トイレタリー商品で世界規模で有名なP&G。
今年発売した第3の洗剤ジェルボール型の「ボールド」が話題となっている。
製品に対する責任はどこまで負うべきか?
第3の洗剤ジェルボールは手を汚さずに洗濯機に入れるだけの画期的な商品だ。
洗剤の革命を起こすかもしれないが、問題も発生している。
⇒ 「第3の洗剤」乳幼児の誤飲が多発 ゼリーと誤認?発売2カ月半で23件
この事件に関して、私の周りでは意外と議論が白熱した。
【企業擁護派】
・親の注意、監督の問題
・注意書きを読んでいない
etc
【問題定義派】
・シミュレーションを行っていないのか?
・対応に問題
対応に問題とは、
「誤飲事故は粉末洗剤、液体洗剤でも多発しており、ジェルボールが特に多いとは考えていないが、事故が起きないよう呼びかけていきたい」と広報が発表した事に対して、粉末と液体と同じだから良いと思っているのか?との反応である。
パッケージには注意書きが書かれているようだが、どちらかと言えば裁判対策かもしれない。
そして親が教育したところで、乳幼児に対しては限界があるだろう。
法的な範囲でだけ対応するのではなく、企業の社会的責任(CSR)をどこまで考えるかに尽きる。
この問題でも、この第3の洗剤の購入を控える人が出てくるのではないだろうか?
それが若い層であれば、今後の売り上げに少なからず影響する。
しかし、その対応にはもちろんお金が必要。
パッケージデザインを変えるだけで対策が可能かはわからないが、それだけでも工場のラインを変えたりと予算が必要だ。
こうした問題は通常の、「発生頻度×重要度」で対策するかを判断する。
問題が小さくても発生頻度が多ければ、ボディブローのように企業イメージに影響を及ぼす可能性がある。
問題が大きければ発生頻度が少なくとも、一発で企業イメージを損なう可能性がある。
今回のP&Gの誤飲問題、あまり対策は練らないのだろうか・・・
発生頻度と重要度は如何ほどか?
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