生命保険は一般的に死亡保険金の受取人を複数人で設定する事もできる。
だが、海外の保険会社が提供する商品では保険証券そのものを複数に分割できるプランもあったりする。
海外の保険商品で証券分割が可能なプランの使い方とは?
遺産相続で揉め事が起こるとはよく聞く話であるが、そうならない為に事前に受取人を設定しておき、その比率までを決めておけば相続が争族となる事を避けられるだろう。
しかし、遺産額が大きければ相続税の対象となってしまう。
相続税の対象から逃げる為に行える対策の一つとして、保険証券を贈与する事が挙げられる。
生命保険は契約者を変更しても贈与税の対象とならないのだ。
この際、日本の保険商品であれば一つの保険証券をお子さんやお孫さんに名義変更する事になるので、誰の名義にするかで揉めるかもしれない。
だが、海外の保険商品で証券を分割できればお子さんやお孫さんの人数に合わせて分ける事ができるので、揉め事を防ぐ事ができる。
分割してお子さんやお孫さんに引き継がれた証券は、死亡保険金や解約返戻金を受け取った際には課税対象となるが、日本の保険と違い、運用により死亡保険金は年々大きくなっていく。
解約返戻金も利回り6~7%程度で複利運用されているので、契約後6年ほどで支払い保険料を上回る損益分岐点を迎え、その後は16年で資産が2倍、25年で資産が4倍と資産価値が向上していくのだ。
税金を支払ったとしても、それなりのお金が遺るはずだ。
また、海外の保険では契約者だけでなく被保険者も変更可能な証券がある。
そうした証券の場合、子子孫孫に亘って証券=資産を承継できるメリットがある。
紹介した特徴(契約者や被保険者を何度でも変更可能、証券の分割可能)を持った保険商品とは、サンライフ香港社(Sun Life Hong Kong)が提供しているサンジョイ・グローバル(SunJoy Global)という商品である。

厳密に言うと、生命保険ではなく貯蓄性保険商品となる。
ただし、死亡保険金も設定されているので生命保険と見えなくもない。
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証券分割できる貯蓄性保険商品を活用して役員退職金構築も可能!
先ほどリンクを紹介したサンライフ香港社の貯蓄性保険商品のSunJoy Global。
日本の保険会社では達成が困難と思われる優れた運用利回りに加え、日本の保険会社では設計不可能と思われる証券分割の機能が付いている。
こうした商品の特性を見て、ピンときた経営者も多いのではないだろうか?
それは、法人契約して役員退職金として活用できるのではないか?という点になる。
日本の保険商品を活用して役員退職金を構築しようにも、その利回りの低さに限界を感じてしまう経営者も多い。
だが、海外の貯蓄性保険商品であれば、利回りが格段に異なるので、役員退職金構築に活用できる。
また、証券分割可能な特性があるので、複数の役員がいるのであれば、契約後に証券を分割するという戦略も取れる。
役員の人数に合わせて何本も保険を契約する必要がないので、効率的なのだ。
なので、法人で役員退職金構築目的で契約し、役員の人数に合わせて証券を分割すると考える経営者もいたりする。
ただし、サンライフ香港社は香港とは関係のない海外法人の新規受け入れを停止してしまった。
純粋な日本の法人ではサンライフ香港社の商品を法人契約できなくなったのだ。
どうすれば良いのかと言えば、同じような利回りや商品特性を持っていて、日本の法人を受け入れてくれている保険会社を選べば良い。
例えば、Fubon Life Insurance (Hong Kong) Company Limitedが提供している貯蓄型保険商品Prosperity Booster Whole Life Plan 5は日本法人でも契約可能となっている。

この商品も利回りが良く、解約返戻金は10年目:136.8%、20年目:262.5%、30年目:562.8%とシミュレーションされている。
役員退職金を構築するだけのパワーがあり、証券分割も可能なので、複数人の役員がいても対応できる。
また、契約当初の解約返戻金率が低い(資産圧縮率が高い)段階で名義を代表取締役などに変更する事で、その差額を損金算入させる事も出来なくはない。
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海外の保険商品の契約やアフターサポートはIFAと呼ばれる正規代理店が請け負う!
海外には日本とは比較にならないほどの運用利回りや商品特性を備えた保険商品が存在している。
こうした商品を知ると、日本と海外の金融格差を感じられる事だろう。
だが、実際に活用しなければ意味はないのだが、どのように契約をすれば良いのだろうか?
海外の保険会社は直接クライアントを受け入れてはおらず、IFA(Independent Financial Advisor)と呼ばれる正規代理店を介して契約し、アフターサポートもIFAが請け負う事になっている。
今回説明したような保険商品に興味がある人は、香港にある正規代理店に直接問い合わせて商品概要を聞いてみたり、シミュレーションを出してもらえればと思う。
ただし、海外の保険会社故に日本国内にそのIFA=正規代理店は存在しない。
海外の保険会社の商品に興味があれば海外のIFA=正規代理店に連絡してもらう事になるのだが、海外のIFA=正規代理店と言えど日本人スタッフが在籍しているところもあるので、日本語でやりとりする事が可能である。
日本人スタッフがいて、日本居住の日本人や日本法人の受け入れやサポート実績が豊富なIFA=正規代理店を選んでおけば安心できるはずだ。
IFAは総合代理店としての役割もあるので、多くの保険会社と提携しているIFAを選ぶ事により、選択できる商品は増える。
問題は日本人に対してIFA=正規代理店のように振舞っている会社や個人がいる事だ。
現地の保険業を管理監督する機関に登録されている会社がIFAとなる。
例えば香港であれば、政府直轄の「香港保険業監管局」に登録されている会社がIFAとなる。
香港保険業監管局のサイトから登録情報を調べてもらえればと思うが、英語や広東語のサイトになっているので、調べるのが難しければ、IFAと思われる会社に登録番号を聞いてみれば良い。
IFAであれば教えてもらえるはずだ。
また、自社で直接クライアントと向き合わずに紹介者や仲介会社に契約やアフターサポートを丸投げしているようなIFAもあるが、もちろん、そうしたIFAは論外である。
大事なお金の契約になるので、自社で責任持ってクライアントと向き合ってくれるIFAを選ばなければならない。
お金と同様に大事な存在となる個人情報なども、直接契約に関わらない人に提出すべきではない。
金融はもちろんだが、法的知識も有しているIFAを選ぶ事が重要である。
そうしたIFAを見つけることが出来れば、自分自身はもちろんだが、お子さんやお孫さんなど将来に亘って資産保全・資産運用の良きアドバイザーになってくれるに違いない。
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