インベスターズトラスト(ITA)の出口戦略は?満期後の取り扱いはWLとCRで契約継続可否が異なってくるので要確認!

オフショア

長期国際分散積立投資ができる商品を提供しているインベスターズトラスト社(Investors Trust Assurance SPC)。

積立投資商品なので長期投資になるとは言え、出口戦略を考える為に満期後の取り扱いを把握しておく必要があるだろう。

インベスターズトラスト社の積立投資商品は2種類に層別される!共有名義人や保険金受取人/信託受益者は設定されていますか?

インベスターズトラスト社の積立投資商品の契約者が出口戦略を考える際、自分がどのプランで契約しているかを把握しておく必要がある。

インベスターズトラスト社の積立投資商品は2種類に層別される。

と聞くと、Evolution(エボリューション)とS&P500IndexやMSCI Indexとイメージするかもしれないが、そうした層別ではなく、WL(Whole Life) or CR(Capital Redemption)のどちらかという違いである。

WL、CRの相違点は大きく2つある。

WLは死亡時に時価総額の101%が支払われる仕組みになっているが、CRではそうした機能が付いていない点。

もう一つは、WLは満期後も解約とならずにそのまま運用を継続できるが、CRは満期時自動解約となる点だ。

WLは生命保険証券であり、CRは期限付き償還型債権となるので、取り扱いが異なるのだ。

 

満期後の出口戦略の話ではないが、契約者(≒被保険者)が亡くなってしまった場合の取り扱いが先ず違ってくる。

共通して言えるのは契約者が亡くなった際、共有名義人が設定されていれば共有名義人が引き継ぐことになる。

共有名義人がいなかった場合、WLの場合は死亡保険金受取人の下に+1%の生命保険金が時価総額に上乗せされて送金される。

(銀行送金や小切手の受け取りが可能。)

WLは生命保険証券と書いたが、亡くなった時に多額の保険金が受け取れるという意味の生命保険ではなく、このようにスムーズに解約ができるような仕組みになっているのである。

一方のCRも、先ずは共有名義人に引き継がれる。

共有名義人がいないと信託受益者が引き継いだり解約返戻金を受け取る事になる。

こうした際、共有名義人やWLの場合は保険金受取人、CRの場合は信託受益者が設定されていないと相続人は誰なんだ?となり、対応がとても困難になる。

海外での相続手続きになるので、とても面倒な手続きになるのだ。

プロベイト(PROBATE)と呼ばれる法的手続きをしなくてはならず、証券発行地のケイマン島やプエルトリコで法的処理(裁判)が必要になるケースがある。

時間とお金が掛かる事が容易に想像できるはずだ。

 

サポートがしっかりとしているIFA(Independent Financial Advisor)=正規代理店であれば、共有名義人や保険金受取人/信託受益者の設定を行ってくれる。

だが、紹介者などを介している場合、そもそもこうした話を理解していなかったりするが、最悪のケースだと紹介者が保険金の受取人や信託受益者になっていたりするケースがあるので注意が必要だ。

そんな対応をする紹介者にお世話になっている場合ではない。

IFAに直接お世話してもらえるようにIFAの移管をすべきであるが、紹介者にサポートを丸投げするようなIFAからは離れた方が良い。

IAFは契約後のアフターサポートを行うのだ、満期時や途中解約の返戻金の受け取り手続きをするだけでなく、こうした細かな対応をしてくれるIFAを選ばなくてはならない。

 

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インベスターズトラスト社などオフショア投資商品はWLとCRで満期後の取り扱いが異なる!

契約者が亡くなったしまった際の取り扱いがWLとCRで異なると説明をしたが、満期後の取り扱いも異なってくる。

WLの場合は満期後も証券を継続できる。

一部引き出しもできるので、年金のように少しずつ引き出しをしながら満期後も契約を継続できるので汎用性が広い。

一方、CRの場合は満期時点で自動解約となるので、まとまったお金をどう運用するかを考える必要がある。

 

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インベスターズトラスト社の出口戦略とは?

満期後にダイレクトに日本にお金を戻したい人もいたりするが、ちょっともったいないような気がする。

折角、日本から海外に資産移転・資産保全できた資産をわざわざ日本に戻すよりも、そのまま海外で活用した方が良いと思う。

円安やインフレが続いていて日本経済や日本円の力が落ちている事を実感している人も多いと思うが、そうした環境である日本に日本円で戻すのはどうかなと感じる。

資産価値を目減りさせるようなものだし、保全されていた資産が保全されなくなってしまう。

もちろん、日本国内でお金が必要であれば日本に戻すしかないが、そうでなければHSBC香港などの海外銀行口座を開設して、そこに入金させた方が良い。

また、インベスターズトラスト社の場合、銀行口座を介せずにそのままインベスターズトラスト社の他商品に資産を転用させる事も可能となっている。

これは他の保険会社ではなかなか見られないスキームであり、インベスターズトラスト社の独自のスキームとなっている。

 

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満期後の戦略はIFA=正規代理店と相談しながら決定していこう!

インベスターズトラストの出口戦略を検討する際は、先ずは自分の証券がWLなのか、それともCRなのかを把握する必要がある。

分からなければ、お世話になっている正規代理店(IFA)に連絡してみれば良い。

また、満期後の戦略についても、海外の銀行口座の活用を含めて、出口戦略そのものをIFAに相談してみるべきと言える。

IFAは契約時だけお世話になるのではなく、アフターサポートも請け負う機関になっている。

ただ単に契約手続きや契約後の事務手続きを行うのだけでなく、こうした戦略を練ってくれるのがIFAである。

アフターサポートを自社で行わず、紹介者や仲介会社などに丸投げするIFAも多いようだが、そうしたIFAであると、単なる事務手続きしか行ってくれない。

そもそも、紹介者や仲介会社のサポートの場合、事務手続きさえも杜撰なケースが多いし、どこかのタイミングで連絡が取れなくなってしまう事も少なくない。

共有名義人や死亡保険金受取人/信託受益者の設定を行ってくれないばかりか、シレっと紹介者の名前で設定されていることもあると書いたが、酷いやり方をしてくる事もあったりする。

紹介者や仲介会社のサポートでは商品や金融の知識がない事が問題になる事が多いが、知識を悪用される事もあったりするので厄介だ。

インベスターズトラスト社は日本の金融庁には登録されていないので、日本国内にIFAは存在しない。

インベスターズトラスト社のIFAは海外にあるのだが、日本人スタッフがいるIFAもあるので、そうしたIFAで直接クライアントと向き合ってサポートしてくれるIFAを選ぶべきである。

IFAはIFAの登録国の保険当局や金融庁に登録されている会社を指す。

例えば香港であれば、保険業を管理監督するのは”Hong Kong Insurance Authority“であり、金融庁として”Securities & Futures Commission of Hong Kong“が存在する。

こうした機関に登録されていれば、杜撰なサポートはできない。

変な事をすれば登録を外されてしまうので、真摯に対応してもらえるのだ。

英語サイトなどになっているので登録されているかを調べるのは難しいかもしれないが、IFAに直接聞いてみれば、登録番号などを教えてもらえるはずだ。

IFAの連絡先が分からない、IFAが直接サポートしてくれない、IFAと出口戦略の話ができないetcという方は、IFAを移管(変更)するしかないだろう。

 

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