日本居住の日本人を受け入れているオフショア籍の保険会社で積立投資商品を提供しているところは限られる。
その中で、RL360°(アールエルスリーシックスティ、旧名ロイヤルロンドン)の積立投資商品を契約している人が多いと予想できる。
海外オフショア籍の積立投資商品で人気なのはどこの保険会社の商品?
20世紀末の金融ビックバンにより、日本人も海外の投資商品を契約する事が可能となった。
その後、2010年頃に第一オフショア投資ブームが起こった。
今とは違いオフショア金融商品は海外に渡航しないとできない時代で、HSBC香港の銀行口座とオフショア金融商品の契約がセットになった香港金融ツアーが盛んだったのだ。
当時はマン島籍のフレンズプロビデント(Friends Provident)が提供する積立投資商品を契約する人が多かった。
だが、後述するがフレンズプロビデントは日本市場に嫌気が差して、2012年7月に日本居住者の日本人の新規受け入れを停止した。
その後は群雄割拠な時代へと突入。
スタンダードライフ(Standard Life)、ハンサード(Hansard)、アジアス(Ageas:現CTF Life)、コーンヒル(Cornhill)、メティスグローバル(Metis Global)、インベスターズトラスト(Investors Trust)、そしてロイヤルロンドン(現RL360°:アールエルスリーシックスティ)などが日本市場を取り合って凌ぎを削っていた。
現状、日本人に人気なのはRL360°とインベスターズトラストかなと思う。
市場を上手く取れなかったのは様々な理由がある。
商品がそもそも良くなかったものもあれば、法律・レギュレーションの変更で売り辛くなったものもある。
その一例を簡単に紹介すると、2014年10月1日にスタンダードライフ社が積立ファンドラップ商品の受け入れを停止した。
これは日本人に対してだけでなく、全世界での停止処置である。
この背景として、香港での売買手数料に関するレギュレーションの変更が関連している。
今までは契約してから数ヵ月後に一括で手数料を正規代理店(IFA)に渡していたようだが、2015年からは直後に一括で手数料を渡す事を禁止するよう通達があった。
この通達は香港籍での積立ファンドラップ商品に関することで、スタンダードライフ(Standard Life)、アジアス(Ageas)、などがこれに該当する。
一方、マン島籍であるRL360°やケイマン諸島籍のインベスターズトラストなど、香港籍以外のファンドラップ商品は適用範囲外であり、日本市場を拡大していった。
完全に販売側の意向だが、香港籍の商品は売り辛くなってしまったようだ。
香港籍以外の商品の中で、商品特性が良く、社歴の長いRL360°が日本人に人気になっていったのかなと思う。
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RL360°など海外オフショア籍の正規代理店(IFA)はどこにある?
円安やインフレが進む今、日本円リスクが高まっている。
余裕資金を日本国内に日本円で置いていてはリスクが高まるばかりである。
日本円リスクは国境を越えた対策が必要で、クレジットカードでの引き落としが可能な海外オフショア籍の積立投資商品はとても有用である。
こうした商品に興味を持った人はどうすれば良いと言えば、海外にあるIFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる正規代理店に直接連絡するしかない。
と言うのも、日本の金融庁に登録されていない商品は日本国内で勧誘や営業、販売ができない事になっている。
つまりは、日本国内には正規代理店は存在しない。
金融商品取引法で定められているのだが、これは販売側を規制しているものである。
冒頭で書いたように金融ビックバンにより海外の金融商品を購入する事は問題ない。
では、購入したければどうすれば良いかと言えば、海外にあるIFAに直接連絡するしかない。
金融庁もそのやり方は認めている。
海外にあるIFAと言えど、日本人スタッフがいるIFAもある。
そうしたIFAで自社で直接受け入れてくれて、契約からサポートまでを責任持って対応してくれるIFAを選ぶ事が重要だ。
中には紹介者や仲介会社を使って契約やサポートを丸投げしているIFAもある。
そうした人や会社は金融商品取引法に抵触するので、間違ってもそうしたルートで契約してはならない。
そうした人や会社に個人情報を渡すべきではないし、責務を全うしないIFAは選択すべきでない。
フレンズプロビデントが日本市場から撤退したと書いたが、その理由は紹介者や仲介会社を使ってネットワークビジネス・マルチレベルマーケティング・ねずみ講のような形でビジネスをしていたIFAが多かったからだ。
こうした階層に入る紹介者や仲介会社は情報が又聞きになるので商品概要に乏しい。
間違った商品概要の説明をしたり、何とか契約をさせようと話を盛って説明するケースもある。
そうなると、最初に聞いていた話と違うと契約数年後に気付き問題となる。
また、サポートも紹介者や仲介会社が請け負うと、これまた杜撰な対応をする事が多い。
最悪なケースではサポート業務を放棄してしまうケースがあり、クライアントが途方に暮れる事もある。
紹介者や仲介会社経由で契約すると、長く契約を維持できないのだ。
長期契約によってリターンが得られる積立投資商品にとっては致命的だ。
こうした日本市場に嫌気が差してフレンズプロビデントは撤退したのだが、今でも似たような体制で活動しているRL360°のIFAもあったりする。
想像してみてもらいたいのだが、こんな形で契約したクライアントは可哀そうだ。
そんな可哀そうなクライアントにならないように、自社で直接クライアントと向き合ってくれるIFAを選択しなくてはならない。
まとめると、RL360°などのIFA=正規代理店は海外にしかない。
日本国内には正規代理店はないのだが、違法な活動をする責任感のない紹介者や仲介会社はいたりするので、その見極めが必要だ。
☆ご質問やご相談、IFA=正規代理店の選定でお悩みの方はこちらから。
RL360°での積立投資で大きなポイントになるのはIFA=正規代理店の選択!
オフショア投資商品の成功のカギはIFAの選定にあるとはよく言われる話である。
IFAはオフショア投資商品の正規販売代理店であるが、サポート業務も行う会社でもある。
オフショア投資は金融商品の選択と共に、どのIFAを選択するかによって未来が決まってくる。
(金融商品の選択はIFAと共に相談しながら決めていけば良い。)
長期契約となるオフショア積立投資の場合、サポート力が高いIFAでなければ積み立てを継続することは困難である。
RL360°を扱っていて日本人を受け入れているIFAはそれほど多くはない。
その中でも、紹介者や仲介会社に業務を丸投げせずに自社で責任持って対応してくれるIAFは限られる。
自身で各IFAに直接問い合わせをしてみて、サポート力が高いIFAや自分に合ったIFAを見つけることがオフショア積立投資を成功させる第一歩である。
RL360°に興味があるのであれば、自ら海外のIFAに連絡をしてみよう!
金融庁に登記されていない金融商品の勧誘・営業・販売は禁止されているが、日本人が海外の金融商品を購入することは禁止されていない。
なので、RL360°などのオフショア金融商品に興味があり契約をしたければ、自らIFAにコンタクトを取るしかないのだ。
日本人を受け入れているIFAには日本語が話せるスタッフ、もしくは日本人スタッフがいるはずなので、日本語でメールしてみれば、日本語で対応してもらえるはずだ。
その中で日本人の受け入れやサポート実績が豊富なIFAを選べば問題はないだろう。
海外IFAへ連絡すると言っても、思っているほどハードルが高いわけでもない。
ハードルの高いと感じるのは、自分がそうした行動をとれるかどうかの心の問題だと思う。
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