中国GDP減速、シャドーバンキング動向など中国経済の行方は?

アジア社会・経済

中国のGDPが減速傾向にある。

シャドーバンキングの破綻からのバブル崩壊も危惧されているが、中国国内ではどのように考えられているのだろうか?

共産主義における資本主義導入の余波?

シャドーバンキングなる言葉が独り歩きしてる感じがするが、すごく簡単に考えれば投資商品に関する問題である。

中国では「理財商品」と呼ばれており、利回りが9.7%以上なんて商品もあった。

こんな商品があれば投資したくもなるが、これだけ利回りが高ければリスクがあるのも当然。

例えば不動産に投資する商品があるが、不動産には住民もテナントも入らずに破綻寸前なものが多い。

日本で言うところのゴーストタウンであろうが、中国では「鬼城」と言われている。

言葉通り、投資家からすれば鬼の様な存在になっているのだろう。

こうした商品は信託会社が組成しており、銀行が販売窓口になっている。

信託会社は表に出てこないためにシャドーバンキングと呼ばれるが、このようなスキームを知らない中国人投資家は販売窓口の銀行で騒いでいる。

しかし、銀行は何もすることができない。

元本が保証されていると思っている人も多く、投資の基本がわかっていない。

投資商品についての知識がないのは共産主義で生まれ育ったからであろうが、金融教育を受けていない点は日本と似ている。

中国政府の動向は?

GDPが減速傾向と言えど、7.4%。

この数字自体は信憑性に欠けるかもしれないが、まだまだ高い数字を維持しており、中国政府は想定の範囲内と考えている。

基本的に人口が多いので、消費マインドはまだまだ高いだろうし、シャドーバンキングのようなネガティブ要素は国民一人一人が把握するような話ではない。

これも共産主義ゆえに興味の無い人は全く興味がなく、経済に大きな影響は与えないと政府は考えている。

シャドーバンキングが大きな問題となれば、中国政府が介入してもみ消すことだろう。

投資者に元本返金など、お金を使ってでも対応すると思う。

そのお金がどこから出てくるかはとても疑問だが、中国政府はパワープレイを実行する事ができるのだ。

今年末までに償還期限を迎える理財商品の総額は21兆円以上、その行方から目が離せない。

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