海外オフショア金融の世界では自身が契約する保険証券を担保に融資を受けられるスキームが存在する。
以前は死亡保障額を担保に融資を受けるのが一般的であったが、最近では解約返戻金を担保に融資をしてくれるスキームも存在する。
自身の保険商品の解約返戻金を担保に融資を受けるプレミアムファイナンス!日本居住の日本人も契約可能なサンライフ香港社のVenus2での適用例!
解約返戻金を担保にするプレミアムファイナンスの場合、生命保険である必要がない。
その為、貯蓄型商品でも担保を認めてくれたりする。
但し、解約返戻金を担保にするので、契約時直ぐの時点での解約返戻金が高い商品である事が条件となってくる。
そうした条件に当てはまり、日本居住の日本人でも契約可能な商品として、サンライフ香港(Sun Life Hong Kong)社の一時払い貯蓄型保険商品ヴィーナス2(Venus2)がある。
具体的にプレミアムファイナンスを活用した時に、どのようにレバレッジが効いて、どのように利回りが変化するのかを見てみたい。
SURRENDER VALUEが解約返戻金(キャッシュバリュー)、DEATH BENEFITが死亡保障額となる。
実際には亡くなった時にも保険金が出るのが、解約返戻金と比較してその差が小さいので、生命保険ではなく貯蓄型保険商品と分類されている。
(それでも、日本の生命保険と比較すれば死亡保障額は大きい。)
Total Premiums Paidが支払保険料になるが、USD1,137,000を一括で払った時、解約返戻金は契約後直ぐにUSD1,000,560と設定されている事が分かる。
つまりは解約返戻率88%!
プレミアムファイナンスではこの解約返戻金と同等の金額まで融資をしてくれるので、この証券であればUSD1,000,560を貸し付けてもらえる事になる。
差し引きすると、初期での持ち出し分はUSD136,440だけで済む事になる。
もちろん、借りた分は金利を付けて返済する必要がある。
金利は商品や融資額によって異なってくるが、この証券の場合の金利は、米ドル3ヶ月LIBOR(当コンテンツ記載時時点で0.92%)+1.50%、及び、当初5年間は取引手数料が年間0.4%となっている。
なので、当初5年は2.82%、6年後以降は2.42%の金利を返済していかなくてはならない。
具体的に計算をしてみよう。
例えば、10年目の解約返戻金は非確定分も含めてUSD1,631,346となっている。
支払保険料USD1,137,000に対しての利回りは143%なので、この時点でも悪くない数字ではあるが、プレミアムファイナンスを活用するとどうなるのだろうか?
支払いするトータル金額は、初期での持ち出し分USD136,440と8年間分の金利の合計となる。
金利は当初5年は2.82%、6~10年は2.42%となるので、USD1,000,560×(5×2.82%+5×2.42%)=USD262,146.72が金利分の支払額である。
よって支払いトータルは、初期持ち出し分+金利分の合計で、USD136,440+USD262,146.72=USD398,586.72。
解約時に受け取れる金額は解約返戻金から融資分を差し引いた金額になるので、USD1,631,346-USD1,000,560=USD630,786。
受け取った金額から支払トータルを割って利回りを出すと158%となる。
プレミアムファイナンスを活用しない時は143%となるので、数字が大きくなる事が分かる。
利回りをまとめると以下のようになる。
融資なし | 融資あり | |
8年目 | 120% | 104% |
9年目 | 131% | 130% |
10年目 | 143% | 158% |
15年目 | 192% | 227% |
10年目に数字がクロスするようだ。
プレミアムファイナンスを活用するとレバレッジが効いて利回りを向上させる事ができるが、それだけでなく持ち出し金額を低減させる事ができるのもポイントと言える。
但し、このプレミアムファイナンスを活用するには銀行預金、不動産、株式、債券、ファンド等の総資産額USD2,000,000以上の資産証明が必要となってくる。
より具体的なシミュレーションや契約に興味ある方は、正規代理店に直接連絡して話を聞いてみてもらえればと思う。
⇒ ご質問やご相談、正規代理店についての問い合わせはこちらから。
コメント