日本円リスクを感じて海外への資産移転(キャピタルフライト)を考える人が増えているが、その問題は個人だけでなく法人でも同じだと思う。
日本国内に余裕資金を内部留保させているのであれば、海外への資産移転を考えるべきではなかろうか?
なるべく早く資産移転をしたければ、一括など短期間で支払える金融商品や保険商品を選定していく事になる。
法人契約可能で一括など短期で支払い可能な海外オフショア籍の金融商品や保険商品のまとめ!
海外、特にオフショア金融センターと呼ばれる地域には日本では見られないような優れた保険商品や金融商品が提供されていると聞いた事がある人もいることだろう。
ただし、日本はそうしたオフショア籍の保険会社からするとメインターゲットになっていない。
マーケティング的に日本市場に時間を割いてまで相手をしていられないという考えなんだろう。
その背景として、日本人の金融リテラシーが低い事が一因として挙げられるが、そうではなく、オフショア金融センターの特性を知った皆さんは大いにオフショア金融センターを活用すべきと思う。
とは言え、日本市場全体として見ればそのような状況なので、日本居住の日本人を受け入れてくれる海外オフショア籍の保険会社は実際に限定されている。
個人でもそうなのだが、法人契約となると更に限られる。
個人であればオフショア金融センターとして名高い香港のサンライフ社が有名であるが、2023年の夏に香港とは直接関係のない法人の受け入れを突如停止した。
日本の法人の多くは香港とは関係性が無いと思うので、日本の法人ではほぼ契約不可能となってしまたのだ。
海外の保険会社が日本市場から撤退する時はあまり猶予期間が与えられない。
その為、契約を考えているのであれば、スピード感を持って対応した方が良い。
早く契約すれば、それだけ早く契約をスタートできるというメリットも生まれる。
現状、日本の法人で契約が可能なものは以下二社くらいとなっていて、各々代表的な商品を挙げてみたい。
CTFLife社 – 貯蓄型生命保険On Your Mind
先ず、香港のCTFLife社が挙げられる。
サンライフ香港社の次に日本人を受けれいている保険会社だと思う。
その中で、貯蓄型生命保険であるOn Your Mindが特徴ある商品となっている。

支払い期間は一括前納、6年、12年、20年、25年。
生命保険なので経営者のもしもの時の助けになるし、役員退職金の構築プランとして活用しているケースもあるようだ。
また、解約返戻金とのバランスで契約数年後に個人に名義変更する事で損金を作る事も可能である。
日本の生命保険と比較して保障(死亡保険金)も貯蓄(解約返戻金)もとても大きくなっている。
おおよそ5%程度の利回りである。
これこそが日本と海外の保険会社の実力差と言える。
そして、利回りが大きいだけでなく、将来的に死亡保険金を担保に年金として引き出せる特性も併せ持っている。
将来的に死亡保険金が不要となる一方で、引退後に年金が必要と考える人もいるはずだ。
そうした人にとって有難いスキームとなっていて、簡単に言えば死亡保険金を崩しながら年金を受け取る方法となっている。
死亡保険金を保険会社から前借りするイメージなのだが、自身の死亡保険金なので、もちろん返済の必要は無い。
ただし、保険証券を担保にするので、形上は借金となるので非課税で年金を受け取れるのだ。
◆Fubon Life社 – 貯蓄型保険商品Prosperity Booster Whole Life Plan 5!
台湾に母体がある香港のFubon Life社が提供している貯蓄型保険商品Prosperity Booster Whole Life Plan 5。

生命保険の機能はほぼ無く、貯蓄性に特化している。
その分、リターンが大きくなっていて、6~7%で複利運用されている。
支払い期間は一括前納、2年、5年。
この証券はリターンが大きいだけでなく、証券を分割することが可能となっている。
役員の人数に合わせて複数契約してももちろん良いのだが、法人で一つ契約しておいて、退職を迎える役員に対して分割・譲渡する事で役員の退職金を構築する事ができるのだ。
この商品もCTFLife社のOn Your Mind同様に契約数年後に個人に譲渡する事で損金計上する事が可能となっている。
保険料は分割ではなく一括で支払える!
法人で短期間で支払い可能という部分に焦点を絞ったのだが、どれも一括前納ができる商品だ。
一括前納とは各々6年、2年で支払うべきものを契約当初に全て支払うという意味で、早く支払った分に対してはその分金利が付くシステムになっている。
内部留保がある企業にとって、それを放置していても意味がないので、早く資産移転して資産保全や資産価値向上に繋げた方が良いだろう。
また、これらの商品は日本の保険商品とは比較にならない利回りとなっている。
複利運用されるので、例えば利回り5%であれば14.4年後に資産は2倍になり、28.8年後には4倍になるイメージだ。
利回り6%であれば12年後に資産は2倍になり、24年後には4倍になる。
(実際には契約直後に解約するとマイナスになるので、資産増加スピードは72の法則と比較するとやや遅い。
それでも、Fubon Life社のProsperity Booster Whole Life Plan 5のシミュレーションでは10年後に136.8%、20年後に262.5%、30年後に562.8%になると算定されていて、スゴいリターンだと感じる。)
資産移転による資産保全が第一の目的になってくると思うが、それだけでなく、資産価値向上も望める商品となっている。
☆ご質問やご相談等はこちらから。
海外オフショア籍の保険商品や金融商品はIFAと呼ばれる正規代理店が契約からアフターサポートまでの役割を担っている!
海外の保険会社は自社で直接クライアントを受け入れてはいない。
海外オフショアの保険商品・金融商品は海外にあるIFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる正規代理店を介して契約し、アフターサポートもIFAから受ける事になっている。
もちろん、海外の保険会社のIFAは日本国内には存在しない。
海外にあるIFAに連絡をする事になるが、日本人スタッフが在籍しているIFAもあるので、そうしたIFAを選択すれば日本語でやり取りが可能である。
日本人スタッフがいるIFAを選定すべきであるが、法人契約や日本の税法に詳しいIFAを選ぶことが重要なポイントと言えるだろう。
日本法人の受け入れやサポート実績が豊富なIFAに連絡して、会社概要や予算、そして資産運用に対する考えを伝えて、どの商品を契約するのがベストなのかを相談してみてもらえればと思う。
資産移転の方法も含めて、良きプランやスキームを案内してもらえるはずだ。
海外の保険商品や金融商品の契約に当たっては、IFAの選定が大重要とよく言われるのだが、良きIFAを選定できれば、外部のファイナンシャルアドバイザーとして力強い存在になってくれるに違いない。
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