世界的に金利が上昇している中、取り残されている感がある日本。
2024年3月に8年3ヶ月ぶりにマイナス金利を解除したが、当面、緩和的な金融環境は継続すると考えていると発言したように、このまま金利がどんどん上昇していく訳ではないはずだ。
簡単に金利を上昇させられる状況ではないのだが、もちろん低金利のままで良い訳でもない。
日本・日本円はこうした狭間に立たされていて、どちらにしてもリスクが高い状況なのである。
国債と日本銀行、為替の狭間で動きが難しい日本の金利!
2022年頃から世界的に金利上昇が起こっている。
海外と日本の金利差から円安が進んだと言われている。
為替を決定する要素はもちろん金利差だけではないが、金利差も為替を決定する一つの要因と言えるだろう。
円安が続く状況が続くと、多くの輸入品に頼っている日本の経済状況は苦しくなっていく。
金利を上げてもらいたいと思う人もいるだろうが、日本の場合は金利を上げると苦しむ人が多いのが現実だ。
住宅ローンを組んでいる人は金利が上がると困るはずだ。
イコールで銀行にも負担が掛かってくるだろう。
日本政府としては日本国債の優良顧客である銀行やそのクライアントである銀行ローン設定者を守る事を考えると、金利は簡単に上げたくないと考えているはずだ。
また、日本の銀行の総本山である日本銀行の状況も考えると、やはり金利を簡単に上げる事は出来ない。
日本銀行も大量の日本国債を購入している。
仮に国債の金利を上昇させると、日本国債の価値は減少していく。
すると、日本銀行が所有する資産価値が減少していき、日本銀行そのものの経営に支障をきたすようになってくる。
日本の金利コントロールはとても難しく、行くも地獄、戻るも地獄のような状況になっているのだ。
日本・日本円の将来がリスクの真っ只中にある事はこうした金利の状況を考えても明らかと言える。
リスクまみれの日本国内や日本円ベースで資産を持っていると、それこそリスクが高まるばかりである。
物価上昇などにも耐えきれず、日本円の資産価値はどんどん下がっていく事だろう。
リスクを本当に感じているのであれば、資産は日本ではなく海外で米ドルなどで持っていた方が良い。
それが本当のリスクヘッジとなる。
日本にいながら契約できる海外の米ドル建て保険商品もあったりする。
そうした商品を契約して資産を移すだけでもリスクヘッジとなるが、長期的に見れば利回り6~7%で運用されているので、資産価値そのものも上昇していく。
金利に振り回されリスクが高い日本国内や日本円で資産を持つ事の恐怖を日本人はもっと知るべきだと感じる。
2024年7月3日に新紙幣が発行されるが、海外の金融機関は2つの紙幣を取り扱ってくれる事はないと思う。
どこかのタイミングで新旧日本紙幣の取り扱いを変更するはずだ。
タンス預金で福沢諭吉紙幣を大量に持っている人はそれこそ行動を急いだ方が良いだろう。
尚、海外の保険会社はクレジットカードでの引き落としにも対応してくれたりもするし、窓口で現金払い可能なケースもあったりする。
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