日本から国外に資産移転させて海外で運用が行われる海外オフショア籍の保険商品や金融商品。
日本円リスクを回避して、資産保全ができるメリットがある。
満期後や途中解約時にどのようにお金を受け取れるのかを把握していない人もいるようだが、日本を含めて銀行口座へ送金してもらう事ができるし、小切手で受け取る事も可能となっている。
海外オフショア投資商品、アフターサポートまでをお世話してくれる正規代理店(IFA)の選定が最重要ポイント!
日本人が契約できる海外オフショア籍の金融商品としては、保険商品を提供しているSun Life(サンライフ香港)やCTF Life(旧名FTLife)、積立投資商品や一括投資商品を提供しているRL360やInvestors Trust=ITA(インベスターズトラスト)、そして最近ではDominion Capital Strategies(ドミニオン・キャピタル・ストラテジー)などがある。
また、日本居住の日本人の受け入れを停止したFrineds Provident(フレンズプロビデント)や現在では日本人の受け入れが少ないStandard Life(スタンダードライフ)などを契約している人もいると思う。
20世紀末の金融ビックバンにより日本人が海外投資を行う事が認められ、2010年頃に第一次オフショア投資ブーム(!?)があった。
オフショア投資商品は基本的に長期契約になるが、その頃に契約を開始した人で満期を迎えたり、それなりの時価総額(解約返戻金)になったので解約を考えている人もいるかもしれない。
一部引き出しできる商品も多いので、契約途中で一部引き出しを行いたいと思う人もいる事だろう。
また、契約者(≒被保険者)が亡くなってしまい死亡保険金を受け取るケースもあるだろう。
そうした時、どのようにして解約返戻金や死亡保険金、はたまた一部引き出しなどのお金を受け取れるの?と疑問に思うかもしれないが、契約しているIFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる正規代理店に直接聞いて、手続き方法や受け取り方法を知れば良いのだが、結論を簡単に書くと、銀行に振り込んでもらったり小切手で受け取ったりといった方法が選択できる。
インベスターズトラストだけは特殊なやり方がある。
銀行や小切手に介す事なく、インベスターズトラスト社の他商品の保険料に充てる事ができるのだ。
例えば、インベスターズトラスト社の積立投資商品を契約していて満期がきたら、その解約返戻金を横流しして一括投資商品など他の商品の保険料の支払いとする事ができるのだ。
積立でコツコツ資産移転させて、まとまったお金で一括投資するのは一つの戦略だが、インベスターズトラストだとそうした手法がスムーズに行えるようになっている。
問題は、その方法よりも解約時にしっかりとサポートしてもらえるかどうかである。
長期契約となるが、先々を見据えてサポート力があるIFAを選定する事が重要となってくる。
サポート力があるIFAと契約していれば、インターネットで検索する事なく、IFAにお願いすれば良いだけだ。
質問する先は私ではなくIFAとなるのだが、頼りないIFAと感じるのであれば、私の方に問い合わせしてもらえればと思う。
解約返戻金や死亡保険金は銀行に振り込んでもらえると書いたが、条件があり、SWIFTコードが付与されている銀行に限る。
日本の銀行でも多くの銀行がSWIFTコードを持っているが、インターネット専業銀行の場合はSWIFTコードを持っていないところもあるので、事前にチェックが必要だ。
ただし、日本の銀行に振り込もうとすると少々面倒くさい。
日本の行員は海外からの多額の着金に関しては目を光らせている。
国税からの教育だと思うのだが、契約書類の提出を求められるはずだ。
そして、その情報は国税に流される。
悪い事をしていないのに国税に情報がいくのは気持ち悪い。
そもそも、日本の銀行にも振り込んでもらえるのだが、せっかく海外に資産移転させたお金なので、HSBC香港など海外の銀行口座を開設して、そこに振り込んでもらった方が良いと思う。
オフショア投資を行っていれば、それ自体が国際分散投資となるが、そうした金融商品解約後も海外の銀行口座に資産を置いていれば資産は分散され、資産保全・リスクヘッジが継続できるのである。
円安やインフレが進行していて力が落ちている日本円。
日本国内でお金が必要ならば仕方ないが、こうした状況下でわざわざ日本にお金を戻すのは資産価値が減少していく可能性が高く、リスクが高まるばかりと感じる。
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海外オフショア投資商品、出口戦略を一緒に練ってくれる正規代理店(IFA)でお世話になる事が重要なポイント!
海外オフショア籍の保険商品や投資商品はIFA=正規代理店が契約からアフターサポートまでを担当すると説明したが、アフターサポートで最も重要な点は出口戦略だと思う。
アフターサポートと聞くと住所やクレジットカードが変わった時などの事務手続きをイメージする人が多い。
そうした手続きももちろん大切なサポートとなるが、それ以上に重要なのは出口戦略と言える。
満期時には大きな金額になっている事が多い海外オフショア籍の保険商品や金融商品。
それなりに時価総額(解約返戻金)が大きくなってきたので、今後の戦略を考えたいと思う人もいるはずだ。
そんな時、IFAが頼りになるかならないかでその後の資産価値の行く末が変わってくる。
金融・商品・法的な知識を広く深く持っているIFAであれば、受け取れる金額や家族状況、考え方に応じた戦略を策定してくれる。
契約当初から長い年月が経てば、受け取れる金額が大きくなっているだけでなく家族構成や状況が変わっている事だろう。
契約当初にイメージしていた満期時の状況とは考えが異なってくる部分も多いと思う。
そうした状況に対応したアドバイスをしてくれるIFAと繋がっていれば心強い。
IFAの中には紹介者や仲介会社に業務を丸投げしているところもあったりする。
クライアントを新規で如何に契約されるかだけに焦点を合わせていて、ネットワークビジネス・マルチレベルマーケティング・ねずみ講のような体制にしているところもある。
そうした体制になっている紹介者や仲介会社は商品知識がとても乏しい。
とある商品の知識だけを叩きこまれている事が多く、出口戦略を策定できるレベルにはないケースがほとんどだ。
そもそも、責任感もないので一般的なサポートも雑な事が多く、どこかの段階で連絡が取れなくなり、満期までサポートを行ってくれないこともある。
契約満期までしっかりとサポートを行ってもらいたかったり、出口戦略を策定してほしければ、紹介者・仲介会社経由でオフショア籍の保険商品や投資商品を契約すべきではない。
また、そうした体制で活動しているIFAも実践力がなく責任感も薄いので選ぶべきではない。
広く深く知識を有していて、自社で直接クライアントと接してくれるIFAと契約する事が重要なのだ。
もし、既に海外オフショア籍の保険商品や金融商品を契約済で紹介者や仲介会社を通してしまっていたり、IFAが不安と言う方はIFAの移管(変更)を考えた方が良い。
各IFAは移管受入れの条件があるが、これからお世話になりたいIFAを探してきて、先ずは連絡を取ってみるべきだ。
移管の手続きは新たにお世話になるIFAが進めてくれるので、今契約しているIFAや紹介者・仲介会社の事を気にする必要は全くない。
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