日本経済を取り巻く環境は厳しい。
世界的に物価高・インフレ傾向にあるばかりでなく、日本円は円安傾向が続く。
こうした状況下で日本国内に日本円を貯め込んでいる人も少なくないようだが、それで本当に大丈夫?
「日本円リスク」を深く考えなければならない時代になっているのでは?
2022年、物価高と円安が進んだなと言う印象を持った人が多いと思う。
だが、この傾向がこのまま終わるとは思わない。
世界的に進んでいるインフレだが、世界水準と比較すれば日本のインフレ率はまだまだ低い。
Inflation, consumer prices (annual %)
食料品にしても工業製品にしても、日本は海外からの多くの輸入品に頼らざるを得ないので、世界の大きな波に飲み込まれていく事を覚悟しておかなくてはならない。
そして、円安。
ここまで円安が進むと、そろそろピークを迎えると考える人もいるかもしれないが、私は全くそうは思わない。
もちろん、短期的に見れば一時的に円高に振れるかもしれないが、大きな流れで見れば、まだまだ円は安くなっていくと予想している。
それは何故なら、日本にそれだけの力がないからそう思うのであり、その根拠となるのが人口問題である。
日本は人口減少・少子高齢化が進んでいる。
総人口は2005年頃に既にピークアウトしており、高齢化と少子化が進んでいる。
こうした状況下で経済力が向上するとは思わないし、社会保障費などの負担増で日本全体が疲弊していくはずだ。
そうした国の通貨が強くなるとは思わないので、将来的な人口ピラミッドの予測からして、私はまだまだ円安が続くと予想しているのだ。
そんな日本で日本円を貯め込んでいる人がいたりするが、将来的に物価高/インフレが進み、円安も進行すると考えるとするならば、危険としか言いようがない。
日本円そのものの価値が下がっていく事を強く意識しなくてはならない。
リスク回避をすべきであるが、日本にいながら契約できる米ドル建ての金融商品(保険商品)で利回り6~7%程度で運用されている以下リンクのような商品もある。

こうした商品を活用する事により、日本円リスクを回避して海外でドル資産を持てるので資産保全が可能となるが、それだけでなく、資産運用商品としても日本国内では考えられない利回りとなっているので魅力と言える。
複利の法則に従えば、12年で資産が倍になり、24年で4倍になる。
(契約当初は解約返戻金率が高いので、実際には契約当初はこうはならないが、先ほど紹介した商品であれば、
◆10年目:140%
◆15年目:191%
◆20年目:279%
◆25年目:394%
◆30年目:551%
と解約返戻金が算出されている。)
もちろん、将来的なインフレや円安は私の単なる予測にしか過ぎないが、もし何も起こらなかったとしても、利回り6~7%で資産価値が増えていくとすれば問題ないだろう。
仮に日本円リスクが起こらなかったとして円高に進んだとしても、18年後に円が今の2倍、36年後に今の4倍の強さになったとしても耐えられるのだ。
(このコンテンツは2022年8月24日に書いているが、その後もインフレーションは進んでいる。
ドル円は1ドル137円だった。
皆さんがこのコンテンツを読んでいる現在の状況と比較してみてもらいたい。
インフレも円安もまだまだ進行すると考えても何ら不思議ではない。)
こんな事を書くと、日本が嫌いな人間に見られる事もあったりするが、そんな事はない。
日本には美味しい食べ物がたくさんあり、世界の誇れる優れた文化があるので大好きな国だ。
そしてもちろん、人間性が素晴らしい。
だが、その素晴らしい人間性の見方を変えると、素直過ぎてあまり周りが見えなくなってしまうのかなと感じる事がある。
日本や日本人のDNAを後世に遺すには、日本人が生き残っていかなくてはならない。
その為に必要なものは「日本円」ではなく、日本人が持っている「資産」であるはずだ。
日本円と共に日本人が沈んでいったら悲しいだけである。
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