先日、とある国内保険会社の営業マンとお話をする機会があった。
(平たく言うと、とある後輩と酒を飲みに行っただけww)
今人気の売れ筋商品は何?と聞いたところ、変額保険と回答をもらった。
日本の保険会社が提供する変額保険は契約する価値があるのだろうか?
日本の変額保険に加入するなら海外の貯蓄性保険商品(/生命保険)に加入した方が良いのでは?
変額保険とは何ぞや?という人もいると思うので簡単に説明すると以下のようになる。
株式や債券を中心に資産運用をし、運用実績によって保険金や解約返戻金が変動する保険です。
一般的には保険会社が運用を行うようだが、顧客が運用先を選ぶ商品もあるようだ。
貯蓄に特化した商品や保険機能が付いた商品、保険期間が定められた有期型と一生涯の終身型など、変額保険と言っても様々な商品に分類される。
変額保険ランキングなるサイトもあったりするが、調べているとソニー生命のSOVANIという商品とアクサ生命のユニットリンクが人気となっているようだ。
保険付き商品の場合は保険の詳細が気になるだろうが、利回りを調べてみると以下のようになっている。
【ソニー生命SOVANI(ソバニ)】
⇒ https://www.sonylife.co.jp/contractor/operation2/pdf/sovanifull.pdf
とても利回りが良い商品があるようだが、2022年10月に発売開始となっており、この間の世界や日本の株価と同等の結果なのかなと思える。
今後、株価が下がった時の状況などの事を考えると不安要素も大きく、判断が難しい。
そもそも、保険会社が運用すると言うよりインデックス連動型やそれらの組み合わせのイメージとしか思えないので、自分でやった方が良いんじゃないの?と思えてしまう。
【アクサ生命ユニットリンク】
⇒ https://www2.axa.co.jp/party/contractor/report/pdf/ul_m_2403.pdf
こちらもインデックスやセクターなどの投資先に対してクライアントが選択する形となっている。
実際に評判はどうなのだろうかと調べてみると、良い印象を持っている人は多くないようだ。
変額保険と聞くとカッコいい印象を持つが、確定拠出や新NISAと似たような感じなのかなと思う。
保険会社はプラットフォームを用意しているだけの印象だ。
また、運用によってマイナスもあるが、保険会社としてはマイナスになっても責任を取る必要もないので気楽に販売できる商品なのかなと感じる。
保険会社・保険営業マンとしては売りやすい商品なのかもしれないが、私としては興味をそそられない商品である。
いつも書いている事だが、日本に住んでいて日本で収入を得て、日本国内で運用を行うのはリスクヘッジが全くされていないのでお勧めできない。
卵は一つの籠に盛るなの原則で分散投資を行う必要があるが、リスクヘッジする為には国際分散投資を行うべきである。
ましてや円安・インフレが進んでいる状況下であり、日本国内で日本円で運用していても実質的な資産価値は上がり難いはずだ。
米ドル建てなどの商品を海外で運用した方がリスクヘッジが効く。
そして、海外にはそれなりの運用利回りで複利で動いている商品があり、そうした商品を活用した方が資産価値が上がりやすいと言う側面もある。
変額保険ではないが、海外には利回り6~7%で複利運用される米ドル建ての貯蓄型保険商品があるのだ。
日本の変額保険はインデックスやセクターに単に分けているだけでマイナス運用も有り得るが、海外の保険会社は独自の運用により利回りを出している。
利回りは確定部分と運用による非確定部分に分かれているが、マイナスになる事はない。
(為替リスクはあるが、将来的な日本円の力をどうなるかを考えるべきである。)
変額保険で利回り6~7%以上を超える数字を出しているプランもあるが、株式相場に引っ張られているだけで安定感はない。
海外の保険会社は状況に応じて債権や株式を組み替えたりしながら運用していくので、安定感がある。
そして、複利運用されるので将来的な資産価値の伸びはとても大きい。
◆10年目:140%
◆15年目:191%
◆20年目:279%
◆25年目:394%
◆30年目:551%
とシミュレーションされている商品もある。
短期で考えていたり、少額で考えている人には向かないが、余裕資金がある人は資産移転・資産保全・資産運用が同時に行えるので有用だと思う。
また、契約者や被保険者を何度も変更可能なので、将来的にお子さんやお孫さんに資産承継を行う事もできる。
証券は分割も可能なので、複数人のお子さんやお孫さんがいても対応可能となっている。
運用を継続しながら一部引き出しもできるので、自身の将来資金・老後資金だけでなく、お子さんの為の学資保険、結婚資金、出産資金、子育て費用など様々な活用方法に対応できる。
10年で140%、15年で191%のリターンであれば、日本の学資保険とは比べ物にならない数字と言えるだろう。
契約は日本にいながら可能で、保険料の支払いは銀行間送金やクレジットカードでの引き落としにも対応しているので、海外の保険商品と言えど海外に渡航する必要は無い。
日本の保険会社の変額保険で博打的に運用をお願いするか、海外の保険会社で安定感を得ながら資産価値を上げていくか、その選択はあなた次第。
⇒ ご質問やご相談等はこちらから。
IFAと呼ばれる正規代理店が海外保険会社の窓口となる!
こうした海外の保険会社が提供する商品は、海外の保険会社が直接加入を受け入れている訳ではない。
IFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる正規代理店が契約からサポートまでを請け負う事になっている。
だが、海外の保険商品なので、日本国内に海外保険会社のIFAは存在しない。
こうした商品に興味があれば、海外にあるIFA=正規代理店に連絡する必要がある。
海外にあるIFAと言えど日本人スタッフが在籍しているIFAもあるので、それほど身構える事はない。
Zoomなどのオンラインシステムで話ができる時代なので、海外に渡航しなくても商品概要を聞いたりシミュレーションを見せてもらう事も可能だ。
契約も海外に渡航せずに行えるスキームがあり、保険料の支払いの銀行送金やクレジットカードが使えるので、海外の保険商品と言えど、日本にいながら完結できるようになっている。
なので、海外の保険商品に興味があれば、日本人スタッフがいて、日本居住の日本人の受け入れやサポート実績が豊富なIFAを選択して、直接連絡してみてもらえばよい。
先ずは、自分の予算や考えを伝え、どのような商品やスキームがマッチするかを案内してもらい、そのシミュレーションを見せてもらえば、商品概要も分かり易いかなと思う。
日本の保険会社や保険営業マンとだけ接していると視野が狭くなってしまい、その中だけで商品を選んでしまう事になるが、視野を海外に向けると興味深い商品があったりする。
途中で書いたように、ただ単に利回りを求めるだけでなく、日本円の将来リスクも考えて、どこでどのように資産を置いて運用するかを考える事が重要と思う。
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