プエルトリコってどんな国?インベスターズトラストが証券発行地にする理由とは?

オフショア

イベスターズトラスト者の証券発行地の一つであるプエルトリコ。

どんな国(地域)なのかが気になったので調べてみた。

プエルトリコは米国自治連邦区!

私は野球が大好きなのだが、野球好きな人であればプエルトリコと聞いて野球をイメージするのではないだろうか?

WBCには第1回大会から連続して出場しており、2013・2017年と2大会連続してWBC準優勝に輝いている野球大国である。

カリブ海に浮かぶ島国で、同じく野球大国のキューバやドミニカ共和国が近くにある。

また、地図を拡大していくと、キューバの南側にケイマン諸島があるのが確認できる。

プエルトリコの野球選手としては強肩強打の捕手、ヤディアー・モリーナが最近では有名であるが、オールドファンには大洋ホエールズで活躍したカルロス・ポンセが知っている選手ではないかと思う。

口髭がトレードマークで、マリオのような風貌で活躍した選手と言えば思い出す人もいることだろう。

こうした選手のWikipedeiaを見ると、出身地はプエルトリコになっているものの、国籍はアメリカ合衆国になっている。

 

プエルトリコは1493年11月19日、コロンブスによって発見され18世紀まではスペインの植民地だったそうだ。

19世紀後半になると独立運動が起こり、1898年3月にスペイン側の合意によって自治が認められ、自治政府が成立。

しかし、米西戦争により8月にはアメリカ軍にプエルトリコは占領されてしまう。

米西戦争、プエルトリコはパリ条約によりアメリカ合衆国の領土となり、1900年7月にプエルトリコ民政府が成立。

プエルトリコの自治政府は解体となり、プエルトリコが独立した自治政府を持っていたのは1年強の短い期間しかなかったことが分かる。

現在のプエルトリコは、米国自治連邦区(commonwealth(コモンウェルス))と言う立場になっている。

住民はアメリカ国籍を保有する。

しかし、合衆国連邦での納税義務を持たず大統領選挙の投票権もない。

だが、合衆国下院に本会議での採決権を持たない代表者を1人送り出すことが認められている。

(採決県の無い議員と言うのに意味があるのだろうか?)

プエルトリコは独立した国のように見えるが、正式にはアメリカ合衆国領であり、2024年現在の大統領はジョセフ・ロビネット・バイデン・ジュニア(ジョー・バイデン)。

上に載せた地図の左上にもプエルトリコという文字の下にアメリカ合衆国と書かれている。

プエルトリコはアメリカ合衆国51番目の州と呼ばれる事もある。

 

アメリカ=プエルトリコはCRSに加入していない!

そんなアメリカ合衆国、興味深い事にCRSに参加していない。

世界的にマネーロンダリングを排除しようと言う意味でCRS(Common Reporting Standard)=共通報告基準という制度が制定され、世界中の金融情報は紐付けされるようになっている。

日本も2017年からCRSに参加している為、CRS参加国での開設した銀行情報や保険商品・金融商品の情報は日本にも情報提供される事になっている。

ただし、アメリカはCRSに加入していないのでプエルトリコでの金融情報は日本に紐付けされない事になっている。

アメリカは独自の税法であるFATCA(Foreign Account Tax Compliance Act)=外国口座税務コンプライアンス法があり、世界中にいるアメリカ国籍の金融情報を収集できるようになっているので、CRSに加入する必要が無いのである。

ケイマン諸島に籍を置くインベスターズトラスト社が、同じカリブ海にあるプエルトリコを証券発行地に加えたのは、「アメリカ合衆国がCRS不参加」という事をポイントにしているのではないかと予想できる。

 

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