消費税が増税される。
それに伴ってタバコの小売価格の値上げも認可された。
タバコと言えば「TAX on TAX」。
たばこ税にも消費税が掛かっているのだ。
タバコ小売価格は便乗値上げ?
財務省はJT(日本たばこ産業)のたばこ小売価格の引き上げを認可した。 4月1日の消費税の増税に伴い107銘柄の価格がアップする。 主力製品であるメビウスでは410円が430円に20円の上昇。 メビウス1箱当たりの税負担は264円から277円にアップする。
このニュース、事象だけを書くと不思議である。
消費税は5%から8%の3%上昇。
元々410円であったのであれば、3%アップしたら410円 × 3% = 12.2円の上昇で良いのでは?
たばこ税が掛かってるのは知ってるけど、税負担が264円から277円?
277/264 = 4.9%も上がるのは何故?
現在のたばこ価格は390円に消費税がプラスされて410円
たばこ価格には、たばこ税が245円を占めている。
儲けも含めた中身価格は145円で合わせて390円。
よって消費税は中身価格だけでなくたばこ税にも掛かっている。
これが「TAX on TAX」と言われる由縁である。
245円に今までは5%の消費税が掛かったため、消費者の税負担は245 × 1.05 = 257.25円。
ここに中身価格に掛かる消費税5% 145 × 0.05 = 7.25円を足すと税負担額は264.5円。
網掛けニュースの最後の税負担はこうして計算される。
同じように8%で計算すると、245 x 1.08 + 145 x 0.08 = 276.2円。
ここに中身価格145円を足したら421.2円。
何故430円に?
やはり20円価格上昇するのは便乗値上げではないだろうか?
自販機などの対策から10円単位にしたいのは理解できるが、便乗値上げを禁止してる政府の考えと一致しないと思われる。
TAX on TAX と課税
私はたばこを吸わないのでたばこ価格と生活は全く一致しない。
しかし、たばこ以外に酒税やガソリン税など、日本にはTAX on TAXが多く存在する。
これは日本人が金融知識が低いとか、課税について勉強しないとかではなく、どうしようもない問題だ。
日本にいる限り逃げられない。
政府にしては良い制度だ。
逃げる方法があれば、たばこも酒もやらない、自動車にも乗らないと言った対策であろう。
政府が日本人の健康を考えて「TAX on TAX」を施行しているのであれば良いが、健康になったらなったで平均寿命が延びて社会保障費が増大する。
消費税増税は社会保障に充てると言っているが・・・
悩ましい社会だ。