香港の金融ハブは終焉!?世界で最も高額なギネス記録の生命保険が契約されたり中国で個人の投資上限が引き上げられ資産移転加速中で活況!

オフショア

中国と香港の関係性を見ていて、国際金融センターとしての地位は終わっていると発言する人がいたりする。

本当にそうなのだろうか?

国際金融センターである香港は活況としか思えない!

1997年に香港は中国に返還され、その後50年は一国二制度を維持するとなっているが、中国は2047年を待たずに徐々に香港を取り入れたいのだと思う。

そうした政治の流れを見て、香港金融を気にする人がいるようだ。

だが、香港金融のニュースを見ていると悲観するどころか活況であるという感じしかしない。

2024年2月、世界で最も高額な生命保険が契約となった。

その死亡保険金は、なんとUSD250million!

日本円にして約375億円である。

これまでの最高額はUSD210millionだったようで、世界記録更新のギネスワールドレコードである。

Our record-breaking life insurance policy | HSBC news
We’ve set a new Guinness World Record for the most valuable life insurance policy ever sold, with a policy worth US0m...

これはHSBC Lifeの保険であるが、香港保険業監菅局の発表によると、2023年の生命保険の新規収入保険料は前年比で34.2%も増加したようだ。

個人の生命保険や年金商品がその大部分を占め、41.8%増となっている。

香港の保険業界は活況なのである。

 

2024年2月26日から広東・香港・マカオ大湾区における「越境財務管理コネクト2.0」という制度が開始となった。

広東省9都市の住民が香港・マカオの銀行が販売する投資商品を購入できるのだが、これまで100万人民元だった個人の投資上限が300万人民元に増加された。

跨境理财通2.0新政落地 多地投资者首日尝鲜_财经要闻_财富频道
新修订的《粤港澳大湾区“跨境理财通”业务试点实施细则》26日起正式施行。

この制度がスタートして中国国内から香港への資産移転が加速されている。

特に貯蓄型保険の人気が高いと聞く。

サンライフ香港SunJoy Global(サンジョイグローバル)の商品概要や特徴/評価まとめ!運用利回り約7%の貯蓄型保険商品で契約を推奨できる!
サンライフ香港社(Sun Life)の貯蓄型保険商品サンジョイグローバル(SunJoy Global)の商品概要や特徴まとめ。利回り約7%で運用される商品で運用効率が良いだけでなく、契約者や被保険者の変更や証券分割が可能なので資産承継にも適した商品と言える。

こうした状況から香港金融は終焉どころか、右肩上がりに成長していくように感じる。

そもそも、中国が香港金融を潰す事を考えていたらこのような制度を作らないはずだ。

中国は香港や深圳、そしてマカオなどの都市を一体化させて巨大な経済圏を作り上げる「大湾区構想」を2019年2月に発表している。

香港を核として経済力を上げようとしているので、香港金融を如何に活用するかを検討しているのだ。

そもそも、中国人民元は海外での信頼度が低く、香港ドルを介してビジネスをしているケースが多い。

なので、政治家・官僚、富裕層・資産家、各種法人などが香港で銀行口座を開設するなどして香港を活用している。

もちろん、一般人でも香港金融を活用している中国人が多いが、今回の「越境財務管理コネクト2.0」により、更にオフショア金融センターである香港を活用する中国人が増えるだろう。

こう考えれば、オフショア金融センターである香港は終焉を迎えるどころか更なる発展が期待できると考えるのが普通ではないだろうか?

中国により香港の金融センターとしての地位を悲観する人がいたりするが、真逆の状態だと思う。

中国政府は世界的に信用度の高いオフショア金融センターとしての地位を深圳やマカオと共に更に上げていこうと考えているはずであり、一般人まで含めて香港を活用する人が増えているので、金融立国である香港の地位の保全を進めるはずだ。

オフショア金融センター香港の将来は?赤いシリコンバレー深圳と共に大湾区構想により更なる飛躍が期待できる!
香港のオフショア金融センターとしての地位は将来的にも大丈夫ですか?と心配する人がいたりする。客観的に香港の金融システムは変わらず評価されているので安心できる。また、中国は大湾区構想により香港や深圳を更に成長させようとしているのも知っておいた方が良いだろう。

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香港の保険会社は本社を香港外に置いている事が多い!

