昨日、仕事でとある営業マンとお話をしていた。
お話と言うよりも、ほぼ営業を受けていたのだが、自社の売り上げなどをしっかりと把握して、自社の信頼性をアピールしていた。
自国の財務状況には興味なし?
会社員であれば、自社の財務状況は把握しておいて当たり前だろう。
ブラック企業でもなければ、毎月の会議で売り上げや利益が向上するように報告があるだろうし、ボーナスにも直結する話。
また、営業マンであれば自社の信頼性アップのためのアピールポイントとして活用できるはずだ。
しかしながら、財務状況が悪ければ、逆に隠し通さなければならないが・・・
今回、お話した営業マンも自社の数字が良いからか、売上推移などを元気に話してくれた。
実のところ、私はあまり興味がない部分の営業であったために、「日本の財務状況ってどうでしたっけ?」と話の矛先を変えてみた。
この営業マン、自社の数字は把握していても、日本国の数字は把握していなかった。
こうした人、多いんだろうなと思う。
自社の状況は知っているけど自国の事はよく知らない。
しかし、意外とギリシャや欧州などの財政状況には興味があるようだ。
何故、自国の事だけは知らないのだろうか?と不思議に思ったのだが、ブラック企業や財務状況の悪い会社と同じなのかもしれない。
財務状況が良い会社の営業マンは、信頼性アップの為にアピール材料に使う。
財務状況の悪い会社の営業マンは、信頼性が損なわれないように隠し通す。
財務状況の悪い日本の政府は、信頼性が損なわれないように隠し通す。
ただし日本の場合は、数字を隠している部分もあるだろうが、日本を会社と見立てれば、社員(国民)が自社(日本)を知ろうとしていない部分が大きい。
そして、数字が悪い他社(他国)に目を背けさせている。
会社と言う船に乗る前に、日本と言う船に乗っている我々日本人。
自社だけでなく、自国の財務状況くらいはしっかりと把握しておきたいものだ。
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