日本の相続税はとても高い。
最高税率は55%となっているので、資産の中で現金所有率が少ないと、何らかの資産を売却して納税分を確保しなくてはならないという事態に陥る。
現金が豊富にあれば、そこから切り崩していけばよいのだが、現金所有が少なめで不動産価値が高い場合は、泣く泣く不動産を売却しなければならない。
代々住んでいた自宅であれば簡単に手放したくはないだろうし、不動産売却となると時間もストレスも掛かる。
そうした事を避ける為に、プレミアムファイナンスを活用して海外の生命保険を契約するスキームの検討をしてみては如何かと思う。
パンアメリカンライフをプレミアムファイナンスを活用で持ち出し保険料を抑えられる!
不動産>現金という資産バランスの時の相続税対策として、生命保険を契約しておくという考えは一般的だ。
だが、日本の生命保険は死亡保険金に対しての保険料が高い。
その為、相続税負担分を確保する為に支払う保険料がそもそも負担になるケースが多い。
海外の生命保険に目を向けてみると、日本の生命保険と比較すると安価な保険料で契約できるものがある。
ユニバーサルライフと呼ばれる生命保険であれば、契約者の意向に応じて保険料や満期タイミングをコントロールできるプランもある。
満期を短くすれば保険料をそれだけ抑えられる。
満期を迎えそうと思ったら、追加で保険料を納めれば満期を延長できるような仕組みになっている。
こうした仕組みであるので、富裕層や資産家の相続対策商品として契約される事が多い。
また、運用方法も上限や下限をコントロールして行えるようになっていて、どのように活用していくかは正規代理店と話しながら決めるようになっている。
こうした商品特性に加えて、生命保険の証券を担保に融資を受けられるプレミアムファイナンスと呼ばれるスキームがあるが、融資を受ける事により持ち出しの保険料を抑える事ができるので、不動産>現金と言う資産バランスの方向けの相続対策商品として検討しても良いのではないかと思われる。

↑このコンテンツでは解約返戻金がどのような利回りになるかについて考察をしている。
それは何故なら、融資を受ける際に担保になるのは解約返戻金だからである。
では、契約者が亡くなった時の利回りや支払い総額(保険料+ローン金利)がどのようになるかについて以下に表でまとめてみたい。
契約時年齢は45歳である。
| 年齢 | 支払い総額 | 受け取り総額 | 利回り |
| 59歳(15年後) | USD539,300 | USD1,993,091 | 370% |
| 64歳(20年後) | USD663,400 | USD2,557,244 | 385% |
| 69歳(25年後) | USD787,500 | USD3,433,220 | 436% |
とても利回りが良い事が分かると思う。
例えば、契約から25年後の69歳で亡くなった時にはUSD787,500の支払いに対して、USD3,433,220の受け取りができ、とても利回りが良い事が分かると思う。
25年で表を切っているが、25年で契約が終わる訳ではなく、ユニバーサルライフでの証券価値が切れない限りは証券は維持できる。
ご自身の年齢や運用パターンにより数字は変わってくるので、詳細なシミュレーションを見たい方は正規代理店に直接連絡して聞いてみてもらえればと思う。
このスキームは誰でも活用可能かと言えば、総資産額がUSD2,000,000以上が条件となっている。
この総資産額には現金だけでなく、不動産、株式、債券、ファンドなども対象となっていて、日本の不動産も対象とできるので、不動産>現金と言う資産バランスの不動産オーナーの方の相続対策として検討の価値があるのではないかと思う。
⇒ ご質問やご相談、正規代理店についての問い合わせはこちらから。
富裕層・資産家の相続税対策は正規代理店と話しながら最善策を探ってみよう!
このコンテンツを最初に書いたのは2022年6月の頃である。
コロナ禍の後半に当たる時期だが、これ以降、海外では金利が急上昇していった。
ここで紹介したプレミアムファイナンスは保険証券を担保にローン会社がお金を貸してくれ、その分で保険料を支払うシステムになっているのだが、お金を借りる以上は金利が発生する。
表で示したシミュレーションは金利分も入れているのだが、コロナ禍後半からの金利上昇により、このプレミアムファイナンスを活用する際の金利も上がっている。
つまりは、2022年に示したシミュレーションよりもリターンは悪くなっている状況である。
現状、どれくらいの金利やシミュレーションになるのかは正規代理店に直接聞いてみるしかない。
(ちなみにだが、金利分は経費と考えられるので、その分は経費計上できる。)
ユニバーサルライフの設定でも正規代理店と相談しながら決めていくと解説したが、海外の保険会社は自社で直接クライアントを受け入れてはおらず、正規代理店が契約やアフターサポートを担当する事になっている。
正規代理店はIFA(Independent financial advisor)と呼ばれており、契約前にIFAにどのようなスキームが良いのか、どのような商品概要なのかを聞いて契約を行う事になる。
金融や商品に対する知識はもちろんのこと、日本の税務に詳しいIFA=正規代理店を選定する事がキーとなる。
また、相続となれば実際に解約時までお世話になるのだが、途中での商品設計の確認などを含めて、長期契約となるのでサポート力があるIFAである事も重要な決定要素となる。
IFAは正規代理店であるが、一社専属の正規代理店ではなく、多くの保険会社と提携しているIFAを選んでおいた方が良い。
総合代理店としての要素もあるのだが、多くの保険会社と提携しているIFAであれば選択できる商品アイテム数は多くなる。
同時に、それだけ知識量も多いIFAと言えるのだ。
ここでは、不動産>現金という資産バランスの方向けの相続対策としてプレミアムファイナンス活用での海外生命保険パンアメリカンライフ(ユニバーサルライフ保険)のスキームを解説してみたが、金利上昇に伴い納得しないと感じる人もいるかもしれない。
であれば、純粋な貯蓄型保険商品の活用を考えても良いのかもしれない。
貯蓄型保険商品なので亡くなった時に多くの保険料をもらえるタイプの保険ではないのだが、海外の貯蓄型保険商品は利回りが良く6~7%で複利運用される。
6~7%の複利運用と聞いてもイメージが湧かないかもしれないが、10年後に約150%、20年後に約300%、30年後に約600%になるとシミュレーションされているのだ。
直ぐの相続対策となると活用できないかもしれないが、先を見据えた相続対策であれば活用価値があるのではなかろうか?

少なからず言える事は、日本の保険会社では達成できないような利回りの保険商品が海外にある点だ。
具体的にどの商品が良くて、どのようなスキームを活用すべきかは個々によって異なる。
資産内容、家族構成、相続に対する考え方etc、こうした点をIFAと話し合う事で、個々に合致した商品やスキームを案内してもらえる。
金利状況などによってもどの商品やスキームが良いかは異なるので、時代時代に合わせてIFAは案内をしてくれる。
相続対策でお困りの方は、一度IFAに連絡して相談してみてはいかがだろうか?
⇒ ご質問やご相談、IFA=正規代理店選定でお悩みの方はこちらから。


コメント