遂に流通が開始された新紙幣。
徐々に導入されるので、渋沢栄一の新10,000円札、津田梅子の新5,000円札、北里柴三郎の新1,000円札を実際に手にして直接見る事が出来るのはもう少し先になるだろう。
それまでは、これまでの福沢諭吉などの旧10,000円札も使える。
と言うか、新紙幣発行後もこれまで発行された多くの日本銀行券(日本のお札)は利用可能と法律で定められている。
インドなど海外では突然高額紙幣の使用が停止された例もある!
日本で使用できる紙幣は日本銀行法46条2項で定義されている。
日本銀行が発行する銀行券は、法貨として無制限に通用する。
つまりは過去に発行された紙幣も永遠に使用可能という事だ。
具体的に利用可能な紙幣は財務省の公式サイトで案内されている。
財務省が使用を許可している最も古い紙幣は、明治18年(1882年)に発行された大黒天が描かれている旧壱円券である。
この旧壱円券は最も古い日本銀行券である。
当時、壱円券以外に伍円券、拾円券、百円券もあったが、何故か今でも利用が許可されているのは壱円券だけである。
これらが最古の日本銀行券であるが、日本最古の紙幣は、安土桃山時代末期の1600年頃に伊勢山田地方で流通していた山田羽書と言われている。
ちなみに、世界最古の銀行券は、スウェーデンのストックホルム銀行が1661年に発行した信用券と言われている。
財務省が使用を許可している旧壱円券であるが、実際にお店に持っていっても店員にキョトンとした顔をされてしまう事だろう。
財務省が許可をしていてもお店の人が理解をしていなければ使う事ができない。
私が店員だったら、旧壱円券を預かり、現行の1円玉とレジで入れ替えて自分の物にしてしまうと思う。
アンティークな紙幣を扱う小銭屋や切手屋に行けば数千円で取引されているようだ。
現行の1円玉よりも旧壱円券の方が何千倍の価値がある。
(もっと価値があっても良さそうな気がするのだが。)
世界でも日本と同じように昔の紙幣が使えるのだろうか?
もちろん、そんな事はない。
酷いケースだと、突然紙幣の利用が停止された例もある。
2016年にインドでは500ルピーと1000ルピーが突然使用停止と発表がされた。
発表されてから停止までの時間は僅か4時間である。
・2016年11月8日午後8時頃に日付が変わる0時から500ルピーと1000ルピーの使用を極一部の例外を除き禁止と発表。
・11月10日より2000ルピー札を新規発行
・500ルピー札は数週間後に新デザインで発行
・銀行は1日、ATMは2日間停止。
・11月10日より市中銀行で旧札から新札、もしくは100ルピーへの両替を開始。
(当面の両替上限は4000ルピーまで。)
当然のことながら、インド国内は大混乱に陥ったらしい。
日本の新紙幣発行はタンス預金の炙り出しが一つの目的と言われているが、インドのような制限をされたらタンス預金はほぼ使えなくなる。
インドの場合はブラックマネー(脱税で得た紙幣や偽札)の一掃が目的だったようなので、一気に対応しなければならなかったのだろう。
源泉がはっきりしているインドルピーを持っていた人はとばっちりを受けた事となる。
そして、新規発行された新2000ルピーだが、2023年には流通を停止すると発表された。
これは、キャッシュレス化が進んでいて2000ルピーの流通量がピーク時の半分に減少しているからだそうだ。
今後、紙幣の流通量が減少していく事は日本でも容易に想像できる。
新紙幣の発行により自動販売機や券売機のシステムを変更を余儀なくされる業者もある。
ならば、そうしたシステムを撤廃して、全キャッシュレス化にする業者も増えるという事に繋がる。
日本で突然旧紙幣の利用が停止される事は法改正などの時間も考えるとイメージし辛い。
だが、日本政府(日本銀行)が発行する日本銀行券なので、なんとでもしようと思えば可能だ。
現状、新NISAは非課税となっているが、金融所得に応じて社会保険料を見直す方向で検討されているように、顔の前にエサを掲げて後ろから蹴とばすようなことをしてくるのが日本政府である。
(この検討に新NISAは含まないと言ってはいるが、将来的に何らかのターゲットにされても不思議ではない。)
今後、旧紙幣の扱いはどうなるか分からない。
新紙幣発行の目的は偽造防止の強化やユニバーサルデザインの導入となっているが、タンス預金の炙り出しが主目的と思っている人は多い。
