日本円リスクを感じて海外への資産移転(キャピタルフライト)を考える人が増えているが、その問題は個人だけでなく法人でも同じだと思う。
日本国内に余裕資金を内部留保させているのであれば、海外への資産移転を考えるべきではなかろうか?
なるべく早く資産移転をしたければ、一括など短期間で支払える金融商品を選定していく事になる。
法人契約可能で一括など短期で支払い可能な海外オフショア籍の金融商品のまとめ!
日本はオフショア籍の保険会社からするとメインターゲットになっていない。
マーケティング的に日本市場に時間を割いてまで相手をしていられないという事だろう。
その背景として、日本人の金融リテラシーが低い事が一因として挙げられるが、そうではない皆さんはオフショア金融センターを大いに活用すべきと思う。
とは言え、そんな状況なので日本居住の日本人を受け入れてくれる海外オフショアの保険会社は実際に限定されている。
個人でもそうなのだが、法人契約となると更に限られる。
短期間で支払い可能な海外オフショア籍の金融商品で、法人契約が可能なものは以下の三つの商品くらいとなってくる。
◆サンライフ香港-ライフライフブリリアンス
サンライフ香港が提供している貯蓄型生命保険。
支払い期間は一括前納、5年、10年、15年、20年。
生命保険なので経営者のもしもの時の助けになるし、役員退職金の構築プランとして活用しているケースもあるようだ。
また、解約返戻金とのバランスで契約数年後に個人に名義変更する事で損金を作る事も可能である。
◆サンライフ香港-ステラ
サンライフ香港が提供している貯蓄型保険商品。
支払い期間は一括前納、2年、6年、12年、18年。
この証券は分割が可能となっている。
退職を迎える役員に対して分割・譲渡する事で役員の退職金を構築する事ができるのだ。
ステラもライフブリリアンスと同様に契約数年後に個人に譲渡する事で損金計上する事が可能となっている。
◆サンライフ香港-ヴィジョン
サンライフ香港が提供しているクーポン商品。
支払い期間は一括前納、2年、5年、10年。
香港内に銀行口座があれば、クーポン(≒利子)が毎月受け取れる商品。
クーポンを受け取らずに複利運用していく事も可能。
クーポンでなければ、香港外の銀行でも受け取り可能。
以前は法人契約ができなかったが、2022年に法人契約ができるスキームが生まれた。
法人で短期間で支払い可能という部分に焦点を絞ったのだが、どれも一括前納ができる商品だ。
一括前納とは各々5年、2年で支払うべきものを契約当初に全て支払うという意味で、早く支払った分に対してはその分金利が付くシステムになっている。
また、これらの商品は日本の保険商品とは比較にならない利回りとなっている。
複利運用されるので、例えば利回り4%であれば18年後に資産は2倍になり、36年後には4倍になるイメージだ。
(2022年の金利上昇により、利回り6~7%へと向上している!
利回り6%で計算すると、12年後に資産は2倍、24年後に4倍、36年後に8倍になるイメージだ。)
資産移転による資産保全が第一の目的になってくると思うが、それだけでなく、資産価値向上も望める商品となている。
海外オフショアの保険商品・金融商品は海外にあるIFA(Independent Financial Adviser)と呼ばれる正規代理店を介して契約し、アフターサポートも受ける事になる。
日本人スタッフがいるIFAを選定すべきであるが、法人契約や日本の税法に詳しいIFAを選ぶことが重要と言えるだろう。
そうしたIFAで、どの商品を契約するのがベストかを相談してみてもらえればと思う。
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