2020年にサンライフ香港から上市された貯蓄型保険Victory(ヴィクトリー)は、FTLife Regent Premier 2(リージェントプレミア2)を意識した商品になっていると思う。
*FTLifeは2024年にCFTLifeへと社名変更している。
似たような商品であるサンライフ香港社のVictoryとFTLife社のRegent Premier 2、契約するならどちらがお勧め?
サンライフ香港Victory(ヴィクトリー)とFTLife Regent Premier 2(リージェントプレミア2)の比較!
サンライフ香港社のVictoryとFTLife社のRegent Premier 2、どちらも生命保険としての機能はなく貯蓄型の保険商品となっている。
(契約者≒被保険者が亡くなった時にスムーズに解約できるように死亡保障は設定されている。
だが、もしもの時の為の生命保険の機能ではない。
損益分岐点を超えて以降、解約返戻金=死亡保険金となっているが、損益分岐点を超える前の段階に亡くなっても支払い保険料<死亡保険金となっているので、仮に契約後直ぐに亡くなってしまっても損はしない設計になっている。)
こうした商品は債券を中心に運用される事が多いが、この2つの商品は株式などが中心になっていて、積極運用型の商品設計になっている。
もしもの時の生命保険にはそれほど興味がなく、リスクを取ってリターンを求めている人向けの商品設計と言える。
リスクを取ると言っても、両社の運用が失敗して資産が減少すると言う訳ではない。
これらの商品は確定保証の部分よりも非確定の部分(運用によって決定する部分)の割合が大きくなっている金融商品である。
非確定の部分は運用によって利回りが決定となるが、マイナスになる事はない。
運用での上積み部分となっている。
短期で解約すると解約返戻金がマイナスになるが、長期的な運用により資産を増やしてもらえる商品設計となっているのだ。
その為、長期のシミュレーションの数字を見て驚く方がいるかもしれないが、上手くいった時のイメージであると認識すべきである。
具体的な運用比率を見てみると、Regent Premier 2と比較してVictoryの方が債券・株式の割合を自由度高く変更できる設定となっている事が分かる。
FIXED INCOME (債券など) |
NO FIXED INCOME (株式など) |
|
Victory | 25~80% | 20~75% |
Regent Premier 2 | 25~50% | 50~75% |
つまりは、Victoryの方は積極運用を行いつつ、相場に合わせて安定的なポートフォリオに切り替えて運用してもらえるようになっている。
また、どちらの商品も一部引き出しができるようになっているが、一部引き出しできる割合はVictoryの方が大きいので、そうした自由度もある。
商品としての自由度を見るとVictoryに軍配が上がるかなと思う。
VictoryはRegent Premier 2の後から上市した商品なので、Regent Premier 2を上手くカスタマイズしていると感じる。
会社を比較すると、サンライフ香港は母体であるカナダ本社(サンライフファイナンシャル)は160年以上、香港でも130年以上の歴史がある会社である。
一方のFTLifeは約200年の歴史がある保険会社だが、何度か買収を繰り返している会社であり、サンライフ香港の方が会社の安定感があると言える。
サンライフ香港の母体であるサンライフファイナンシャルはカナダの出版社コーポレート・ナイツ社が選定している“Global 100 Most Sustainable Corporations in the World.”(世界で最も持続可能な100社)に15年連続でランクインしていて、将来に亘っても安心できる保険会社と言える。
過去の社歴ももちろんだが、将来に亘っても安心できると評価されているので安心できる。
残念ながらFTLife社はこのGlobal 100 Most Sustainable Corporations in the Worldにランクインされていない。
格付けを見ると、ムーディーズからサンライフファイナンシャルはA1、FTLifeはA3となっていて、サンライフファイナンシャルの方が高い格付けを得ている。
第三者機関の判断からしてもサンライフファイナンシャル(サンライフ香港)に分があると言える。
このように、商品としても会社としてもサンライフ香港社に分があるかなと思う。
とは言え、どちらの商品が良いかは個々の予算や考え方によっても異なってくるはずだ。
サンライフ香港のVictoryとFTLifeのRegent Premier 2のどちらが良いかと迷った時は、どちらの商品も扱っている正規代理店に直接聞いて相談してみるのが一番だ。
正規代理店とは香港保険業監管局(Hong Kong Insurance Authority)に登録されている会社の事であるが、その中から日本人スタッフがいて、サポートをしっかりとしてくれるところを選ばなくてはならない。
日本人スタッフがいて、日本居住の日本人の受け入れやサポート実績が豊富な正規代理店を選べば、契約時だけでなく契約後まで含めて安心できる。
サンライフ香港社のVictoryにしても、FTLife社のRegent Premier 2にしても、長期契約商品になるので、満期まで自社でしっかりとアフターサポートしてくれる正規代理店を選定する事が重要となってくるだ。
正規代理店に直接連絡して、ご自身の予算や考えに合致した商品について案内をしてもらい、シミュレーションしてもらうところから始めてみるのが良い方法と言える。
(追記)
その後、サンライフ香港社からStellar、SunJoy Global、SunGift Globalと3つの貯蓄型保険商品が上市された。
これら3商品はVictoryのバージョンアップ商品と言えるので、これらの貯蓄型保険商品の方がお勧めできる。
更に言えば、Sellarは法人向けとなっているが、サンライフ香港社は香港と関係ない法人の受け入れを停止した。
ほとんどの日本法人が受け入れられないので、Stellarを選択するケースも少なくなっている。
SunJoy GlobalとSunGift Globalは利回りが良いだけでなく、米ドル、カナダドル、英国ポンド、中国人民元から通貨が選べるようになっている。
Victoryと同様に契約者や被保険者を何度も変更できるので、資産承継プランとしても活用可能。
そして、証券もVictoryと同様に分割できるので、お子さんやお孫さんが複数人いる時に喧嘩せずに分け与えられるメリットもある。
SunJoy GlobalとSunGift Globalの違いはSunJoy Globalの方が若干リターンが出るのが早く、SunGift Globalの方が遅くなっている。
その分岐点は30年である。
30年以内に引き出しを考えているのであればSunJoy Global、30年以上証券を継続するのであればSunGift Globalを選択すれば良いと思う。
自分一人でどの商品が良いかを決めるのはとても難しいと思うので、後から販売されている商品を含めて、正規代理店にどの商品がご自身の予算や考えに合致するか相談してみてもらえればと思う。
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