生命保険の議論の中で、掛け捨てが良いか?それとも貯蓄型が良いかで答えが出ない時がある。
それは何故なら、日本国内の生命保険はどちらであっても魅力がないからと言える。
香港など海外オフショアの生命保険は貯蓄性も優れている!
日本国内の生命保険、どの商品が良いのだろう?と頭を悩ましたところで良い商品には出会えない。
どの保険会社でも団栗の背比べのような違いしかないし、掛け捨てにしても貯蓄型にしても納得できる商品設計にはなっていない。
それは何故なら、日本の保険会社は超低金利の日本国債を半ば強制的に購入させられているからであり、利回りに対しては残念ながら限界と言える。
運用ポートフォリオの半分近くを日本国債が占めているので仕方ない。
日本国債の縛りが全くない海外に視点を移すと、生命保険の数字が全く異なっている事に気付く。
一番のポイントは死亡保障額も解約返戻金も年々増加している事である。
日本の生命保険は契約時に決定した死亡保障が変わることはなく、インフレが起こったら実質的にマイナスとなってしまうので大きなリスクとなる。
日本の生命保険でも変額保険があるが、そこにはマイナス運用のリスクもある。
一方、海外の生命保険では債券などで運用した分の確定部分もあるので、死亡保障額も解約返戻金も上昇していくのだ。
上のリンクの30代でのシミュレーション、支払い総額65,355米ドルに対して、死亡保障額は150,000米ドルがスタートとなっているが、10年後には193,583米ドル、20年後には297,690米ドル、30年後には403,718米ドルと上昇している。
もしもの時に十分対応できる設計になっている。
そもそも日本の掛け捨て生命保険の場合、保障期間が10年など短期間のものも多い。
貯蓄性を見てみよう。
65,355米ドルの総支払額に対し、10~15年後には解約返戻金が支払い総額を超えており、プラスに転じる。
所謂、損益分岐点越えだ。
日本の保険会社が提供する貯蓄型生命保険は満期近くにならないと損益分岐点を迎えないものがほとんどだ。
損益分岐点の比較から、日本の貯蓄型生命保険は海外とは全く勝負にならない事が分かる。
続けると、20年後には133,770米ドル、30年後には231,336米ドルとなっていて、貯蓄性がとても高い。
この商品は貯蓄型の生命保険であるが、日本の貯蓄型保険とは比較にならないほどの利回りになっているばかりではなく、万が一亡くなってしまったとしても、死亡保障で大きな資産を遺す事ができる。
貯蓄型生命保険でありながら、日本の掛け捨て型よりも価値があるのだ。
こうした生命保険、18歳以上の親を契約者にして0歳児から契約ができるのも特徴と言える。
概ね4%程度で運用されているのだが、契約期間が長ければそれだけ複利の運用で資産価値を大きくしていけるので、海外では親が子供を被保険者にして契約するのは一般的である。
(2022年の世界的な金利上昇により、利回り6~7%へと向上している!)
こうした海外の事例を知ると、日本国内のどこの生命保険会社が良いのか?とか、掛け捨て型と貯蓄型のどちらが良いのか?と言った議論がとても不毛である事に気付くはずだ。
こうした違いは金融格差と言えるが、こうした違いを知っているか知らないかは情報格差と言えるのだ。
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