また、新紙幣導入に合わせて国民の資産額をより明確に把握し、財産税を導入したいと言う思惑があるのでは?と考えている人もいる
急速にあらゆるところでマイナンバー制度を導入を進めようとしているのも、そうした思惑があるからだろう。
タンス預金を日本に置いていても円安や物価高騰などでその価値は目減りしていくばかりである。
これは銀行に預け入れていても同じこと。
日本円の価値は下がり続けているし、日本の政治経済の状況を見ると、特に余裕資金は日本ではなく世界に分散して保全し、資産価値を高める事を考えなくてはならない。
海外では利回り6~7%で運用される米ドル建ての貯蓄型保険商品もあったりする。
日本では旧紙幣が使えると言えど、海外の金融機関はある一定の紙幣しか受け付けていないし、そもそも海外の保険会社がいつまで日本人の新規契約を受け入れるかは分からない。
新紙幣導入に当たり、我々国民は自分自身の資産保全について改めて深く考える必要があると思う。
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海外に資産移転して資産保全して資産価値を高めるには?
日本に余裕資金を置いていても意味がない時代になっている。
日本に住んで日本で収入を得ている人が、日本で日本円を貯め込んでいるのはリスクを重ねているに過ぎない。
資産を真剣に守りたいと考えるのであれば、国境を越えた対策を考えなくてはならない。
所謂、国際分散投資である。
もちろん、日本に住んでいる以上は日本国内に生活費を置いておく必要があるが、それ以上の余裕資金があるならば、海外に資産逃避させて資産保全を考えなくてはならない。
そうした事を可能にさせてくれるツールがあったりする。
例えば、サンライフ香港社が提供している貯蓄型保険SunJoy Globalなどが活用価値が高い。
先ず、この商品は海外に渡航する事無く契約が完了できるスキームがある。
保険料の支払いも銀行間送金やクレジットカードでの引き落としでも可能。
日本の金融システムを通したくなければ、現地の窓口を訪れて直接払う事もできるが、1証券に付き年間1回までで、1回当たり5万米ドルが最大値となっている。
余裕資産が多ければ複数の証券を作ったり、5年払いなどにして支払回数を増やすという選択が取れる。
日本円の支払いは不可なので、米ドルなどに両替しておく必要がある。
福澤諭吉紙幣だと各金融機関や両替商がいつまで対応してくれるか分からないので、早急に動く必要があるのだ。
こうした海外の保険商品は国外に資産移転ができるツールであるが、それだけではなく、長期的に見ると利回り6~7%で複利運用されているので、資産価値向上が見込める。
リターンは以下のようにシミュレートされている。
◆10年目:140%
◆15年目:191%
◆20年目:279%
◆25年目:394%
◆30年目:551%
日本国内の保険会社等の金融機関がこうした利回りを出すのは困難だろう。
資産保全だけでなく資産価値向上ができるツールにもなっているのだ。
更に、この商品は契約者や被保険者の変更が何度も可能となっているので、資産承継も行える。
証券は分割する事も可能なので、お子さんやお孫さんの人数に合わせて証券を分割する事で、相続での争い事を防げたりもする。
つまりは、資産逃避(資産移転)・資産保全・資産運用・資産承継が一つの保険証券で行えてしまう優れモノだ。
日本に余裕資産がある人は検討すべきツールではないだろうか?
こうした海外の保険商品は海外にあるIndependent Financial Advisor=IFAと呼ばれる正規代理店が契約からアフターサポートまでを請け負う事になっている。
海外にあるIFA=正規代理店と言えど、日本人スタッフがいるIFAもある。
資産保全について悩んでいるならば、日本人スタッフがいて、日本居住の日本人の受け入れやサポート実績が豊富であり、資産保全方法に詳しいIFAに直接相談してみてもらえればと思う。
ご自身の予算や考え方、家族状況などによって最適解を導いてくれるはずだ。
⇒ ご質問やご相談、海外保険の正規代理店(IFA)の選定でお悩みの方はこちらから。
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