香港のMass Mutual(マスミューチュアル)が日本人を受け入れるのではないか?という話があったようだが、YFLifeに社名が変更され、結局は日本居住者の受け入れはしていないようだ。
日本人を受け入れている生命保険を提供している香港の保険会社はSun Life(サンライフ)とCTF Life(旧名FTLIfe)くらいとなっている。
日本人が契約できる香港の生命保険会社はほとんどない!その背景とは?
香港籍の生命保険は、2018年6月末で日本人が香港に渡航して個人名義での契約はできなくなった。
だが、今でもとあるスキームを活用することで契約が可能となっている。
その手法であれば、香港に渡航せずとも日本国内にいながら契約できる。
香港の保険会社は直接クライアントを受け入れてはおらず、IFA=Independent Financial Advisorと呼ばれる正規代理店が契約からアフターサポートまでを請け負う事になっている。
日本人でも契約できるスキームを持っていて、日本人に対しての契約実績やサポート経験が豊富なIFA=正規代理店を選定する必要がある。
(2023年7月、サンライフ香港社は香港との関係性がない法人での新規受け入れを停止した。
詳しくは後述する。)
Mass MutualはAlibaba(アリババ)やTaobao(タオバオ)の創業者である馬雲(ば うん、英語: Jack Maジャック・マー)が役員を務める企業に買収され、日本人を個人名義で受け入れるのではないか?と囁やかれていた。
2018年6月までで日本人が個人名義で契約できなくなったのは、日本の金融庁が香港政府直轄のInsurance Authority(通称HKIA、香港保険監督当局)に圧力をかけたからだと言われており、さすがに後発で入ってくるMass Mutualが政府直轄で決めた流れに逆らえなかったのかなと思う。
また、Mass Mutualは日本の金融庁に登録して日本で日本人向け商品を展開している。
日本ではマスミューチュアルとなるが、聞いたことがあるはずだ。
日本のマスミューチュアルは日本生命と経営統合し、2019年1月1日からニッセイ・ウェルス生命保険株式会社となっているが、日本の市場に参入している以上、日本居住者が香港のMass Mutualに流れてしまったらグループ全体で問題という事もあったのかもしれない。
日本でお馴染みのアクサも、かつては香港AXA(アクサ)でも日本人が契約できたようだが、今ではできなくなっている。
AXA以外に、香港のManulife(マニュライフ)やAviva(アビバ)等を契約していた人も以前はいた。
香港のManulifeもAvivaも今は日本居住の日本人の受け入れをしていない。
今現在、日本人が契約できる香港の生命保険会社はSun LifeとCTF Lifeくらいになっているが、両社とも日本の金融庁に登録しておらず、日本では活動していない。
だからこそ、Sun LifeとCTF Lifeは日本人を受け入れられるのだろう。
【日本人が契約できる香港の生命保険会社一覧まとめ】とタイトルにしているが、まとめるほどの保険会社がないのが現状だ。
保険業法の問題もあるが、生命保険を契約するのであれば、この2社のどちらと契約するのが良いのだろうか?
日本人が契約できる香港の生命保険会社Sun LifeとCTF Life、どちらがお勧め?
