物価高・インフレーションが進んでいる。
世界的な傾向であるが、日本の場合は給与水準が21世紀になって以降変わっておらず、苦しさだけが増すばかりの状況となっている。
世界の平均賃金やGDPの推移を比較してみると、日本は21世紀になってからほぼ成長していない事が分かる!
1990年代初頭にバブルが崩壊し、20世紀末以降、日本の平均賃金はほぼ変わっていないと言われている。
それは本当だろうか?
(日本経済の現在値)30年増えぬ賃金、日本22位 上昇率は4.4% 米47%、英44%より
本当のようだ。
バブル崩壊後、ほぼ平均賃金は変わっていない。
その理由はGDPが変わっていない事が要因と言えるのだろうが、21世紀はデフレが続いていたが、それでも平均賃金は変わらないのは悲しい話である。
世界を見れば、この30年の間にGDPや平均賃金は上昇を続けてしっかりと成長をしている。
実際の平均賃金額を見ても、お隣の韓国よりも低い国となっている。
GDPも変わらず平均賃金も変わらず、国内だけで考えれば問題ないと思うかもしれないが、日本の場合は平均賃金が変わらずとも、この30年の間に増税や社会保険料の負担増により可処分所得は減っているので、苦しさが増すばかりなのである。
また、昨今のインフレは世界全体の傾向であり、日本国内だけで済まされる問題ではない。
日本は世界と比較すると緩やかにインフレが進んでいるが、食料や工業製品の原材料を海外に頼っている限り、世界のインフレーションの波にのまれてしまう。
Inflation, consumer prices (annual %)
21世紀になってからの20年間、デフレが続き平均賃金も上がらなかったのは、何とか日本国内だけの話で済ませたからだと思う。
だが、元々日本国内だけで生きていける国ではない。
そうなると世界水準に合わせてGDPや平均賃金を上げていく必要があるが、簡単な事ではないだろう。
GDPが上がったから平均賃金が上がるのか、平均賃金が上がったからGDPも上がるのか、鶏が先か卵が先かのような話だが、どちらのきっかけも無いように感じる。
そうすれば、世界の中で益々日本円の価値は無くなっていき、更に円安が進むと言う負のスパイラルに陥ってしまうような気がする。
こんな状況で、日本円を日本国内に放置しておくと、資産価値は下がっていくばかりなので要注意。
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