20世紀後半にバブルが弾けた日本経済。
21世紀になってからは長く不景気な時代が続いたが、21世紀になったばかりの2001年に日本政府は確定拠出年金を施行させた。
その後、「貯蓄から投資へ」というキャッチフレーズの下にNISAやiDeCoなどもスタートさせたが、好景気を知らない若者はリスクリターンの概念も良く分からないままイケイケどんどんに投資にハマる人もいるらしい。
正にギャンブル的思考であるが、怖さを知っていて何も行動できない30代以上の人たちと大きく投資に関する考えが異なるようだ。
まともに投資・資産運用ができないのは、まともな投資・資産運用商品が提供できない日本の保険業界や投資環境に問題あり!
「投資から貯蓄へ」の大号令の下、積極的に動いているのは若手のようだ。
年齢を重ねれば重ねるほどリスクに敏感になるので、積極的に動けるのは若い世代と言えるだろう。
ただし、リスクを許容しているのではなく、リスクを把握できていないように感じる若人が多いのだが…
バブルが崩壊したのが1991年なので、そもそも生まれてから好景気など感じた事がない世代が増えている。
好景気とか不景気とかいうすみ分けではなく、彼らにとっては不景気が普通な世界となっている。
銀行の預貯金で金利が付かないのも普通なので、投資を行わなければならないという世界観で生きているのだ。
ただし、リスクの観点でも述べたが投資と言うより投機を行っている傾向が強い。
FIRE(Financial Independence, Retire Early)=「経済的自立と早期退職」という言葉が流行っているように、利回りの高さばかりに目を向ける若者が多い。
リスクなんかに振り向く事も無く、HYPE(High Yield Investment Program)と呼ばれる高利回り案件に興味を持つ人も多い。
もちろん、その多くは詐欺的案件であり投資とは程遠い。
若者が使える大きな特権として「時間」が挙げられる。
時間を活用した複利運用をしていけば良いのだが、日本の保険会社が複利運用しても長期的にリターンが得られるような商品を出していない事も、若者が詐欺的HYPE案件に興味を持ってしまう理由と言えるだろう。
海外オフショア籍の保険会社は利回り6~7%程度で運用してくれるので、長期的に見て資産価値がとても大きくなっていく。
ただし、それなりの拠出額が必要なので、若者にとっては投資できるのか?という観点は生じる。
上手く親のお金を活用できればいいのだが、そんな事は簡単にお願いできないと思うので、親が子供の為に動いてくれるのが最も良い方法だと思う。
お金を有効活用でき、こうした商品の概要をしっかりと把握して実際に契約する事が一番の金融教育になるからだ。
親から子への金融教育の実践である。

オフショア投資の世界でも法律を知ってか知らずか、ネットワークビジネス・マルチレベルマーケティング式に若者を集めて勉強会・セミナーを開催しているグループがあったりする。
それこそ過去を知らないのだろうが、こうして集められた若者に対しては商品概要がしっかりと伝わっていなかったり、サポートが杜撰になったりと、結局は良い商品であっても契約を継続できずに解約するケースがほとんどだ。
そして、このような状況を問題視した海外オフショア籍のいくつかの保険会社は日本市場を見切った過去がある。
オフショア金融センターから日本市場が見捨てられる負のスパイラルの一端を担わないようにしてもらいたい。
オフショア籍の金融商品・保険商品に興味があれば、IFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる正規代理店に直接連絡して商品概要やサポート内容を把握して、直接契約すれば良いだけである。
わざわざネットワークビジネス・マルチレベルマーケティングの形式で契約したがる意味が分からない。
原理原則を守らずに成功する事は不可能に近いのだ。
若者の特権である勢いは大事にしてほしい。
だが、本質を見分ける目を養ってほしいなとも同時に感じる。
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