金融立国・オフショア金融センターと呼ばれる香港には日本とは比較にならない利回りの商品が提供されている。
日本円リスクを感じ、利回りだけでなく資産分散・資産保全としての活用までを視野に入れて契約している人が多い。
そうした点も香港の保険商品が注目されるポイントと言える。
だからこそなのか、香港の保険会社が倒産したらどうなるの?と気になる方が多いようだ。
保険会社の安定性を調べておく事が重要と言えるだろう。
保険会社のソルベンシー・マージン比率や格付けを要確認!
先ず、保険会社以前に香港の安全性が気になる方もいるようだが、何の問題もないと私は思っている。
その理由は以下のリンクを参照してもらいたい。
香港金融は今後も力を延ばしていくはずであり、日本人としても香港で上市されている保険商品を活用すれば資産価値を向上させやすい。
そして、保険会社の安定性が気になる人は財務状況を確認すれば良い。
保険会社で重要と言われている指標である「ソルベンシー・マージン比率」をチェックすべきと言える。
ソルベンシー・マージン比率は保険会社の健全性を示す指標であり、世界的に用いられている。
通常の予測を超える大規模な損害が発生した時に、その損害に対する保障ができるかどうかを示す指標であり、以下の計算式で算出される。
ソルベンシー・マージン総額
ソルベンシー・マージン比率(%)=―――――――――――――― × 100
通常の予測を超える危険×0.5
ソルベンシー・マージン総額とは、有価証券の含み益などを含む広義の自己資本額の事である。
詳細はWikipediaでチェックしていただければと思う。
一般的にはソルベンシー・マージン比率が200%を超えていれば安全と言われる。
だが、過去には200%を超えていても破綻したケースもあり、A.M.BestやS&Pなどの第三者機関の格付けもチェックしておいた方が良いだろう。
香港の保険会社は総じて日本の保険会社よりも総じて安定しており、香港の保険会社が破綻するような事があれば世界的にとても大きな経済不安になっているはずであり、そうした状況になれば日本の保険会社はとんでもないような事態になっているはずだ。
世界中がとても大きな経済危機になっているはずだが、香港の保険会社は長く経営を続けているところも多く、幾多の経済危機を乗り越えてきている。
また、仮に香港の保険会社が破綻するような状態になれば、「香港保険業監管局」が何らかのアクションを出すだろうし、買収に動く保険会社も出てくるはずなので、証券の価値がなくなる事もイメージし辛い。
また、サンライフ香港やFTLifeなど香港で活動している保険会社でも、実は会社はバミューダなどにあるケースもある。
リスクヘッジしているのだが、会社はバミューダに置きつつ、香港の保険業を管理監督する機関である「香港保険業監管局」に登録して活動をしているのだ。
リスクと言う意味では保険会社の選定よりも正規代理店となるIFA(Independent Financial Adviser)の選定を誤った方が被害が大きくなるように感じる。
IFAは契約からサポートまでを担う機関となっていて、クライアントとしっかりと向き合って対応してくれるIFAの選定が重要となる。
IFAも「香港保険業監管局」に登録されている事が大前提となるが、日本居住の日本人の受け入れやサポート実績が豊富なところを選ばなくてはならない。
紹介者や仲介会社、FPや投資顧問業者に業務を丸投げするようなIFAもあるが、そうしたIFAをお勧めできるはずがない。
どこかの誰かに丸投げされると商品概要が誤って伝わったり、自分の考えに合致しないプランを案内される事があったり、サポートが杜撰になってしまうなどリスクが大きくなる。
保険会社が破綻する確率よりも、適当なIFAを選んでしまった事により満足度が下がる確率の方が高いように感じる。
小難しい事を書いたが、真っ当なIFAを選べば良いだけであり、前半部分で述べた保険会社の財務状況や格付けなどの話もIFAに聞けば教えてくれるはずだ。
⇒ ご質問や正規代理店(IFA)の選定でお悩みの方はこちらから。
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