最近、マレーシア在住の人からオフショア投資の話を聞いて、私のブログに相談してくる人がいたりする。
何故マレーシア?と思うのだが、オフショア金融商品や保険商品を契約したいのであれば香港を選択した方が良いだろう。
海外を活用して資産運用・資産保全したいのであればマレーシアよりも香港を推奨!
何故マレーシアが出てくるかと言えば、マレーシアのIFAの人間らしき人が東南アジアの日本人や企業に対して営業をしている背景があるようだ。
営業電話まで掛けてくる事もあるらしいが、いつの時代の営業方法だろうかと思ってしまう。
また、日本居住者でもどこかのブログ経由で何故かマレーシア在住の日本人を勧められたり紹介されたりするそうだ。
マレーシアのラブアン島はオフショア金融センターとなっているが、この島に登記された金融商品を契約する人はどれほどいるのだろうか?
インベスターズトラストはラブアン島の証券を発行できるが、プエルトリコの証券にしている人の方が多いのではなかろうか?
サンライフファイナンシャルはマレーシアにもオフィスがあるが、ラブアン島にある訳ではない。
そして、何故かマレーシア在住の人が勧めてくるのはマン島籍のRL360°だったりするそうだ。
(こうした紹介者もきっとクアラルンプールに住んでいるのだと思われる。)
マレーシア在住者がマレーシアをハブとしてマン島籍の金融商品を契約するのは考えられなくてもないが、マレーシア在住でない人がマレーシアをハブにして資産運用・資産保全をする意味が見出せない。
それは何故かと言えば、銀行口座の開設が困難だからだ。
コロナ禍直前にマレーシア・クアラルンプールに行った際に何行かの銀行で口座開設を試みたが、居住証明や就労証明がないと銀行口座は開設できないと言われた。
マレーシアの不動産を購入したりすれば、銀行口座開設のサポートもしてくれると思われる。
ラブアン島の銀行口座の話は聞いた事がないが、やれるとすればラブアン法人を設立してからの動きとなるだろう。
だが、マレーシア在住の紹介者などはこうした話をする訳でもなさそうだ。
つまりは、一般的にマレーシア在住のIFAや紹介者経由でオフショア金融商品・保険商品を契約するメリットは見当たらない。
マレーシア在住のIFAや紹介者の人は香港の治安がマイナスに働くと懸念してマレーシアでの資産運用・資産保全を勧めてくる傾向にあると聞く。
だが、実際にマレーシアで資産運用・資産保全をしようにも紹介されるのはマレーシアのオフショア金融センターであるラブアン島のプランでなかったり、マレーシア内の銀行口座が困難な事を考えると、マレーシアを拠点にするのもハブにするのもお勧めし難い。
実質的に海外の人たちを受け入れているオフショア金融センターとしては力が弱いと感じざるを得ない。
そもそも、マレーシアのIFAや紹介者が営業の材料としている香港の情勢だが、オフショア金融センターとしての地位が悪化していたり、将来的に大きな問題になるとも私は思っていない。
日本人を受け入れている保険会社もあり、日に日に難しくなってはいるものの銀行口座も開設できる香港。
資産を守り増やしたいのであれば、マレーシアよりも香港を拠点に考えた方が良いだろう。

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