サンライフ香港(Sun Life Hong Kong)からサンガーディアン(SunGuardian)という生命保険が上市された。
契約すべき商品なのかどうかを商品概要をまとめながら判断してみたい。
サンライフ香港(Sun Life Hong Kong)のサンガーディアン(SunGuardian)の商品概要まとめ!認知症になると死亡保険金が受け取れるオプションがあるのが特徴と言える生命保険!
この生命保険、先ずは特徴と言えるのは40歳以上でないと契約できない点にある。
契約可能上限年齢は全期前納と6年払い、12年払いは65歳まで、20年払いは60歳まで、25年払いは55歳までとなっている。
保障期間は満期無しの終身型生命保険。
40歳の非喫煙男性が確定の死亡保険金USD100,000で契約した時のシミュレーションを見てみよう。
・End of Policy Year:契約最終年
・Total Premium Paid:支払い保険料
・SURRENDER VALUE:解約返戻金
・DEATH BENEFIT:死亡保険金
・Guaranteed Value:保証(確定)部分
・Non-Guaranteed Value:非保証(非確定)部分
・Cash Value of Terminal Bonus:解約時に引き出される現金価値
・Face Value of Accumulated Reversionary Bonus:累積増額式額面価値
海外の生命保険と言えば、サンライフ香港社社が提供しているライフブリリアンス(Life Brilliance)が最も日本人に販売されていると聞く。

先ず、そのライフブリリアンスと比較すると、解約返戻金でサンガーディアンにはライフブリリアンスにあるCash Value of Terminal Bonusがない。
これは何かといえば、一時引き出しできる部分である。
つまりは、サンガーディアンは一時引き出しができない。
また、確定の解約返戻金が支払保険料を上回る損益分岐点はサンガーディアンが10年目、ライフブリリアンスが13~14年目となっていてサンプロテクトに軍配が上がるが、非確定(=運用分)部分も加えると、13年目以降はライフブリリアンスに軍配が上がる。
貯蓄性も求めるのであれば、ライフブリリアンスを選択した方が良いだろう。
サンガーディアンは保障重視、ライフブリリアンスは貯蓄と保障のバランス型の生命保険となっている。
一方、死亡保険金に目を向けてみると、同額の死亡保険金に対して、掛け金は昨日紹介したサンプロテクトの方が安くなっている。
その為、40代以上で保障を求めて生命保険を購入するならばサンプロテクトの方を選べば良いと言う選択になってくる。

さて、ここまで説明してきて、サンガーディアンはどのような人向けの商品になっているのか?と疑問に思った人もいる事だろう。
実はこの商品、支払保険料を少々上乗せする事で重度認知障害と診断された時に死亡保険金が受け取れるオプションがあるのだ。
それが、下のシミュレーションとなる。
上の表と見比べてみると、支払保険料が若干増えている事が分かる。
(USD27,018 ⇒ USD28,638)
この増加分により、認知症と診断された時に死亡保険金が受け取れるオプションが得られるのだ。
被保険者が契約者の場合、認知症と診断された時に判断能力に問題がある可能性が高いので、事前に後継者を設定する事も出来る。
ただし、認知症(正しくは重度認知障害)と日本の医療機関で診断され、英文の証明書を作ってくれたとして、それが保険会社で受領されるかどうかという点は不明であり問題点と言える。
前例がないので、何とも言えない話なのだ。
そう考えると、このサンガーディアンは日本居住の日本人が無理に契約する商品ではないかなと感じる。
香港など海外には日本とは比較にならないほどの保険商品が存在すると言われるが、そうした保険商品に興味がある人は、海外にあるIFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる正規代理店に直接連絡して、どの商品が自分に合致しているか聞いてみてもらえればと思う。
海外の商品なので、日本には正規代理店は存在しない。
だが、海外の正規代理店と言えど、日本人スタッフが在籍しているところもある。
そうした正規代理店で日本居住の日本人の受け入れやサポート実績が豊富なところを選んで相談してみよう。
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サンライフ香港の会社概要や評判は?
サンライフ香港社は日本人には馴染みの薄い保険会社だと思う。
だが、世界的には信頼度が高く、日本のどの保険会社よりも評価が高いと言えるはずだ。
社歴
サンライフ社はグローバルな保険会社である。
その母体は1865年に設立されたカナダのトロントにあるサンライフファイナンシャル(Sun Life Financial Inc.)で、約160年の歴史がある保険会社である。
江戸時代末期から会社を持続している事になる。
日本最古の生命保険会社は1881年設立の明治生命(現在の明治安田生命)であり、サンライフファイナンシャルはそれよりも歴史が長い。
そして、サンライフファイナンシャルグループが香港に進出したのは1892年であり、香港での活動も130年以上となっていて、香港でも長く経営を続けている保険会社となっている。
客観的評価
サンライフファイナンシャルの格付けは、A.M.BestでA+(最も優れている)、S&PでAA(非常に強い)、ムーディーズでAa3(非常に優れている)と高い評価を得ている。
日本国内の保険会社は、例えば一番規模が大きいと思われる日本生命保険相互会社の格付けがS&PでA+、ムーディーズでA1と評価されている。
比較すれば、サンライフファイナンシャルがどれだけ高い評価を得ているか分かるはずだ。
香港のサンライフ自体も格付け会社S&PからAA-(非常に強い)と高い評価を得ていて、サンライフ香港社単体でもとても信頼性が高い会社と客観的に評価されているのだ。
また、サンライフファイナンシャルはカナダの出版社コーポレート・ナイツ社が選定している“Global 100 Most Sustainable Corporations in the World.”(世界で最も持続可能な100社)に16年連続でランクインしている。
歴史の長い会社であるが、過去だけでなく、将来に亘っても持続可能な会社と評価されているのだ。
日本の保険会社は一社もこのランキングに入ってはいない。
⇒ 2025 Global 100 list: World’s most sustainable companies are still betting on a greener world
このようなサンライフ香港社はとても信頼性の高い保険会社だと言える。
日本の保険会社よりも数段高い評価を得ているので、安心して契約できるはずだ。
そもそも、日本の保険会社は契約に値するような商品を提供してくれてはいないのが問題だ。
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