世の中には「先行者利益」と言うものがある。
先に契約・加入した人が損をしないようになっている仕組み。
金融の世界でも先行者利益は存在する。
気になる商品を見つけても、それがいつまで契約可能かは分からない!
2021年4月、とある海外の保険会社がとある金融商品の利回りを下げた。
この利回りはこれから新規契約する人に適用される数字であり、それ以前に加入していた人には下げる前の利回りが適用されている。
また、昨年2020年にはとある保険商品が新規の受け入れを終了した。
これは利回りが良過ぎる為の処置と言われているが、その後に代替商品は出てきていない。
もちろん、受け入れ終了前に契約していた人は引き続きその商品で運用が行われる。
こうした事は先行者利益と言われている。
オフショアや金融に限った話ではないが、先に契約していた人の立場を守る為、後になればなるほど旨味は無くなっていくと言う話だ。
気になる商品があれば、スムーズに契約する事が一つの鉄則となってくる。
オフショア投資の先行者利益、日本人の場合は更に強く意識しておかなければならない。
先述した2つの例は世界中の人が対象であるが、海外オフショアの保険会社は日本居住の日本人だけ契約を打ち切ったり、特定の商品しか申し込めなくする傾向がある。
保険会社が全体に制度を改定する時もあれば、日本居住の日本人にだけ特化した対処をすることがある。
また、こうした事は決定から最終受け入れまでの猶予期間がそれほど長くない。
短いと数日、長くても2ヶ月ほどの猶予しか与えられない事がほとんどとなっている。
その期間でスムーズに契約書類をまとめて送金もできれば良いが、そうしたタイミングになって慌てて行動するくらいであれば、先に動いておくべきだ。
先行者利益を取りに行くと言うより、興味ある商品が契約できるうちに契約すべきと思うし、そもそも資産運用のキーとなってくる時間の観点から考えても、早く運用をスタートさせればそれだけ早く運用が回っていくので、スタートは早く行うべきである。
こうして考えると、契約を延ばしていくとメリットが薄れていくばかりである。
「勉強中です。」とか「初心者なので。」と言う人がいるが、勉強ばかりしていても身にはならないし、オフショア投資はほとんど全員初心者である。
オフショア投資を契約したからと言って特に何かが直ぐに変わる訳ではないが、いち早く契約した人は行動力を持っている人と言えるだろう。
自身で運用をする訳でもないので、契約する前や契約後のどこかのタイミングで中級者・上級者へと昇級していく訳でもない。
勇気を持って行動した人だけが先行者利益を得て早く運用をスタートができ、数年、数十年と経てば、自ずとオフショア投資の中級者・上級者へとステップアップしていく。
オフショア投資の中級者・上級者がどんな人かと言えば、長く契約を継続できる心の強さを持っている人だと思う。
ただし、一つだけポイントを挙げるとすれば、オフショア投資の成否は正規代理店の選定に尽きる。
自分の予算や考えに合った商品を正規代理店と話しながら決めていき、アフタサポートもしっかりと行ってもらえれば、長く契約を継続でき、中級者・上級者へとなっていける。
だが、逆に自分に合ってない商品を契約して、サポートも杜撰であれば、契約を長く継続する事はできないはずだ。
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