保険会社の利益は「死差損益」「費差損益」「利差損益」の三利源から決まってくる。
この三つの要素を分析していけば、日本の保険会社が利益が出ないのは当然と言える。
大事なお金をどこに預けるかをしっかりと考えるべきであり、将来の資産価値が増えるか減るかの重要な判断となってくる。
生命保険会社の「死差損益」分析!
死差損益とは、実際に支払った保険金や給付金等に対して、予定死亡率に基づく保険金や給付金等の差額となる。
実際に亡くなってしまった人が予定死亡率よりも多ければ保険会社の利益は減ってしまう事になる。
これに関しては死亡予定率をどのように設定しているかによるので、日本と海外の差はそれほど無いと思われる。
ただし、保険会社によってはなるべく保険金を出さないようにして会社に利益を残そうとするところもあるようだ。
生命保険会社の「費差損益」分析!
費差損益とは、どれだけ事業費用が掛かっているかという事である。
日本の保険会社はとても多くの営業マンやセールスレディを抱えていて、更にはテレビ広告も頻繁に入れているので、海外と比較して多額のコストを吐き出している。
人件費や広告宣伝費が莫大な為、顧客に対して利益を提供し辛くなっている事が日本の保険会社が利益が出辛い要因の一つと言えるだろう。
生命保険会社の「利差損益」分析!
「利差損益」とは、運用による利益分である。
日本の保険会社は半強制的に超低利回りな日本国債を購入させられている。
保険会社によっては運用の5割近くを日本国債で組成されているところもあり、運用で利益を出すのは困難な状況となっている。
海外の保険会社の場合は、当然ながらそうした縛りは全くなく、運用がし易い環境になっているのだ。
生命保険会社の三利源を分析してみれば、日本の保険会社が利益が出辛い事は明白だ。
「死差損益」は海外とそれほど差は生じないと思うが、「費差損益」と「利差損益」の格差が大きすぎる。
日本の保険会社は費用が嵩む割に運用力がなく、いわゆる費用対効果・コストパフォーマンスがとても悪い。
こうした状況の日本の保険会社を利用する理由は全く見当たらない。
海外、特にオフショア金融センターと呼ばれる地域は利回りが出易い環境になっていて、日本人の顧客を受け入れてくれるところもある。
一番利用勝手が良いのが香港と言えるが、香港では日本とは比較にならないほどの利回りとなっている保険商品もあり、結果としても実力差は明らかとなっている。

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