ブログ読者から推奨された本を読んでみた。
2003年に初版が発行されていて、20年以上前に執筆された書籍であるが、混乱の時代に如何に資産を守っていくべきかが学べる一冊だと思う。
資産保全のポイントは「国家の運命と個人の運命を切り離す」事にあり!
お勧めされた「億万長者だけが知っている雨の日の傘の借り方」であるが、既に絶版となっているようで中古で購入するしかないようだ。
【億万長者だけが知っている雨の日の傘の借り方 https://amzn.to/3Hgg37L @amazonより】
当時定価1,700円+税で販売されていたのだが、amazonでは中古が定価以上の値段で取引されている。
それだけ、今でも人気の書籍という事だろう。
内容は前半(第一部)と後半(第二部)の構成になっていて、前半部分ではお金に対する考え方や資産保全がなぜ必要か?という点に注目して書かれている。
日本にいると何となく生きる事ができ、何となくお金も守られるように感じてしまうかもしれないが、過去の世界の歴史を振り返ってみるとそんな事は全くない。
国同士の争いで資産が無くなったり、国の混乱により法制度が変わり資産が持っていかりと、資産は死に物狂いで守っていかなければならないものだという事を感じさせてもらえる。
「国家の運命と個人の運命を切り離す」事が重要と説かれており、資産は国際分散投資を行うのが基本だと教えてくれる。
その為、「国境を越えたリスクヘッジ」が推奨されている。
国に頼るな!という事であるが、日本に住んで日本で給与を得ている人が、日本国が推し進めるNISAやiDeCoで投資する事が如何に自殺行為であるかを改めて考えさせてくれる一冊と言える。
日本政府を信用できないと感じている人が多いと思うが、それでもNISAやiDeCoの口座を開設してしまうのは意味が分からない。
国がどうなろうと、国の経済力が落ちようと、社会保障制度が破綻しようと、生き延びていく為には基盤を変えておく必要がある。
20年以上前に出版された書籍ではあるが、いつの時代でも資産を守りたければ国境を超えるべきと言うのは不変の真理なのだろう。
この本の著者はOren Rose(オーレン・ロース)というイスラエル人であるが、イスラエル人だからこそ感じる資産保全法と言えるのかもしれない。
このホームページは既に存在していなかったが、混乱する世界・日本でどのように資産を保全するかについてイスラエル人の考えは納得できる部分が多い。
後半は実際に海外銀行やオフショア投資商品、プライベートバンキングの活用の仕方などが書かれている。
だが、出版から20年以上が経過し、各国の法制度が変わり、世界的にもマネーロンダリングなどの規制が強まっているので、後半部分についてはこの書籍に書かれている通りに展開できなくなっている部分が多いなと感じた。
ただし、今でも実践可能なオフショア投資商品などもあるので、資産を本気で守りたい人は国境を越えた資産分散を考えてみるべきだと思う。
オフショア投資でお勧めの本はありますか?と聞かれる事も少なくないが、前半部分の普遍的な考えを勉強するにはお勧めの本だと思う。
実際に行えるスキームは時代時代によって変わってくるが、対応可能な方法は年々少なくなっているので、行動は急いだ方が良いだろう。
*ご質問やご相談等はこちらから。
コメント