「カンボジアの銀行口座を開設して、米ドルで定期預金を組んだら7%以上の金利が付くって聞きました。やるべきですか?」と質問をいただいた。
私ならやらない。
国の安定性や金利が付く理由を考えるべし
この質問、何故カンボジア?何故米ドル定期預金が7%も付くの?と言う2つの疑問が生じる。
先ずカンボジアは東南アジアに位置する国の一つだが、国としてお金を置いていてもいいところなのだろうか?
カンボジアについて、パッとイメージするのはポル・ポト派であり、現在の与党カンボジア人民党は共産主義の流れを継ぐ政党だ。
共産主義だからと言うわけではないが、あまりお金を置いておきたいとは思わない。
そもそもそんなにカンボジアに行くこともなく、行きたいとも思ってないので、お金をそこに置く理由が見つからない。
徐々に政治も経済も安定していると言われるが、調べてみると機関投資家やヘッジファンドの評価としても投資先の基準を満たしていないようである。
要は投資不適格国と判断されている。
アメリカの政策金利は現在0.25%。
それなのに何故カンボジア国内では米ドルで定期預金を組むと7%以上も付くのだろうか?
投資不適格国と判断されているカンボジア、外貨が集まりにくい。
リスクが高いので機関投資家やヘッジファンドがカンボジアを活用しないからであるが、米ドルなどの外貨が欲しいカンボジア国内では、米国の政策金利以上の数字を付けて、個人投資家から資金を集めているようだ。
金利の差額分はどこかで負担しているのだろうか?
即ちは7%以上の金利に対してそれ相応のリスクが生じているというわけである。
リターンにはリスクがつきものである。
カンボジアと言う国、その背景からくる米国ドル定期預金の高さはリスクの高さでもある。
やりたい方は、もちろん自己責任で。
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