15年間休まずに継続して積み立てれば140%も元本確保をしてくれるインベスタートラストのS&P500Index。
興味ある人が多いようだが、円高を懸念している人もいるようだ。
どこまで円高になれば円ベースでマイナスになるかをシミュレーションしてみれば、円高リスクがとても低いことがわかると思う。
インベスターズトラストS&P500Indexが円ベースで元本割れするのはドル安円高が55.5%まで進んだ時⁉
インベスターズトラストは140%の元本確保。
であれば、その逆数である100/140=71.4%までドルが安くなった時にプラスマイナス0かと言えば、それは違う。
何故なら、積み立て開始から終了まで常に71.4%の状態で積立してるのであればプラスマイナス0になるが、そんな事は先ず考えられない。
積立開始が100、終了が71.4%で右肩下がりに円高ドル安が進んだとすれば、単純平均は85.7%なので、プラスとなるのである。
(為替が綺麗な右肩下がりで推移する事もあり得ないが・・・)
ここで考えなければならないのは、積立平均値と15年の積立が終わって解約する時の為替の関係である。
積立平均値に対して、解約時の値が71.4%になっていた時にプラスマイナスが0になる。
右肩下がりにドル安円高が進んだとして、積立終了、解約時のドル円がx%まで下がったとする。
すると、ドル安円高がキレイな右肩下がりであれば、積立平均値は、(100+x)/2となる。
つまり、{(100+x)/2} × 71.4/100 = x となった時にプラスマイナスが0になる。
さあ、xを計算してみよう!
・・・
・・・
・・・
私が計算して答えを出してくれると思っているあなた、甘い!
と言いたいところだが、優しいと評判の私は答えを教えてしまうが、x=55.5である。
積立スタート時のドル円を指数に掛け合わせて考えれば良いが、ドル円が100円の時にインベスタートラストS&P500Indexをスタートすれば、積立終了時にドル円が55.5円以下となるまでは、マイナスとはならない。
賢明な読者の方は既にお気づきかと思うが、実際の動きはこんなに単純ではなく、このシミュレーションはとても簡単に考えている。
◆ここまで素直な直線で為替は動かない
◆ドルコスト平均法が働く
◆140%以上になる可能性もある
◆解約時(円に戻す時)の為替価格で答えが決まる
etc
ただし、簡単に円ベースでも元本割れはしないという事はイメージできると思う。
リスクを考える上で一番のリスクは心の障壁だと思う。
恐いと思った時点で何も考えなければ、そこで全てが終了する。
実際にどれだけのリスクがあるのか?そしてそれを吸収できるだけの資産、及び心の余裕度があるかどうかを判断すれば良い。
単に円高になるのが怖いと感じて志向や行動を止めるのは、とてももったいないことである。
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