昨秋、香港籍のスタンダードライフ(Standard Life)がハーベスト(Harvest)シリーズの新規受け入れを停止した。
2015年1月1日に新商品が発売されると言われていたが、未だ新商品の情報は入ってこない。
香港籍の新積立投資商品は登場するのだろうか?
スタンダードライフがハーベストシリーズの販売を停止した背景には、販売手数料の規制が関与している。
海外のこうした金融商品はIFA(Independent Financial Adviser)が販売代理店として、顧客との間に入り契約を行う。
「商品プロバイダー(保険会社)」ー「 IFA」ー「 顧客」
もちろん、商品が契約されれば、スタンダードライフなどの保険会社はIFAに一定の手数料を支払う。
これまでは、この手数料が一括で支払われていたのだが、2015年1月1日からは分割方式になったようだ。
販売プロバイダーとIFAとの関係性の話であって、表面的には顧客にはほとんど関係ないような話だが、実はそうでもない可能性が高い。
IFAからすると、以前と比較すると当面のキャッシュフローは悪くなる。
多くの商品を扱っているIFAであれば、代替できる他の商品を販売した方が良いので、この規制を受ける商品の立ち位置は厳しくなる。
そこで、この規制を回避できる商品をスタンダードライフは登場させるのではないかと言われていたが、上期には登場しなかった。
この規制はスタンダードライフだけでなく、香港籍の積立商品が対象である。
いつか新商品が登場するかもしれないが、それは誰にもわからない。
購入者視点からいけば、香港籍以外にもマン島籍のRL360°(ロイヤルロンドン360°)やケイマン島籍のITA(インベスターズトラスト)は購入可能であるので、そうした商品を購入すれば良いと思う。
積立投資は時間の勝負、早く始めた方が結果が出るのも早くなる。
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