香港の保険会社は、香港の保険業を管理監督する香港政府直轄の「香港保険業監管局」に登録されていて、認可を受けて商品を販売している。

日本居住の日本人を受け入れている保険会社として、Sun Life(サンライフ香港)やFTLife、Fubon Life Insurance(フボンライフ)などがあるが、香港の保険業監管局に登録されていて、管理監督の下に営業を行っている。

こう書くと、香港で保険商品を販売するのは香港の保険会社と思われるかもしれないが、実はそうでもないのが現状だ。

サンライフ香港やFTLifeは香港と言う名が付いていて香港にもオフィスがあるものの、実はバミューダの会社だったりする。

これは昨今の中国との関係性でリスクヘッジしていると言う訳ではなく、以前の相続対策からとなっている。

香港では相続税は無いと把握している人が多いと思うが、実は相続税が廃止されたのは2006年と比較的最近の話である。

2006年以前は香港人にも相続税が課されており、相続税対策として、こうした保険会社は香港外に会社を置いていたのである。

今でもそのままバミューダなどの香港外に会社を置いている保険会社は多い。

中国と香港の関係性を危惧する必要は無いと私は思っているが、それでも気になる方にとっては、香港の保険会社が香港外にあるのは大きなリスクヘッジになるのではないだろうか?

 

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香港の保険商品はIFAと呼ばれる正規代理店が契約からアフターサポートまでを請け負う!

香港金融は活況であり、香港には優れた保険商品が多い。

そして、そうした保険商品を提供している保険会社が香港外に会社を置いていたりすると説明をしてきた。

では、香港の保険商品に興味を持ったら、どのように契約を勧めていく事になるのだろうか?

香港の保険商品は保険会社が直接クライアントと繋がるのではなく、IFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる正規代理店が契約からアフターサポートまでを請け負う事になっている。

IFAとは、保険会社と同様に香港の保険業を管理監督する「香港保険業監管局」に登録されている会社の事を指す。

香港の保険商品を販売したりサポートするのは、この香港保険業監管局に登録されている会社が行う事になる。

逆に、日本に登録されていない保険商品なので、日本に正規代理店=IFAは存在しない。

なので、香港の保険商品に興味を持ったら、香港保険業管監局に登録されているIFAに連絡をするしかない。

香港のIFAと聞くと身構えてしまうかもしれないが、日本人スタッフがいるIFAもある。

日本人スタッフがいるIFAで、日本居住の日本人を受け入れ実績やサポート実績が豊富なIFAを選択すれば安心して契約できるはずだ。

中にはIFAのように振舞っている会社や、紹介者や仲介会社を通しているIFAもあるので要注意。

IFAのように振舞っている会社は、結局はどこかのIFAに紐づいていて仲介会社のような立ち位置となっている。

紹介者や仲介会社はIFAからの又聞きになるので商品概要に詳しくはない。

サポートも同じように杜撰になるので、契約後にアタフタしてしまう事もあったりする。

そもそも、直接契約に関係のない人に個人情報を渡すべきではない。

人や会社が無駄に挟まれば挟まるほどリスクは大きくなっていくし、責任の所在も曖昧になってくる。

長期契約になる商品がほとんどであり、満期まで責任持って直接クライアントと向き合ってくれるIFAを選択するのが重要なポイントとなる。

香港保険業監管局のサイトは広東語か英語になるので、登録の確認をするのは簡単ではないかもしれない。

難しいと感じれば、IFAと思われる会社に直接質問してみれば良い。

登録番号などを教えてもらえるはずだ。

言い訳を並べて登録番号を教えてもらえない会社はIFAではないので、契約をすべきではない。

コンプライアンス重視で活動しているIFAを選択するようにしてもらいたい。

 

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