オフショア籍の海外積立投資商品や保険商品はIFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる正規代理店が契約からアフターサポートまでをお世話する事になっている。
その為、IFAの選定が重要とよく言われる世界である。
「どこのIFAがお勧めですか?」「ここのIFAと契約しても大丈夫ですか?」と言った問い合わせが頻繁にやってくるのだが、客観的な選択方法・評価方法について解説してみたい。
インターネット上に出ている個別のIFAに対する評価や評判のコンテンツは紹介者・仲介会社となっている人が書いている事が多く、その人たちが関与するIFAに誘導する内容になっているので、客観性に欠ける事が多いので注意が必要だ。
香港IFAの評価・選択基準は金融庁などの当局に認可されているかどうか?自社で直接受け入れてくれるかどうか?
問い合わせで名前がよく上がってくるのは以下のIFAである。
・アドミニストレーション(ADMINISTRATION SERVICES ASIA)
・アテナベスト(Athena Best Financial Group)
・BS ウェルス(BS Wealth Management Limited)
・グランターク(Grandtag Financial Consultancy)
・ジャンボアライアンス(Jumbo Alliance Funds Limited)
・ノーブルエイペックス(Noble Apex Wealth Limited)
お勧め順ではなく、アルファベット順に並べているだけである。
ここに上げたIFA以外で気になるところがあった場合も同じように考えてもらえれば思う。
①香港保険業監管局や香港証券先物委員会の認可確認!
香港のIFAであるので、香港の保険業を管理監督する「香港保険業監管局」や香港の金融庁に当たる「香港証券先物委員会」に認可されている事が重要となる。
☆香港保険業監管局 ⇒ Hong Kong Insurance Authority
☆香港証券先物委員会 ⇒ Securities & Futures Commission of Hong Kong
重要と言うか、最低限の確認事項と言える。
英語サイトなので難しいかもしれないが、分からなければIFAに直接聞いてみても良いだろう。
実は、IFAと名乗っているのに、こうした機関に認可されていない会社もあったりする。
そうした会社はこうした機関への登録は必要ないと言っているようだが、それなら誰しもがIFAになれてしまう。
また、誰からも監視されていないとどんな悪さも出来てしまう。
詐欺的商品を販売してもお咎めを受けない。
(こうした機関に認可されていつつも詐欺的商品は販売していると認可を取り消されてしまうので、認可されている会社=IFAは真っ当な保険商品・金融商品しか販売できないので安全と言える。)
そう考えると、然るべき機関に認可されている事は最低限の確認項目と言える。
私が調べたところ、先ほど上げた6社のIFAは全て香港保険業監管局から認可されていた。
だが、インターネットで確認できる子会社・関連会社含めて調べても香港証券先物委員会への認可が確認できないIFAが数社あった。
IFAは保険商品だけでなく投資商品・金融商品も取り扱う。
自分の予算や考えに沿って、どんな商品を契約すべきかについてIFAにコンサルしてもらう為にも、香港保険業監管局と香港証券先物委員会の両方から認可されていて、コンプライアンス重視で活動しているIFAを選んだ方が良いはずだ。
②自社で直接受け入れてくれてサポートも責任持って行ってくれるかどうか?
IFAの責務は契約時だけでなく、満期や解約時までサポートを行う事も含まれる。
保険商品にしても積立投資などの金融商品にしても基本は長期契約になるので、サポートをしっかりと受けられないと満期まで継続する事は難しい。
不安になった時に支えてくれる存在は必ず必要だ。
なので、自社で責任を持って最後まで直接サポートしてくれるIFAを選ばなければならない。
中には自社で直接クライアントと向き合わず、契約やサポートを紹介者や仲介会社に丸投げしてしまうIFAもあったりする。
ネットワークビジネス・マルチレベルマーケティングのようにしているIFAもあるのだが、そうなると以下のような問題が発生する。
・商品情報が伝言されるので、誤って伝わる。
・自分の予算や考えとは合致しない商品を契約してしまう可能性がある。
・サポートが杜撰になる。
・連絡が取れなくなり、投資難民となってしまう。
・責任の所在が曖昧になる。
・個人情報を本来契約に関係しない第三者に渡してしまう事になる。
オフショア籍の保険商品や金融商品を知るきっかけは友人や知人からの紹介だったり、どこかの誰か(どこかの会社)が開催している勉強会やセミナーだったりする事も多いが、だからと言って、そうした人や会社経由で契約してはならない。
営業・勧誘・契約を行う権利をこうした人や会社が持っている事はなく、金融商品取引法に抵触してしまうからだ。
どうやってオフショア籍の保険商品や金融商品について知ったにしろ、興味があればIFAに直接連絡して商品概要をきくところからスタートしなくてはならない。
友人や知人からの紹介でもセミナーや勉強にしても、とある商品の話しか聞けない事が多い。
それは、そうした人たちの知識が浅く狭いからである。
IFAであれば多くの知識を有しているので、自分の予算や考えを伝える事で、自分自身に本当に合致した商品を案内してもらえる。
多くの保険会社と提携しているIFAであれば、それだけ多くの商品から選択できるので、尚良しとなってくる。
インターネットを見ていると、IFA批判をしているコンテンツもあるが有象無象な世界で誤った事を書いているコンテンツが多い。
そして、他社批判をしつつ自分が関与しているIFAに誘導しているケースが散見される。
そのコンテンツを書いている人はその人自身を通して契約をさせたいのだろうが、自分が関わらないIFAに対する正確性のない情報や嘘を書いてまで批判する人がいて嫌な流れだなと感じる。
どこどこのIFAはネットワークビジネス・マルチレベルマーケティングと嘘で批判しつつ、自分が関与するIFAに自分を介して契約してもらおうというスキームなのだろうが、要するに、実はそうした人たちこそがとあるIFAの紐付きであり、ネットワークビジネス・マルチレベルマーケティングの一員となっている訳だ。
こうした誘導に流されずに自社で責任持って相手してくれるIFAを探せば良いのだが、その方法は難しくなく、IFAに直接連絡してみればいいだけだ。
今回名前を出しているIFAも6社しかなく、その全てに連絡(メール)しても大した時間は掛からないだろう。
連絡してみれば、保険当局や金融庁への認可状況が確認できるし、直接受け入れてくれるかどうかも把握ができる。
サポート体制についても質問してみれば分かるはずだ。
インターネット上にはIFAの情報が幾つかあるが、正しい情報なのか誤った情報なのかを評価したり判断するのはとても難しい。
ならば、自分自身で各IFAに直接連絡してみれば良い。
ウダウダと悩んでいるよりも行動した方が早いはずだ。
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