日本人はリスクを嫌う傾向にあるので、元本保証、元本確保が好きな人が多い。
「元本保証」「元本確保」、ほぼ同一の言葉として扱われているが、正確には異なる言葉である。
元本確保は保証されるのに条件がある商品の事を指す!
先ず、元本保証は出資法によりその言葉が使われる業者が銀行、郵便局、信用金庫、信用組合などに限定されている。
そして、最初に投資(出資)したお金はどのタイミングで解約・償還しても元本が戻ってくる商品を指す。
いつどのタイミングで解約しても、元本が割れる事はないのが元本保証。
一方の元本確保は、あらかじめ決められた契約満了日や償還日に限って定められたリターンが還ってくる商品の事を指す。
契約途中で引き出しを行ったりすると、元本が確保されなくなるのである。
オフショア籍の金融商品で人気になっているInvestors Trust(インベスターズトラスト)社のS&P500Index。
15年後に140%が最低リターンとなっているが、元本保証、元本確保のどちらになるのだろうか?
先ず、日本国内の会社ではないので出資法に該当する事はない。
そして、15年後に140%のリターンは途中で積立を停止・休止したり引き出しを行うとその権利がなくなる。
こうした点から、Investors TrustのS&P500Indexは元本保証ではなく元本確保型商品となっている。
商品に興味がある方は、正規代理店であるIFA(Independent Financial Adviser)に直接問い合わせて、商品概要の詳細をお聞きになってもらいたい。
日本国内で元本保証商品ばかりを見ている人もいるが、数字が保証されるだけで資産価値が保証される訳でも何でもない。
今の1,000万と10年後の1,000万が同じ価値を持つとは限らない。
特に日本円は価値が高まるとは思えない。
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