日本人が契約できる香港の生命保険会社であるSun LifeとCTF Life。
どちらが良いかと言う前に、どちらの商品も日本の生命保険とは比較にならないほど安く利回りが良い事を話の前提としてお伝えしておきたい。
特に人気なのは貯蓄型生命保険だが、死亡保険金と解約返戻金(貯蓄性)が日本の商品とは比にならない。
日本では「保障と貯蓄は別のもの」と言われたりするが、それは力のない日本の保険会社だからこその話である。
日本の生命保険は契約時に設定した死亡保険金が変わる事はほとんどない。
なので、早く死ななければ意味がないと揶揄される。
また、解約返戻金も満期間近になってプラスに転じるレベルであるので、貯蓄性も全くない。
保障と貯蓄は別のものというより、どちらの視点から見ても、日本の保険商品は契約に値しないと言える。
一方、香港の保険商品は運用によって死亡保険金も解約返戻金も年々上昇していく。
約5%で運用されているイメージだ。
長生きリスクやインフレリスクにも対応した商品となっているのが特徴と言える。
Sun Lifeはカナダに母体があり、1865年に設立された歴史ある会社である。
日本を含め東アジアの拠点が香港となっており、日本人が契約している海外の保険会社としてはSun Lifeが一番多いと推測される。
そのSun Lifeから提供されている生命保険がLife Brilliance(ライフブリリアンス)である。
詳細やシミュレーション例は以下リンクを参照してもらいたい。

一方のCTF Lifeは、何度か買収を繰り返している保険会社となっている。
もちろん、悪い買収ではなく良い買収である。
大元は1824年に設立されたベルギーの生命保険会社Assurances Généralesであり、社歴は200年以上となっている。
日本人に知られるようになったのは2010年に企業名を変更してAgeasとなってからだと思うが、その後、2016年にFTLife、2024年にCTF Lifeへと社名を変更している。
買収される事自体は悪い事でもなく、その度に会社規模は大きくなっている。
Ageas時代には保険ではなくオフショア年金プランを中心に日本人を受け入れていたが、FT Life後に保険の販売に力を入れたようだ。
現在のCTF Lifeから提供されている生命保険がOn Your Mind(オンユアマインド)となる。
詳細やシミュレーション例は以下リンクを参照してもらいたい。

実のところ、どちらの保険会社・生命保険が良いとは言い難い。
本人の感覚による部分も多い。
なので、
◆香港の生命保険に興味がある!
◆Sun LifeとCTF Lifeのどちらが良いか悩んでいる!
と言う方は、Sun LifeとCTF Life両方の取り扱いがあるIFAと呼ばれる香港の正規代理店に直接問い合わせをして聞いてみれば良い。
シミュレーションをしてもらった方が商品理解も進む事だと思う。
とは言え、Sun LifeもCTF Lifeも香港籍の商品なので、香港のIFAでは両方扱っている事がほとんどだ。
となると、IFAの選定はサポート力で決めなくてはならない。
IFAは契約時だけでなく契約後のサポートも担う会社である。
住所変更などの事務手続きはもちろんだが、被保険者が亡くなった時や一部引き出ししたい時など、スムーズに対応してもらわなくてはならない。
また、解約後の戦略についても練ってくれるIFAである事が望ましい。
香港の生命保険に興味があるならば、日本人スタッフがいてサポート力があるIFA=正規代理店に直接連絡して、自分がどの商品が合っているかなどを先ずは聞いてみてもらえればと思う。
⇒ ご質問やご相談、正規代理店(IFA)の選定でお悩みの方はこちらから。
SunLifeは香港との関係性がない法人の受け入れを停止した!
中小企業経営者などのビジネスオーナーであれば、もしもの時の為に法人での生命保険の契約を考えている人もいる事だろう。
また、かつて損金計上を目的とした生命保険が日本で乱売されていたが、香港の生命保険でもそうした事ができてしまう。
(損金目的で組成された生命保険ではないのだが、結果的にそうした設計になっている。)
だが、2023年7月にサンライフ香港社は香港とは関係性のない法人との新規契約を打ち切った。
つまりは、一般的な日本の法人ではサンライフ香港との契約はできなくなってしまったのだ。
ただし、CTF Life社では引き続き日本法人でも契約できるので、香港の生命保険を法人で契約したい方はCTF LifeのOn Your Mindを検討してみてもらえればと思う。
問題は、香港の保険会社は定期的に日本市場の門戸を閉ざす事にある。
かつて日本人でも契約ができた香港のAXAやManulife、Avivaのように、SunLifeやCTF Lifeも日本市場からの撤退を考えていたとしても不思議でも何でもない。
*日本市場から撤退しても保険証券はそのまま維持される。
なので、香港や海外の生命保険に興味があれば、行動は急いだ方が良いのだ。
もちろん、早く契約すれば運用が早くスタートするので、その分だけ早く資産価値が上がっていくと言うメリットもある。
⇒ ご質問やご相談、正規代理店(IFA)の選定でお悩みの方はこちらから。
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