国連の関連団体から、2019年版の世界幸福度ランキングが発表になった。
日本は58位となっているが、このランキングでは毎年50位前後となっており、世界的に見て、日本の幸福度は高くないと評価されてしまっている。
幸せはお金だけではなく、心だけでもないと思う。
2019年版ランキングトップ10は以下の通り。
順位 | 国名 |
1位 | フィンランド |
2位 | デンマーク |
3位 | ノルウェー |
4位 | アイスランド |
5位 | オランダ |
6位 | スイス |
7位 | スウェーデン |
8位 | ニュージーランド |
9位 | カナダ |
10位 | オーストリア |
8位にニュージーランド、9位にカナダがランキングされているが、それ以外は欧州に占められている。
こうしたランキング、いつも欧州が上位を独占しているように感じる。
日本はと言えば、2015年46位 ⇒ 2016年53位 ⇒ 2017年51位 ⇒ 2018年54位 ⇒ 2019年58位と50位前後だったのが、ややランキングを下げてしまった。
このランキングは各国民に「どれくらい幸せと感じているか?」を評価してもらった調査に加えて、GDP、平均余命、寛大さ、社会的支援、自由度、腐敗度といった要素をファクターに数字化して幸福度をランキングしている。
幸せの尺度は人それぞれで、こうした要素で真の幸福度が評価できるのかどうかは私には分からない。
日本人は謙遜する人が多いので、幸せと感じているかと聞かれれば、「まあまあ」など曖昧に表現する人が多いと思う。
人によってはポン酢しょうゆがあれば、と答えるかもしれない。
投資の世界では「お金があっても幸せになれるとは限らないが、お金がないと幸せにはなれない」とうフレーズがあったりする。
この言葉でもどれだけのお金が最低限必要なのか、幸せの尺度はどこかという点が議論されなくてはならないが、少なくとも日本の場合、社会全体で将来的に資産が増えていくイメージが持てない人が多くなってしまっているのが問題点。
資産が増えていかなくとも、お金に苦労せず生きていければ心の豊かさは得られるのではないだろうか?
こうしたランキングで上位を占めるのが欧州が多いと書いたが、これらの国々は社会保障が充実している点がポイントになっていると思う。
日本の場合、社会保障が充実しておらず、人口減少や少子高齢化が今後進んでいくことを考えれば、社会保障は更に悪化していく事が予想される。
そうした中で幸福度を感じたいのであれば、国・政府には期待せず、自ら老後資金を構築していかなくてはならない。
もちろん、そうした国にある民間の年金プランなども幸せにできるだけの価値あるものではないので、幸せになりたければ目を世界に向けていくべきと思う。
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