RL360°やインベスターズトラスト等が提供している積立投資商品や、サンライフ香港やCTF Lifeが提供している保険商品など、海外オフショア籍の金融商品や保険商品はIFA(Independent financial Advisor)と呼ばれる正規代理店が契約からアフターサポートまでを請け負う事になっている。
こうした保険会社は自社で直接クライアントを受け入れてはおらず、IFAにその責務を依頼しているのだ。
その為、IFAの選定が重要と呼ばれる世界である。
日本居住の日本人を受け入れているIFAについてまとめてみたい。
日本居住の日本人を受け入れている香港IFAの名称一覧まとめ!
日本から一番近いオフショア金融センターである香港には200以上のIFAがあると言われている。
その中で日本居住の日本人を受け入れていると言われているIFAは10社も無いのかなと思う。
日本居住の日本人を受け入れていると言うのは、日本人スタッフや日本語が話せるスタッフがいる事を最低条件となり、日本の法律にも詳しいIFAである事が望ましい。
日本の金融商品取引法を理解せずに、紹介者や仲介会社制度にしてクライアントを増やしているIFAもあるようだ。
法的問題もあるが、直接クライアントと向き合わないIFAを選ぶべきではない。
紹介者や仲介会社を通すと責任の所在も曖昧になるし、そもそも紹介者や仲介会社と呼ばれる立場の人たちは知識が狭く薄いので正しく商品理解ができない可能性が高い。
それでも、何とか契約させてやろうと話を盛った営業トークをしてくる事が多々あるようだ。
契約後に自分と合致していない商品だったと後悔しない為にも、IFAと直接繋がっておかなければならない。
契約後のサポートも紹介者や仲介会社は杜撰な事が多いので、サポート力があるIFAを選ぶ事も必須となる。
そもそも、どのような組織をIFAと呼ぶのだろうか?
現地国や地域での保険業や金融当局に登録されている会社がIFAとなる。
(個人で登録しているケースもあるが、その方に何かあった時に対応が困難になるので、組織として登録しているIFAを選ぶべき。)
例えば香港であれば、政府直轄で保険業を管理監督する香港保険業監管局=Hong Kong Insurance Authorityや香港金融庁であるSecurities & Futures Commission of Hong Kongに登録されている会社が正規代理店となる。
☆香港金融庁 ⇒ Securities & Futures Commission of Hong Kong
☆香港保険業監管局 ⇒ Hong Kong Insurance Authority
IFAのように振る舞って活動している会社もあるので注意が必要だ。
確認の仕方が分からなければ、IFAと思われる会社に質問してみれば、登録番号などを教えてもらえるはずである。
こうした登録が不要であると詭弁をふるう会社もあるようだが、登録が必要か不要かは一般的に考えれば分かるだろう。
先ほど日本居住の日本人を受け入れているIFAは10社も無いと書いたが、良く聞くIFAは以下の6社なのかなと思う。
(お勧め順ではなく、アルファベット順に並べている。)
・アドミニストレーション
・アテナベスト
・BS ウェルス
・グランターク
・ジャンボアライアンス
・ノーブルエイペックス
ただし、ホールディング会社にしていたりして、保険当局や金融庁への登録を関連会社で行っているケースもある。
また、RL360°やインベスターズトラストなどは香港で登録されている保険会社ではないので、BVI法人などの関連会社などで受け入れている事もあったりする。
そうした状況を加味して、各社の保険当局や金融庁への登録状況を調べてみた。
Hong Kong Insurance Authority |
Securities & Futures Commission of Hong Kong |
|
アドミニストレーション | Administration Services Limited |
不明 |
アテナベスト | Best Managed Wealth Limited |
Athena Wealth Management Limited |
BS ウェルス | BS Wealth Management Limited |
不明 |
グランターク | GT Insurance Brokers Limited |
GT Asset & Portfolio Management Limited |
ジャンボアライアンス | Jumbo Alliance Funds Limited |
不明 |
ノーブルエイペックス | Noble Apex Wealth Limited |
不明 |
香港保険業監管局=Hong Kong Insurance Authorityや香港金融庁=Securities & Futures Commission of Hong Kongのサイトや各社のホームページから調べた結果である。
保険当局には各社登録されているが、何故か金融庁への登録が見当たらない会社が多い。
香港の会社なのに香港の金融庁への登録をしていないのは何故だろうか?
もちろん、IFAの選定に当たっては香港の金融庁に登録されている事を確認した方が良い。
保険商品や金融商品を扱うIFAとしては必須なことだと思う。
一方で、先ほど述べたように、RL360°やインベスターズトラストは香港で登録されていない保険会社なので、こうした会社の取り扱いは香港外の関連会社で取り扱っている。
各社、どのような会社でRL360°やインベスターズトラストを取り扱っているのかを調べてみた。
アドミニストレーション | 不明 (ポートフォリオ運用はCANACCORD) |
アテナベスト | 不明 |
BS ウェルス | Harrison(Asia)Limited? |
グランターク | Grandtag Overseas Limited |
ジャンボアライアンス | 不明(RL360°の取り扱いなし) |
ノーブルエイペックス | ELTIC GLOBAL LIMITED |
調べても出てこない情報が多い。
何故ここまで細かく商品やサービスによって細分化されているかと言えば、香港保険業監管局と汚職取締局である廉政公署(Independent Commission Against Corruption、略してICAC)が規制を強化しているからのようである。
事の発端は中国に対する保険ビジネスに関する事だそうだが、そうした状況を浄化することが香港の保険業界全体に浸透しているようだ。
このように規制を強化するのはとても良い事だと思う。
それは何故なら、結果的にコンプライアンス重視のIFAしか残っていかないからだ。
中国への保険ビジネスが問題視されたのは、紹介者に対して高額なコミッションを渡して法的に問題のある営業を行っていたIFAの一掃だそうだが、日本でも同じように紹介者や仲介会社を使って市場開拓しているIFAも多い。
そうした信頼性のないIFAが無くなれば、良い商品に安全にアクセスできるようになる。
オフショア金融センターには日本とは比較にならないほどの優れた商品があると言われるが、自分の予算や考え、家族構成などを基にどの商品を選ぶかはIFAに直接コンサルティングしてもらい選べば良い。
そして、契約後も直接IFAのサポートを受けられれば安心できる。
商品の特性上、長期契約となるオフショア投資商品の契約にはアフターサポートが必要不可欠だ。
つまりは、紹介者や仲介会社の存在は不要で、直接クライアントと向き合って対応してくれ、日本居住の日本人の受け入れやサポート実績が豊富なIFAを如何にして選択するかが重要なポイントとなる。
商品の選択の前に、IFAの選択が重要と言われる理由を理解できれば、オフショア投資商品を活用して資産保全や資産価値向上が実現できることだろう。
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