オフショア籍の海外積立投資商品であるRL360°のQUANTUMやRegular Savings Plan(RSP)。
長期契約商品となるが、出口戦略や満期後の取り扱いが気になる人もいるようだ。
目先だけでなく、将来の戦略を考えておく事は重要だ。
【目次】 1.RL360°の積立投資商品、満期後はどうなる? 2.海外に移転させた資産はどうすべき? 3.IFA=正規代理店は事務手続きするだけの会社ではない! |
RL360°の積立投資商品は満期時に全額解約だけでなく継続運用も可能!一部引き出しをして年金のように受け取る事も出来る!
RL360°の積立投資商品であるRegular Savings Plan、この商品は2019年4月にQUANTUMからランニングチェンジする形で上市されている。
つまりは、2019年3月以前に契約した人はQUANTUMを契約しているはずだ。
QUANTUMには2種類の商品があった。
一つはWhole Life(WL)と呼ばれる商品で、契約者が亡くなった時に受取人へ時価総額の101%を返戻される仕組みになっている。
もう一つはCapital Redemption(CR)と呼ばれる商品で、この商品は契約者が死亡した時に受取人へ返戻される仕組みはない。
相続人が商品を承継するか、解約して返戻金を受け取る形になっている。
QUANTUMの後に販売されたRegular Savings Planは、日本居住の日本人の場合はCRしか契約できないようになっている。
まとめると、日本居住の日本人が加入している商品はQUANTUMのWLとCR、Regular Savings PlanのCRの3種類となる。
この3種類の商品、満期以降にどのような取扱いになるのだろうか?
(RSPはQUANTUMからランニングチェンジされている商品であり、大まかな商品概要はほぼ同じである。)
先ず、満期を迎えるとロイヤリティボーナスが付与される。
10年以上の契約が完了すると、Establishment Period(設立口座=初期口座)以降の口座の時価総額に対して【契約年数×0.25%】の割合でボーナスが付与される(途中で積立を一時停止している場合には、その期間は年数にカウントされない)。
10年契約なら2.50%、15年契約なら3.75%、20年契約なら5.00%。25年契約なら6.25%が契約完了時に付与される。
25年契約で仮に200,000USDの時価総額となっていたら、12,500USDのボーナスが付与される。
これはかなり大きな金額と言えるだろう。
RL360°の手数料が高いと言っている人がいたりするが、こうした仕組みを知らないだけだ。
また、そもそも長期契約が基本になっている商品なので、長期継続できない人がやるべきではなく、長期継続できる人だけがやるべく理由があるのだ。
そして、3種類のどの商品も満期以降に商品を継続運用できるようになっている。
先述したように、WLは契約者死亡時点で契約終了となるが、CRは相続人が99年間継続できるようになっている。
(どちらの商品も死亡時受取人、信託受益者を設定しておかないと、契約者が死亡した時に大変な事になるので、確認しておくべし。)
満期を迎えれば積立期間は終わっているので、満期以降に拠出(積立)をする必要はなく、不要になる手数料も多いので運用効率は良くなっていく。
それなりの金額になっているので、運用を継続するならボラティリティの低い債券ファンドにしておくのが良いかもしれない。
もちろん、継続運用することなく全額解約する事も可能。
海外の金融商品だから非課税と言っている人が未だいるみたいだが、日本に居住している限りは利益分は課税対象となるので確定申告の義務がある。
一気に解約すると課税額も多くなるので、運用を継続しつつ一部引き出し(定期引き出し)により毎年の引き出し額をコントロールしながら年金のように受け取る事もできる。
引き出し方法や手続きは、後述するIFA=正規代理店に連絡すれば案内やサポートを行ってもらえる。
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海外に移転させた資産はなるべく日本に戻さない方が良い!
RL360°などが提供するオフショア投資商品の大きなメリットとして、日本にいながら海外に資産移転できる点が挙げられる。
オフショア積立投資商品であれば、日本にいながらクレジットカードでの引き落としで積立ができる。
昨今の円安やインフレで日本・日本円の力が落ちている事は明確であり、ドル建てなどで海外で日本円以外の資産を持てるのは大きなメリットとなる。
そう考えると、海外に一旦資産移転させたお金を簡単に日本に戻さない方が良いだろう。
もちろん、生活費や老後資金などで必要となれば日本に引き上げざるを得ないが、そういった必要がない余裕資金であれば契約を継続すれば良いし、満期などで解約したいとなれば、HSBC香港などの海外銀行口座に入金した方が賢明だ。
もちろん、日本居住の日本人であれば、そのタイミングで課税対象となってしまうのだが、10年以上積み立てていればそれなりの金額になるはずで、HSBC香港をハブ銀行として一括投資商品などの新たな商品にRL360°の解約返戻金を投入して、資産保全・資産運用・資産承継を図ることもできる。
出口戦略を考えている人は、そうした次の一手として日本にお金を引き上げる以外の策を考えておくべきと思う。

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IFA=正規代理店にしっかりとRL360°のアフターサポートや満期後の戦略を練ってもらっていますか?
RL360°等の海外積立投資商品は長期契約であり、長期契約する事でメリットが大きくなっていく。
なので、長期契約できる環境が最重要となるが、その為には長期に亘ってアフターサポートをしてくれる正規代理店(IFA)の選定がポイントと言えるのだ。
IFAとはIndependent Financial Advisorの略であり、このIFAが契約からアフターサポートまでを請け負う事になっている。
中にはIFAとの間に紹介者や仲介会社などが入っていて、そうした人たちがアフターサポートを担当するケースもあるようだが、そうした人たちがいつまでアフターサポートを行ってくれるかは全く分からない。
例えFPや投資顧問会社であっても、アフターサポートを担当するのはあくまでIFAなので、IFAから直接話を聞くようにしておかなくてはならない。
こうした間に入ってくる人たちと話をしても、知識や情報が間接的になるので、正しく伝わらない事が多い。
このコンテンツで説明しているWLやCRの違い、ボーナスの話、出口戦略なども本来はIFAから直接話を聞いてもらいたい事である。
HSBC香港などの海外銀行口座の必要性や出口戦略なども、IFAに相談しながら進めていけば、満期後も更に資産価値が高まっていく事だろう。
それに対して、中途半端な知識でなんとなくサポートしている紹介者や仲介会社を介すと、思うように事が進まなかったりする。
アフターサポートの責務はIFAが負っているのに、その責務を放棄してクライアントと直接向き合わないIFAでは心許ないはずだ。
IFAと話が直接できなければ問題だ。
真剣に資産を守り、資産価値を上げていきたいのであれば、真剣にIFAについて考えた方が良い。
IFAは移管(変更)も可能なので、今のIFAに不安がある方はRL360°の商品概要に詳しく、RL360°だけでなく出口戦略全般について考えてもらえるIFAに乗り換えた方が良いと思う。
IFAの移管は今契約しているIFAに特に話をする必要はなく、これからお世話になりたいIFAに話をすれば手続きなどを進めてくれるので、直接クライアントと向き合ってくれる真摯なIFAを選択すべきである。
IFAは事務手続きやポートフォリオ選定をする会社だと思っている人が多いかもしれないが、それだけでなく、資産全体に対して考えてくれるIFAであれば、将来に亘って資産保全や資産向上が見込まれる事だろう。
RL360°も解約時の事務手続きだけでなく、その後の展開も考えてくれるIFAだと心強い。
IFAのアフターサポートを単なる事務屋さんと捉えるか、良きアドバイザーと捉えるかで接し方が大きく変わってくるはずである。
⇒ ご質問やご相談、IFA=正規代理店でお悩みの方はこちらから。
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