橘玲氏が帯で推薦を書いている『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』を読んでみた。
このブログの読者にはお勧めとは言い難いが、高校生・大学生・フレッシュマン(新入社員)くらいの年齢層の人にお勧めできる本かなと思う。
『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』は大学・社会人での生き方やお金の基礎の基礎を教えてくれる本!
年末年始、帰省中の移動や実家で時間があると思い本屋に寄ってみた。
特に買おうとしている本があった訳ではないので、何かいい本はないかな?と思いフラッと本屋さんに入ってみたのだが、平積みされていた『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』に興味がいった。
”Financial Literacy for Millennials”とサブタイトル的に書かれているが、このタイトルの本が実際にあり、その和訳版となっているようだ。
日本は金融教育がされていないとはよく聞く話で、では海外はどのような金融教育がされているのだろう?と思っている人も多いだろうし、あの橘玲氏推薦となっていたので、購入して読んでみる事にした。
ただ、実際に読んでみると、本当に高校生向きになっている。
お金だけでなく大学での勉強の仕方や就職や転職の仕方、職場での立ち振る舞いなども書かれているので、社会人生活をどっぷり送っている人には物足りなさを感じる内容だと思う。
タイトルの通り高校生を中心に、大学生・フレッシュマン(新入社員)あたりの年齢層に当てはまる書籍だと思うので、ご自身がそうした年齢であったり、10代中盤~20代前半のお子さんをお持ちの方はお子さんに読ませてみるのも良いかもしれない。
投資に関する内容ももちろん書かれているのだが、和訳しているだけあって、実は日本ではあてはまらないような内容もあったりする。
例えば、「老後資産の基本」という章が一番最後にあり、そこに、
老後の資金作りは、早く始めるほど大きな複利効果が期待できる。
と書かれている。
もちろんこのこと自体は正しいのだが、その複利効果を4~6%の利回りで例示しているのだ。
日本ではこうした利回りの金融商品は残念ながら存在しない。
日本人でこうした金融商品を追い求めるのであれば、海外オフショアの金融商品を活用するしかないと思う。
「オフショア」「海外投資」にも少し説明がされている。
(アメリカ国内には優れた金融商品があり、オフショアの金融商品を契約できなかったりするはずなのに、何故こうした項目があるかは謎である。)
ライセンスのないブローカーが「今だけのチャンス」などと言ってきたら、それは間違いなく詐欺だ。
海外投資がしたいのであれば、証券会社を通じて合法的に行う事ができる。
証券会社ではなく香港などにあるIFAと呼ばれる正規代理店を通して合法的に行うというのが正しい記述になるが、日本でもライセンスのないブローカー・紹介者が何故か契約に関わっていたり、サポートをしていたりする。
オフショア投資は商品としては詐欺ではないが、ブローカー・紹介者は法律(金融商品取引法)に抵触する(法律を理解していない)事が多いので、正しい商品を正しく契約する事が鉄則となる。
いつも言っている事だが、オフショア投資は香港などにある正規代理店に直接問い合わせて直接サポートしてもらえれば間違った事は起こらない。
オフショア投資の勉強をしたがる人は多いが、このポイントを理解しておくだけでオフショア投資の本質は外していないので心配する事はない。
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