの方はこちらから。
オフショア投資商品の契約からアフターサポートまでをお世話してくれるIFA選定基準とは?
RL360°やインベスターズトラストなどを取り扱う際の香港のSFC登録について書き綴ってきた。
そもそも、こうしたオフショア投資商品は契約からアフターサポートまでをIFAがお世話する事になっているので、IFA選択基準についてもまとめておきたい。
オフショア投資の成功はIFAの選定が肝になると言われるくらい大事なこととなる。
先ず、これまでに述べてきたIFAが登録されている現地国や地域の保険当局や金融庁に登録されている事が最低限の確認項目と言える。
そして、多くの保険会社と提携していて、多くの国にクライアントを持っているIFAを選定すべき。
保険会社と多く提携していれば商品の選択の幅が広がるし、IFAとしても知識を広く有している事になる。
多くの国にクライアントがいるとIFAのビジネスが安定する。
とある国に特化したビジネス展開をしていると、その国に何かあった時に売り上げが激減し、サポートに不備が生じてしまう。
オフショア金融センターの保険会社は突如として日本市場から撤退する事がある。
そうした保険会社や日本市場にに特化していたら売り上げが減り、サポートにお金が回らなくなるリスクが生じてしまう。
最後にとても重要なポイントをお伝えすると、自社で責任持ってクライアントと向き合ってサポートを行ってくれるIFAを選択しなくてはならない。
サポートを紹介者や仲介会社に丸投げしているIFAもあるが、そうした紹介者や仲介会社はいつまでサポートを行ってくれるか分からない。
これまでも紹介者や仲介会社と連絡が取れなくなったと涙する人が少なくない。
責任感もなく、クライアントと向き合わないIFAは選択すべきでないと言う事は分かるのではないだろうか?
日本人スタッフがいて、日本人の受け入れやサポート実績が豊富を選択する事がとても重要になってくる。
IFA選択基準をまとめると以下のようになる。
◆IFA登録国・地域で保険当局や金融庁に登録されているか?
◆多くの保険会社と提携しているか?
◆多くの国にクライアントがいるか?
◆日本人スタッフがいて、日本人の受け入れやサポート実績が豊富かどうか?
◆責任持って直接クライアントと向き合って契約からサポートまでをお世話してくれるか?
(紹介者や仲介会社任せにしていないか?)
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