ギリシャの国内銀行は休眠状態となり、国際通貨基金(IMF)に対する債務も返済できないとギリシャのチプラス首相が発言している。
このままデフォルト・債務不履行へと突入していきそうだ。
政府債務残高 対GDP比ではギリシャより日本のが数字が悪い!?
首相が債務の返済をギブアップ発言しているギリシャ経済、どれほどの数字なのかを政府債務残高とGDPの比率で考えてみたい。
(タイトル下のグラフ参照。)
政府債務残高は、一般政府(国・地方自治体・社会保障基金)の債務として、公債や借入金などを含んだ「借金」のことである。
GDPは国の経済力の指標であるが、国内で、1年間に新しく生みだされた生産物やサービスの金額の総和(売上高 – 仕入れ=「付加価値」)のこと。
(GDPはざっくり考えると粗利であるが、厳密には粗利ではない。)
ギリシャは国としての経済力=GDPの170%以上の借金を抱えていて、それは当然ながら借金を返せるような国力ではないのだ。
そんなギリシャよりも数値が悪いのが日本。
その数値は240%を超えて順調に右肩上がりに悪化している。
ギリシャのグラフを見ると1993年から2007年頃までは横ばいであった。
しかし、2008年以降に急激に悪化。
2007年にはサブプライムショック、2008年にはリーマンショックがあったが、こうした影響も受けていることだろう。
個人的に気になるのは、アテネオリンピックが2004年に開催されており、アテネオリンピックが景気の天井だったのでは?と思ってしまう点。
日本では東京オリンピックが2020年に開催される。
オリンピックが国内で開催されるのは一見すると喜ばしいことだが、2020年を境に、大きな経済ショックが起これば、日本は耐えられなくなる可能性は否定できない。
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